藤沢周
来歴
編集新潟県西蒲原郡内野町(現・新潟市西区内野町)出身[1]。神奈川県鎌倉市在住[2]。新潟市立内野小学校、新潟市立内野中学校、新潟明訓高等学校[3]を経て、1984年法政大学文学部日本文学科卒業[2]。書評誌『図書新聞』編集者などを経て[4]、1993年『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー[5]。1998年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞受賞[5]。2004年より母校・法政大学の教授に就任し[2]、「文章表現」「日本文化論」などを講じている[2]。2021年、神奈川近代文学館で開催の「特別展 樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき」の編集委員を務めた[6][7]。2022年『世阿弥最後の花』で加賀乙彦推奨特別文学賞を受賞。2023年時点で、法政大学を退職している[1]。
著書
編集小説
編集- 『死亡遊戯』(1994、河出書房新社)のち文庫
- 『SATORI』(1995、河出書房新社)のち文庫
- 『刺青』(1996、河出書房新社)のち文庫
- 『ソロ』(1996、講談社)のち文庫
- 『サイゴン・ピックアップ』(1997、河出書房新社)のち文庫
- 『境界』(1998、講談社)
- 『ブエノスアイレス午前零時』(1998、河出書房新社)のち文庫
- 『スミス海感傷』(1998、集英社)のち文庫
- 『陽炎の。』(1998、文藝春秋)のち文庫
- 『マダム・グレコ』(1999、河出書房新社)
- 『礫』(1999、講談社)
- 『オレンジ・アンド・タール』(2000、朝日新聞社)のち光文社文庫
- 『愛人』(2000、集英社)のち文庫
- 『奇蹟のようなこと』(2000、幻冬舎)のち文庫
- 『黒曜堂』(2000、マガジンハウス)
- 『さだめ』(2000、河出書房新社)のち文庫
- 『藪の中で…』(2001、徳間書店)のち文庫
- 『紫の領分』(2001、講談社)のち文庫
- 『雨月』(2002、光文社)のち文庫
- 『ダローガ』(2003、新潟日報事業社)「雪闇」と改題、河出文庫
- 『箱崎ジャンクション』(文藝春秋、2003)のち文庫
- 『焦痕』(集英社、2005)
- 『第二列の男』(作品社、2005)
- 『幻夢』(文藝春秋、2007)
- 『心中抄』(河出書房新社、2007)
- 『キルリアン』(新潮社、2009)「あの蝶は、蝶に似ている」と改題、河出文庫
- 『波羅蜜』(毎日新聞社、2010)のち光文社文庫
- 『武曲』(文藝春秋、2012)のち文庫
- 『界』(文藝春秋、2015)のち文庫
- 『武蔵無常』(河出書房新社、2016)
- 『サラバンド・サラバンダ』(新潮社、2016)
- 『武曲 2』(文藝春秋、2017)
- 『世阿弥最後の花』(河出書房新社、2021)
随筆
編集- 『スモーク・オン・ザ・ナイフ』(1999、河出書房新社)
- 『鎌倉古都だより』(2000、新潟日報事業社)
その他
編集- 『言葉である。人間である。 読書術極意』(言視舎、2020)
その他の著作
編集- 『新潟県立阿賀野高等学校校歌』(2005・作詞)
- 『新潟県立新潟県央工業高等学校校歌』(作詞)
- 『新潟市立高志中等教育学校校歌』(2009 作詞)
TV出演
編集- 週刊ブックレビュー(NHK衛星第2テレビジョン、2002年 - )司会者
新聞
編集- 神奈川新聞(土曜日ゆとり欄掲載「木もれ日」)
メディアミックス
編集舞台
編集- 『ブエノスアイレス午前零時』
映画
編集脚注
編集- ^ a b c “芥川賞作家 藤沢 周 インタビュー | 新潟県文化祭2023”. n-story.jp. 新潟県観光文化スポーツ部文化課. 2024年2月19日閲覧。
- ^ a b c d “好きなものを見つけ、狂気を持って入り込み、世界を広げていって欲しい”. 法政大学. 2024年2月19日閲覧。
- ^ “高1生、芥川賞作家 藤沢周先生の講演を聴く”. www.niigata-meikun.ed.jp. 新潟明訓中学校・高等学校. 2024年2月19日閲覧。
- ^ “私の本について話そう 藤沢周 朗読とトーク「連作小説館」と「世阿弥最後の花」”. 神奈川近代文学館. 2024年2月20日閲覧。
- ^ a b “藤沢周 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2024年2月19日閲覧。
- ^ “特別展「樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき」”. 神奈川近代文学館 (2021年11月3日). 2021年11月2日閲覧。
- ^ 『樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき』神奈川近代文学館、2021年、2頁。
- ^ “綾野剛が熊切和嘉監督「武曲」で酒浸りの剣豪に!“ヒロイン”は村上虹郎”. 映画ナタリー. (2016年9月27日) 2016年9月29日閲覧。
参考文献
編集外部リンク
編集- 藤沢周 (@shu_fujisawa) - X(旧Twitter)
- 藤沢周-芥川賞候補作家|芥川賞のすべて・のようなもの