菅 聡子(かん さとこ、1962年8月29日[1] - 2011年5月14日)は、日本近代文学研究者・文芸評論家[2]お茶の水女子大学教授。

菅 聡子
(かん さとこ)
人物情報
生誕 1962年8月29日
福岡県福岡市
死没 (2011-05-14) 2011年5月14日(48歳没)
埼玉県さいたま市
国籍 日本の旗 日本
出身校 お茶の水女子大学
学問
研究分野 日本近代文学
学位 博士(人文科学)
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経歴・人物

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福岡県福岡市生まれ[3]福岡県立修猷館高等学校[4]を経て、お茶の水女子大学文教育学部人文科学科を卒業し、同大学院博士課程人間文化研究科修了[5]

2000年、「尾崎紅葉・樋口一葉の文学」で人文科学博士号取得。

お茶の水女子大学助教授を経て、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授[6]。専門は日本近現代文学。特に樋口一葉など女性文学研究を中心とする[6]

文芸評論家としても活動しており、あさのあつこ『新ほたる館物語』(ポプラ文庫ピュアフル[7]阿川佐和子『屋上のあるアパート』(講談社文庫[8]林真理子『白蓮れんれん』[9]などの解説を担当している。ミステリー愛読者でもあり[10]森博嗣『詩的私的ジャック』『赤緑黒白』『ηなのに夢のよう』(いずれも講談社文庫[11][12][13]西澤保彦『異邦人 fusion』(集英社文庫)[14]などの解説を担当している。

2005年下期の『文學界』「新人小説合評」を佐々木敦とともに担当。

2011年5月14日、さいたま市の病院で死去。48歳没[2]

著書

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単著

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  • 『樋口一葉 われは女なりけるものを』(日本放送出版協会〈NHK文化セミナー 明治文学をよむ〉、1997年)
  • 『時代と女と樋口一葉 漱石も鴎外も描けなかった明治』(日本放送出版協会〈NHKライブラリー〉、1999年)
  • 『メディアの時代 明治文学をめぐる状況』(双文社出版、2001年)
  • 『女が国家を裏切るとき 女学生、一葉、吉屋信子』(岩波書店、2010年)

編著

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  • 新日本古典文学大系 明治編 樋口一葉集』(関礼子と共校注、岩波書店、2001年)
  • 『女性作家《現在》』(『国文学 解釈と鑑賞』別冊、至文堂、2004年)
  • 『息子より父母へ 家族へ 女性作家より』(小平麻衣子と共編、ゆまに書房、2004年)
  • 『樋口一葉小説集』(ちくま文庫、2005年)
  • 『コレクション・モダン都市文化 23 セクシュアリティ』(ゆまに書房、2006年)
  • 『日本女性文学大事典』(市古夏生と共編、日本図書センター、2006年)
  • 『田辺聖子 戦後文学への新視角』(『国文学 解釈と鑑賞』別冊、至文堂、2006年)
  • 『「少女小説」ワンダーランド 明治から平成まで』(明治書院、2008年)
  • 『「少女マンガ」ワンダーランド』(ドラージ土屋浩美・武内佳代と共編、明治書院、2012年)
  • 『少女小説事典』(岩淵宏子・久米依子・長谷川啓と共編、東京堂出版、2015年)

脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典2009~2011』(日外アソシエーツ、2012年)p.191
  2. ^ a b “一葉研究の菅聡子さんが死去 48歳”. 日刊スポーツ. (2011年5月16日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20110516-776605.html 
  3. ^ 女が国家を裏切るとき 女学生、一葉、吉屋信子 : 菅聡子/著
  4. ^ 東京修猷会 第519回二木会(2005年3月10日(木))
  5. ^ 女が国家を裏切るとき / 菅 聡子【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
  6. ^ a b 『女が国家を裏切るとき 女学生,一葉,吉屋信子』
  7. ^ (P[あ]1-8)新ほたる館物語 :あさの あつこ | ポプラ社
  8. ^ 『屋上のあるアパート』(阿川佐和子, 菅聡子):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部
  9. ^ 白蓮れんれん| 林 真理子| 集英社文庫(日本)|BOOKNAVI|集英社
  10. ^ お茶の水学術事業会会報
  11. ^ 浮遊工作室 (ミステリィ制作部)
  12. ^ 浮遊工作室 (ミステリィ制作部)
  13. ^ 浮遊工作室 (ミステリィ制作部)
  14. ^ 異邦人/fusion| 西澤 保彦| 集英社文庫(日本)|BOOKNAVI|集英社