笠 吉麻呂(かさ の よしまろ)は、飛鳥時代・奈良時代の貴族。姓は朝臣。大乙下・笠諸石の子。官位は正五位下・造雑物法用司。
藤原宮出土の年代不明の木簡に「弾正台吉麻呂請根大夫前(桃子一二升奉直丁刀良)」[1]とある。
元明朝の和銅元年(708年)従五位下に叙爵し、翌和銅2年(709年)造雑物法用司が設置されると、采女枚夫・多治比三宅麻呂・船秦勝とともにその官人に任ぜられる。和銅5年(712年)従五位上、和銅8年(715年)正五位下と順調に昇進した。
注記のないものは『続日本紀』による。