永井大介

日本のオートレース選手 (1977-)

永井 大介(ながい だいすけ、1977年1月23日 - )は、日本オートレース選手東京都港区出身[1]。25期、元船橋オートレース場所属、2016年4月より川口オートレース場所属。

全国区レースを計24回(SGタイトル15回と特別GIプレミアカップ9回)獲得している。元全国ランキング1位。

人物

編集

青山学院初等部中等部高等部卒、青山学院大学中退(オートレース選手養成所入所時に大学を休学し、デビュー後に一度復学したが2000年5月正式に退学。)[1][2]

オートレース選手としては一風変わった経歴の持ち主で、小学生時代はラグビー、中学時代はサッカー、高校時代はゴルフをやっており、オートレース選手養成所に入所するまでオートバイの運転経験がなかった[1]。オートレース選手になり、有力選手の一人として数多くの勝ちを積み上げた現在も、自動二輪運転免許は取得していない[1]

2014年4月、全日本オートレース選手会船橋支部長に就任。就任4ヶ月後の2014年8月12日、施行者の千葉県と船橋市が、2016年3月末で船橋オートの廃止を発表。存続を訴え続けたが、廃止が覆ることは無かった(詳細は、こちらを参照)[3]

選手データ

編集
  • プロフィール(2022年6月現在)
    • 選手登録 1997年4月1日
    • 身長 170.5cm
    • 体重 50.4kg
    • 血液型 O型
    • 趣味 ゴルフ
  • 戦歴
    • 通算優勝回数:108回
    • グレードレース(SG,GI,GII)優勝回数:55回
    • 全国区レース優勝回数:24回(高橋貢に次ぐ史上第2位、SG15回・プレミアムカップ9回)
    • SG優勝回数:15回
    • GI優勝回数:26回
    • GII優勝回数:14回
    • 賞金王:2回(2013年、2014年)
    • 年間最多優勝選手:2回(2014年、2017年)
    • 年間最多勝利選手:4回(2005年、2012年、2013年、2014年)
    • 全国競走成績第1位:2回
  • 受賞歴
    • 最優秀選手賞:3回(2008年、2013年、2014年)
    • 優秀選手賞:8回(2005年、2006年、2009年、2010年、2011年、2012年、2017年、2018年)
    • 特別賞:5回(2009年、2010年、2013年、2018年、2020年)
    • 通算勝利記録選手賞(2017年)
    • 最優秀新鋭選手賞:1回(2000年)
    • 優秀新人選手賞:1回(1998年)
    • 第25期選手養成所 優秀賞
    • 日刊三賞・殊勲賞:3回(2008年、2013年、2014年)
    • 日刊三賞・技能賞:4回(2009年、2012年、2017年、2018年)
    • 日本プロスポーツ大賞・功労賞:3回(2010年、2012年、2013年)

略歴

編集
  • 1997年
    • 4月1日、選手登録。第25期選手養成所優秀賞を受賞。
  • 1998年
    • この年のオートレース優秀選手表彰にて、優秀新人賞を受賞。
  • 1999年
  • 2000年
    • 5月7日、GI開場44周年記念GIゴールデンレース(浜松オートレース場)優勝。当時の競走車呼名は「ドム」。競走タイムは3.335。
    • この年のオートレース優秀選手表彰にて、最優秀新鋭選手賞を受賞。
  • 2002年
  • 2004年
  • 2005年
    • 9月6日車買取のラビット杯GI第12回ムーンライトチャンピオンカップ争奪戦(伊勢崎オートレース場)優勝。当時の競走車呼名は「ジョイ」。競走タイムは3.668。
    • 10月12日、GIオートレース発祥55周年記念船橋オート祭(船橋オートレース場)連覇。競走タイムは3.387。同開催の連覇は1980年〜81年と連覇した飯塚将光(9期、船橋オートレース場所属)以来2人目。
    • GII若獅子杯争奪戦(山陽オートレース場)優勝。
    • この年のオートレース優秀選手表彰にて優秀選手賞を受賞。
  • 2006年
    • 4月12日、GI第12回平成チャンピオンカップ(山陽オートレース場)優勝。競走車呼名は「ジャマー」。競走タイムは3.341。
    • 5月31日サッポロビールGI第29回黒潮杯争奪戦(船橋オートレース場)優勝。競走車呼名は「ライムスター」。競走タイムは3.382。
    • 平成18年度後期適用場別ランクにて、船橋のS級第1位となる(全国ランクではS級第7位)。
    • この年のオートレース優秀選手表彰で優秀選手賞を受賞。
  • 2007年
    • 平成19年度前期適用場別ランクにて、船橋のS級第1位となる(全国ランクではS級第4位)。
    • 6月20日、第30回GIIサンケイスポーツ・まがたま杯争奪戦(川口オートレース場)優勝。競走車呼名は「ライムスター」。競走タイムは3.383。
  • 2008年
    • 1月30日日刊スポーツGII第30回さざんかカップ争奪戦(船橋オートレース場)優勝。競走車呼名は「ライムスター」。競走タイムは3.323。この優勝により、地元の記念競走の完全制覇を達成。なお、このレースにおいての競走タイム3.323秒は、2004年4月1日から導入された新タイヤ「KR-73S」での自己ベストタイム(8周回)であった。
    • 9月10日、GII若獅子杯争奪戦(山陽オートレース場)優勝。競走車呼名は「ダビド・ビジャ」。競走タイム3.389。
    • 9月24日、SG第12回オートレースグランプリ(伊勢崎オートレース場)でSG初制覇。競走車呼名は「ダビド・ビジャ」。競走タイムは3.361。
    • 12月31日、SG第23回スーパースター王座決定戦(川口オートレース場)2度目のSG制覇。競走車呼名は「ダビド・ビジャ」。競走タイムは3.335。
    • この年のオートレース優秀選手表彰にて最優秀選手賞を受賞。
  • 2009年
  • 2010年
  • 2011年
    • 11月6日、SG第43回日本選手権オートレース(船橋オートレース場)優勝。「ビズビム」。日本選手権連覇達成。
  • 2012年
    • 3月20日、特別GI共同通信社杯プレミアムカップオートレース(飯塚オートレース場)優勝。「ビズビム」。
    • 4月30日、SGオールスターオートレース(伊勢崎オートレース場)優勝。「ビズビム」。
    • 11月4日、SG第44回日本選手権オートレース(川口オートレース場)優勝。「ビズビム」。史上初の日本選手権3連覇達成。
  • 2013年
    • 2月13日、SG第26回全日本選抜オートレース(船橋オートレース場)優勝。「ビズビム」。9度目のSG制覇。
    • 4月29日、SG第32回オールスターオートレース(飯塚オートレース場)優勝。「ビズビム」。10度目のSG制覇でSG連覇。
    • 平成25年度後期適用全国選手ランクにて、自身初となるS級第1位となる。
    • 9月17日、SG第17回オートレースグランプリ(船橋オートレース場)優勝。「ビズビム」。11度目のSG制覇。自身2度目のSG3連覇。
    • この年のオートレース優秀選手表彰にて最優秀選手賞を受賞。
  • 2014年
    • 3月7日、日刊スポーツ新聞社制定「第26回オートレース年間3賞」で殊勲賞を受賞。
    • 3月25日、特別GI共同通信社杯プレミアムカップオートレース(川口オートレース場)優勝。「シーザー」。
    • 6月22日、特別GI共同通信社杯プレミアムカップオートレース(船橋オートレース場)優勝。「シーザー」。
    • 9月23日、SG第18回オートレースグランプリ(伊勢崎オートレース場)優勝。「シーザー」。12度目のSG制覇。グランプリ連覇。7年連続SG優勝(新記録)達成。
    • 平成26年度後期適用全国選手ランクにて、2回目のS級第1位となる。
    • 12月31日、SG第29回スーパースター王座決定戦(川口オートレース場)優勝。「シーザー」。13度目のSG制覇。SGダブル・グランドスラム達成[4]
    • この年のオートレース優秀選手表彰にて2年連続となる最優秀選手賞を受賞。
  • 2015年
    • 1月21日、日刊スポーツGII第37回さざんかカップ争奪戦(船橋オートレース場)優勝。競走車呼名は「シーザー」。
    • 11月3日、SG第47回日本選手権オートレース(川口オートレース場)優勝。「ビズビム」。14度目のSG制覇。8年連続SG優勝(自身の持つ記録を更新)達成。
  • 2016年
    • 3月21日、特別GI共同通信社杯プレミアムカップオートレース(船橋オートレース場)優勝。「ビズビム」。
  • 2017年
    • 5月17日、GI開場61周年記念GIゴールデンレース(浜松オートレース場)優勝。当時の競走車呼名は「ビズビム」。
    • 6月11日、川口オートレース場にて通算1000勝達成を83回目の優勝で飾る[5]
    • 6月18日、GII川口記念(川口オートレース場)優勝。「ビズビム」。
    • 7月19日、GIキューポラ杯争奪戦(川口オートレース場)優勝。「ビズビム」。
    • 9月21日、特別GI共同通信社杯プレミアムカップオートレース(飯塚オートレース場)優勝。「ビズビム」。
  • 2018年
    • 3月11日、GI開設66周年記念グランプリレース(川口オートレース場)優勝。当時の競走車呼名は「ビズビム」。
    • 3月25日、特別GI共同通信社杯プレミアムカップオートレース(山陽オートレース場)優勝。「ビズビム」。
    • 7月30日、GIキューポラ杯争奪戦(川口オートレース場)優勝。「ビズビム」。
    • 12月31日、SG第33回スーパースター王座決定戦(川口オートレース場)優勝。「ビズビム」。
  • 2019年
    • 5月26日、GI開場63周年記念GIゴールデンレース(浜松オートレース場)優勝。当時の競走車呼名は「ビズビム」。
  • 2020年
    • 6月12日、川口オートレース場にて史上10人目の100V(優勝回数100回)を達成[6][7][8]
  • 2021年
    • 7月25日、特別GI共同通信社杯プレミアムカップ(飯塚オートレース場)優勝。競走車呼名は「ダビド・ビジャ」。
  • 2022年
    • 1月30日、GIIオーバルチャンピオンカップ(飯塚オートレース場)優勝。競走車呼名は「ダビド・ビジャ」。
  • 2023年
    • 2月12日、GI開設71周年記念グランプリレース(川口オートレース場)優勝。競走車呼名は「ビンテージ」。

グレードレース戦歴

編集
  • SG戦歴
    • SG優勝回数:15回(片平巧とともに史上第3位タイ)
    • SG3連覇:2回(島田信廣・片平巧とともに史上最多タイ、SG3連覇は島田信廣・片平巧・高橋貢に次ぐ史上4人目)
    • SG完全優勝:1回(史上7人目:第22回全日本選抜)
      • 日本選手権オートレース '10, '11, '12, '15 4回
      • オートレースグランプリ '08, '13, '14 3回
      • スーパースター王座決定戦 '08, '14,'18 3回
      • オールスター・オートレース '09, '12, '13 3回
      • 全日本選抜オートレース '09, '13 2回
  • GI戦歴
    • GI優勝回数:26回
      • 共同通信社杯プレミアムカップ(特別GI) '09, '10, '12, '14, '14, '16, '17, '18, '21 9回
      • 開設記念グランプリレース(川口) '04, '18, '23 3回
      • キューポラ杯争奪戦(川口) '10, '17, '18 3回
      • 開場記念ゴールデンレース(浜松) '00, '17, '19 3回
      • 黒潮杯(船橋) '14 1回
      • ムーンライトチャンピオンカップ争奪戦(伊勢崎) '13 1回
      • オート発祥記念船橋オート祭(船橋) '04, '05, '13 3回
      • 黒潮杯争奪戦(船橋) '06 1回
      • 平成チャンピオンカップ(山陽) '06 1回
      • ムーンライトチャンピオンカップ(伊勢崎) '05 1回
  • GII戦歴
    • GII優勝回数:14回
      • オーバルチャンピオンカップ(飯塚) '22 1回
      • 川口記念(川口) '17 1回
      • GIIさざんかカップ(船橋) '08, '10, '13, '14, '15 5回
      • GIIライジングカップ(山陽) '14 1回
      • GIIチャレンジカップ(船橋) '14 1回
      • スターライトチャンピオンカップ争奪戦(伊勢崎) '10 1回
      • 若獅子杯争奪戦(山陽) '05, '08 2回
      • サンケイスポーツ・まがたま杯争奪戦(川口) '07 1回
      • ジュニア選手権(飯塚) '02 1回

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c d 【二十歳のころ 永井大介(1)】森且行と同期で入所…根性たたき直された”. サンケイスポーツ (2017年10月24日). 2021年1月18日閲覧。
  2. ^ 【二十歳のころ 永井大介(2)】訓練でまざまざと…時速150キロの恐怖”. SANSPO.COM. サンケイスポーツ (2017年10月25日). 2021年1月18日閲覧。
  3. ^ 【二十歳のころ 永井大介(4)】船橋の厳しさが今の僕を育ててくれた”. SANSPO.COM. サンケイスポーツ (2017年10月27日). 2021年1月20日閲覧。
  4. ^ 【川口・SS王座決定戦】永井、Wグランドスラム達成!”. スポーツニッポン (2015年1月1日). 2020年5月17日閲覧。
  5. ^ 永井大介が3節連続優勝を1000勝で飾る 川口”. サンケイスポーツ (2017年6月11日). 2020年5月17日閲覧。
  6. ^ 永井大介選手(川口:25期)が100Vを達成!!”. オートレースオフィシャルサイト ニュース (2020年6月12日). 2020年6月12日閲覧。
  7. ^ レース結果|川口オート|ネットスタジアム”. オートレースオフィシャルサイト ネットスタジア (2020年6月12日). 2020年6月12日閲覧。
  8. ^ 史上10人目の大記録!! 永井大介選手が通算100V達成! 「川口市営第3回2節」優勝戦&スペシャルインタビュー”. YouTube 川口オートレース公式チャンネル (2020年6月12日). 2020年6月12日閲覧。
  9. ^ 選手検索 期別順”. オートレースオフィシャルサイト. 2020年5月17日閲覧。

外部リンク

編集