水産 (教科)
(水産実習から転送)
教科「水産」(すいさん)は、水産業の各分野に関する知識と技術を習得させることで、将来の水産業を担う職業人の育成をすることを目的とする教科。後期中等教育(高等学校、中等教育学校の後期課程等)における専門教育に関する各教科(専門教科)の1つである。教科「水産」は、主に「水産高等学校」における「水産に関する学科」で開講されるが、一部「普通科」や「総合学科」などで開講されている。
教科「水産」に属する科目の数は22あり、教科「水産」の科目と、普通教科を組み合わせて教育課程を編成することで、主に専門学科や総合学科においては、学科の特色が活きるように配慮されている。
水産科の目的
編集水産科の目的は前述した職業人育成のため、以下の3点の資質・能力を育成することである。
科目
編集水産に関する学科
編集水産に関する学科(すいさんにかんするがっか)は、高等学校設置基準(平成16年文部科学省令第20号)に規定されている専門教育を主とする学科の1つ。
学科例
編集「水産に関する学科」の例としては次のようなものがある。
- 漁業科
- 海洋漁業科
- 水産工学科
- 情報通信科
- 栽培漁業科
- 水産食品科
- 水産製造科
- 水産増殖科
設置状況
編集「水産に関する学科」は、全ての水産高等学校及び海洋高等学校に設置されている。一部科目は実習船等を必要とするため、普通高等学校や実業高等学校への設置は比較的少数である。
近年は、少子化の影響により、全国各地で高等学校統廃合の動きがみられる。主な例として、日本初の水産高等学校だった福井県立小浜水産高等学校は、2013年(平成25年)統合により福井県立若狭高等学校海洋科学科となった。2015年(平成27年)小浜水産高等学校は、閉校となったものの現在は、福井県立若狭高等学校海洋キャンパスとして利用されている。
脚注
編集出典
編集- ^ a b c 高等学校学習指導要領 水産編(平成30年告示)による。
関連項目
編集外部リンク
編集- 全国水産高等学校長協会 - ウェイバックマシン(2018年11月5日アーカイブ分)
- 旧学習指導要領 > 高等学校学習指導要領(平成11年3月) > 第3章 専門教育に関する各教科 第4節 水産 - 文部科学省