水難事故
(水の事故から転送)
概要
編集類義語に海難事故があるが、この2つの実際の用法は「海上か水上か」とは異なる。
「海難事故」が、海難審判法などでの法律用語としての「海難」に従い、(海上に限らない)船舶の事故を意味することが多いのに対し、「水難事故」は、ウォータースポーツや水辺のレジャーでの事故を含み、それらを特に指して使うことも少なくない。山岳で行われる渓流釣りの場合、山岳事故に含めることもある。
一般に水と触れあう機会が多くなる暖かい時期(特に夏)に増加する傾向がある。
通常、ため池では水難事故防止のため、行政による注意喚起の看板、高いフェンスが設けられていたり、出入り口が施錠されていたりするが、児童生徒が釣り竿片手にフェンスを乗り越えたり、破損していたりする所から侵入し、事故に遭うケースが多数報告されている。
水難事故における救助・捜索
編集日本において、海上での水難事故で負傷者や行方不明者がある場合には、海上保安庁の潜水士、警察や消防などの水難救助隊や航空自衛隊の救難隊、海上自衛隊の救難飛行隊、日本水難救済会や海守に所属するボランティアの人々による水難救助活動や捜索活動が行われる。
水難事故の多い場所
編集- 矢作川水系 - 2018年までの過去10年間で事故24件で死者25人[1]。
- 豊川水系 - 2018年までの過去10年間で事故20件で死者20人[1]。
- 静岡県の伊豆半島の城ヶ崎海岸 - 2013~2022年の10年間で17人の犠牲者[2]。
- 沖縄県恩納村の真栄田岬 - 2013~2022年の10年間で13人の犠牲者[2]。
- 千葉県船橋市の「ふなばし三番瀬海浜公園」周辺 - 2013~2022年の10年間で11人の犠牲者[2]。
- 滋賀県大津市の琵琶湖西岸 - 2013~2022年の10年間で11人の犠牲者[2]。
- 岐阜県美濃市の長良川 - 2013~2022年の10年間で10人の犠牲者[2]。
事故例
編集プールでの事故例は、プール#安全性を参照。
ため池での事故例は、ため池#転落事故を参照。
その他の事故例
編集- 1955年7月28日、三重県津市の中河原海岸で、中学校の水泳訓練中に女子生徒36人死亡。詳細は、橋北中学校水難事件を参照。
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b 豊川・矢作川で重大な水難事故が多発しております
- ^ a b c d e 10年で犠牲者10人以上、水の事故集中エリアが7カ所 1万件分析:朝日新聞デジタル
- ^ “宮古島でプロポーズ成功直後に男性転落死 その涙の真相”. NEWSポストセブン
- ^ インスタ映え「幻の滝」に飛び込み死亡 低い水温原因か [栃木県:朝日新聞デジタル]
- ^ 屋外で楽しむ北欧式「サ活」、潜む危険とは 日光の施設で死亡事故 栃木県:朝日新聞デジタル(2023年6月22日) 2024年10月19日閲覧
外部リンク
編集- 水難事故マップ - 1万件のデータから見えた事故集中エリア - プレミアムA:朝日新聞デジタル - 海や川のレジャー事故発生地点と、朝日新聞が分析して分かった集中エリアを示す全国地図