栩木伸明
日本のアイルランド文学者、翻訳家 (1958-)
栩木 伸明(とちぎ のぶあき、1958年10月20日[1] - )は、日本のアイルランド文学者、翻訳家。 早稲田大学文学学術院教授。
人物
編集東京都生まれ。神奈川県立川和高等学校を経て、1982年上智大学文学部英文科卒、1987年同大学院文学研究科英文学専攻博士課程単位取得退学。白百合女子大学講師、助教授、2000年教授、2002年早稲田大学文学部教授、文学学術院教授。専攻は現代アイルランド文学・文化。妻は法政大学教授(英文学)の栩木玲子。
著書
編集- 『卒論を書こう テーマ探しからスタイルまで』(三修社) 1995
- 『アイルランドのパブから 声の文化の現在』(日本放送出版協会、NHKブックス)1998
- 『アイルランド現代詩は語る オルタナティヴとしての声』(思潮社) 2001
- 『声色つかいの詩人たち』(みすず書房) 2010
- 『アイルランド紀行 ジョイスからU2まで』(中公新書) 2012
- 『アイルランドモノ語り』(みすず書房) 2013
- 『世界文学の名作を「最短」で読む 日本語と英語で味わう50作』(編訳、筑摩書房、筑摩選書)2021 - 対訳テキスト
- 『ダブリンからダブリンへ』(みすず書房) 2022
- 『ポール・サイモン全詞集を読む』(国書刊行会)2023 - 下記の副読本
翻訳
編集- 『ヴァチカン 美術館・市国・サン・ピエトロ大聖堂』(ミュージアム図書) 1992
- キアラン・カーソン『琥珀捕り』(東京創元社) 2004、創元ライブラリ 2021
- J・M・シング『アラン島』(みすず書房、大人の本棚) 2005、単行新版 2019
- コラム・マッキャン『ゾリ』(みすず書房) 2008
- サイモン・アーミテージ『キッド』(四元康祐共訳、思潮社) 2008
- キアラン・カーソン『シャムロック・ティー』(東京創元社) 2009
- キアラン・カーソン『トーイン クアルンゲの牛捕り』(東京創元社) 2011、創元ライブラリ 2020
- コルム・トビーン『ブルックリン』(白水社、エクス・リブリス) 2012
- ブルース・チャトウィン『黒ヶ丘の上で』(みすず書房) 2014
- コルム・トビーン『マリアが語り遺したこと』(新潮社、クレスト・ブックス) 2014
- ウィリアム・バトラー・イェイツ『赤毛のハンラハンと葦間の風』(平凡社) 2015
- ウィリアム・バトラー・イェイツ『ジョン・シャーマンとサーカスの動物たち』(平凡社) 2016
- コルム・トビーン『ノーラ・ウェブスター』(新潮社、クレスト・ブックス) 2017
- 『ポール・サイモン全詞集 1964-2016』(国書刊行会) 2023
- ジョセフ・オコーナー『シャドウプレイ』(東京創元社) 2024
ウィリアム・トレヴァー
編集- ウィリアム・トレヴァー『聖母の贈り物』(国書刊行会、短篇小説の快楽)2007
- 『アイルランド・ストーリーズ』(ウィリアム・トレヴァー、国書刊行会) 2010
- 『異国の出来事』(ウィリアム・トレヴァー、国書刊行会) 2016
- 『ふたつの人生』(ウィリアム・トレヴァー、国書刊行会) 2017
- 『ラスト・ストーリーズ』(ウィリアム・トレヴァー、国書刊行会) 2020
脚注
編集- ^ 『読売年鑑 2016年版』((読売新聞東京本社、2016年)p.331
- ^ 「http://info.yomiuri.co.jp/culture/2014/02/post-57.html 第65回読売文学賞 随筆・紀行賞 栩木伸明]」早稲田大学 2014年2月6日閲覧
- ^ 「http://www.waseda.jp/jp/news13/140204_ireland.html 栩木伸明教授(文学学術院)が第65回読売文学賞を受賞 著書『アイルランドモノ語り』(に対して〈随筆・紀行賞部門〉]」早稲田大学 2014年2月6日閲覧