曽於郡

鹿児島県(大隅国)の郡

曽於郡(そおぐん)は、鹿児島県大隅国)の

鹿児島県曽於郡の位置(緑:大崎町 桃:第1次のみ所属 薄緑・水色:第2次のみ所属)

1972年(昭和47年)3月31日までは囎唹郡であったが、「郡の名称変更」(昭和47年自治省告示第82号)により改称した。

人口11,514人、面積100.64km²、人口密度114人/km²。(2024年12月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

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囎唹郡(第1次)

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1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

  • 曽於市の大部分(大隅町月野・大隅町境木町・大隅町荒谷を除く)
  • 霧島市の一部(国分各町・霧島各町・福山町各町・隼人町小浜・隼人町野久美田・隼人町真孝・隼人町住吉・隼人町小田・隼人町見次・隼人町内山田・隼人町神宮・隼人町内・隼人町姫城・隼人町松永)
  • 鹿屋市の一部(輝北町諏訪原・輝北町市成)
  • 垂水市の一部(牛根境)

囎唹郡(第2次)・曽於郡

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1897年(明治30年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。

  • 鹿屋市の一部(輝北町諏訪原・輝北町市成)
  • 曽於市の全域
  • 志布志市の全域

歴史

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713年の大隅国設置当初から存在した4郡のひとつである。元々は囎唹郡と表記した。

古代

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式内社

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延喜式神名帳に記される郡内の式内社

神名帳 比定社 集成
社名 読み 付記 社名 所在地 備考
囎唹郡 3座(並小)
大穴持神社 大穴持神社 鹿児島県霧島市国分広瀬
宮浦神社 ミヤウラノ 宮浦宮 鹿児島県霧島市福山町福山
韓国宇豆峯神社 カラクニノ- 韓国宇豆峯神社 鹿児島県霧島市国分上井
凡例を表示

囎唹郡(第1次)

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所属町村の変遷は東囎唹郡#郡発足までの沿革西囎唹郡#郡発足までの沿革をそれぞれ参照

囎唹郡(第2次)・曽於郡

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1.財部村 2.末吉村 3.市成村 4.岩川村 5.恒吉村 11.東志布志村・西志布志村・月野村 12.大崎村・野方村 13.松山村(紫:鹿屋市 桃:曽於市 赤:志布志市 青:合併なし)
  • 明治30年(1897年4月1日 - 郡制の施行のため、「岩川郡役所」が管轄する東囎唹郡・南諸県郡の区域をもって囎唹郡(第2次)が発足[3]。以下の各村が所属。(11村)
  • 明治31年(1897年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 大正2年(1913年7月1日 - 東志布志村が町制施行・改称して志布志町となる。(1町10村)
  • 大正11年(1922年10月1日 - 末吉村が町制施行して末吉町となる。(2町9村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正13年(1924年)4月1日 - 岩川村が町制施行して岩川町となる。(3町8村)
  • 大正15年(1926年
    • 4月1日 - 財部村が町制施行して財部町となる。(4町7村)
    • 7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和11年(1936年1月1日 - 大崎村が町制施行して大崎町となる。(5町6村)
  • 昭和30年(1955年
    • 1月20日 - 岩川町・恒吉村・月野村が合併して大隅町が発足。(5町4村)
    • 4月1日 - 野方村が分割し、一部[4]が西志布志村に、一部[5]が大隅町に、残部が大崎町にそれぞれ編入。(5町3村)
  • 昭和31年(1956年)4月1日 - 市成村が肝属郡百引村と合併して輝北町が発足。(6町2村)
  • 昭和33年(1958年)4月1日(8町)
    • 松山村が町制施行して松山町となる。
    • 西志布志村が町制施行・改称して有明町となる。
  • 昭和47年(1972年)4月1日 - 囎唹郡が改称して曽於郡となる。
  • 平成17年(2005年)7月1日 - 大隅町・財部町・末吉町が合併して曽於市が発足し、郡より離脱。(5町)
  • 平成18年(2006年)1月1日(1町)
    • 松山町・志布志町・有明町が合併して志布志市が発足し、郡より離脱。
    • 輝北町が鹿屋市・肝属郡串良町吾平町と合併し、改めて鹿屋市が発足、郡より離脱。

変遷表

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自治体の変遷
1889-4-1

町村制

1891-2 1909-1930 1931-1950 1951-1970 1971-2010 現在
南諸県郡

松山村

1958-4-1

松山町

2006-1-1

志布志市

志布志市
南諸県郡

志布志村

東志布志村 1913-7-1

志布志町

西志布志村 1958-4-1

有明町

月野村 1955-1-20

大隅町

(曽於市) 曽於市
南諸県郡

大崎村

大崎村 1936-1-1

大崎町

大崎町
野方村 一部大崎町へ編入 (大崎町)
一部西志布志村へ編入 (有明町) (志布志市) 志布志市
一部大隅町へ編入 (大隅町) 2005-7-1

曽於市

曽於市
東囎唹郡

岩川村

1924-4-1

岩川町

1955-1-20

大隅町

東囎唹郡

恒吉村

東囎唹郡

財部村

1926-4-1

財部町

東囎唹郡

末吉村

1922-10-1

末吉町

東囎唹郡

市成村

1956-4-1

輝北町

2006-1-1

鹿屋市

鹿屋市
肝属郡

百引村

脚注

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  1. ^ 郷については「角川日本地名大辞典」による。
  2. ^ 鹿兒島縣下分郡ノ件(明治20年勅令第7号、  原文
  3. ^ 鹿兒島縣下國界竝郡界變更及郡廢置(明治29年法律第55号、  原文
  4. ^ 小字川添・上段・鍋迫・鍋・鍋川・谷後・中尾・長谷・下谷・山重・柳谷・後谷尻・大鳥・後谷頭・白渡・山中・船迫・馬渡・釣段・中迫・吹切・於呂口・柴湯迫・上平野・下平野・細工谷・山田・高牧・鍋前・倉ケ崎・松ケ迫・釣ケ迫・前迫の一部。
  5. ^ 小字西川甲・西段・西迫・荒谷・鹿子・折戸・屋敷段・中大迫・梅ケ渡・大迫甲・大迫乙・大迫・後迫乙・後迫甲のうち一部・前畑のうち一部。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 46 鹿児島県、角川書店、1983年3月1日。ISBN 404001460X 
  • 旧高旧領取調帳データベース

外部リンク

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先代
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行政区の変遷
- 1887年 (第1次囎唹郡)
次代
東囎唹郡西囎唹郡
先代
東囎唹郡・南諸県郡
行政区の変遷
1897年 - (第2次囎唹郡・曽於郡)
次代
(現存)