戸畑区

福岡県北九州市の行政区

戸畑区(とばたく)は、北九州市を構成する7区の行政区の一つである。

とばたく ウィキデータを編集
戸畑区
戸畑祇園大山笠
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
北九州市
市町村コード 40105-6
面積 16.61km2
総人口 54,826[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 3,301人/km2
隣接自治体
隣接行政区
北九州市小倉北区八幡東区
若松区(洞海湾を挟んで隣接))
区の木 制定なし
区の花 制定なし
戸畑区役所
所在地 804-8510
福岡県北九州市戸畑区千防一丁目1番1号
北緯33度53分36.6秒 東経130度49分47.3秒 / 北緯33.893500度 東経130.829806度 / 33.893500; 130.829806座標: 北緯33度53分36.6秒 東経130度49分47.3秒 / 北緯33.893500度 東経130.829806度 / 33.893500; 130.829806
戸畑区役所(階段状の構造物は戸畑祇園開催時に観覧席として使用される)
外部リンク 北九州市戸畑区
戸畑区位置図
ウィキプロジェクト
旧戸畑区役所(現・戸畑図書館、2006年3月)
浅生1号公園付近(2008年10月)
区内遠景(戸畑駅方面、2010年4月)
区内遠景(区役所方面、2009年9月)
ニッスイ戸畑ビル(1936年築、日本水産福岡支社北九州営業所、ニッスイパイオニア館)

区域は旧・戸畑市にあたる。

地理

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北九州市の中央部に位置している。区域北部・北西部の海岸は洞海湾に面し、洞海湾の対岸の若松区とは若戸大橋若戸トンネルなどで結ばれている。北東部は響灘関門海峡に面している。北九州市の行政区のうち最も面積の小さい区である。区域北部にある日本製鉄八幡製鐵所戸畑地区が区の面積の約半分を占める。

歴史

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名護屋崎、牧山古墳の古墳群において、約1400年前の人骨、銀鏡、土器副葬品が発見されている。日本書紀では戸畑は「名護屋」として登場している。

戸畑(とばた)の地名が確認できる最古の資料は、1396年応永3年)の麻生氏の所領目録「惣諸浦塩浜其外所々目録(そうしょうらしおはまそのほかしょしょもくろく)」において、「戸畑浦」として登場しているものである。一方、奈良時代に記された万葉集には「飛幡(とばた)の浦」として、筑前風土記には、「鳥旗(とりはた)」として登場している。

戸畑市は北九州市の前身の5市で唯一、町村制施行以降北九州市発足まで一度も合併を経験しなかった。

北九州市の欄も参照。

区の概要

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戸畑区(旧・戸畑市)は明治の中期までは寒村で、人口も約3,000人であったが、隣接する八幡で1901年八幡製鐵所が操業したことを契機に、1910年に戸畑鋳物(現・日立金属日産自動車)、1914年に旭硝子(現・AGC)、1921年に八幡製鐵所(現・日本製鉄)など、名だたる大企業が戸畑に進出したことで、工業化が進んだ。市制施行は旧5市の中で最も遅かったが、昭和初期より区画整理事業を積極的に進め、住宅地としての開発が急速に進み、市制施行時の1924年には約38,000人だった人口が1947年には現在の人口よりも多い約68,000人に、5市合併の1963年にはピークの約109,800人となった。

その後は、区内に多く存在した新日鉄(日本製鉄)をはじめとする社宅から北九州市郊外へ持ち家化が進むなどしたため人口は減少し、最近10年間は漸減傾向にある。近年は1999年に日立金属工場跡地へ戸畑サティ(現・イオン戸畑ショッピングセンター)がオープンしたことをきっかけに住宅地として再評価され、マンション開発がさかんに行われている。なお、戸畑区は昼間人口夜間人口を上回っており、昼夜間人口比率は117.2%(2005年国勢調査)で、小倉北区の134.1%に次いで2番目(北九州市全体では102.3%、100%を超える区は、前出の2区に八幡東区を加えた3区のみ)である。

北九州市では公共施設の削減が喫緊の課題となっているが、そのモデルケースとして、区内にある屋内型の体育施設とプール、テニスコートを一部廃止し、廃止された市立浅生小・中学校跡にこれらを集約した「浅生スポーツセンター」が2016年11月にオープンした[1]

人口の変遷

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  • 1963年 109,794
  • 1965年 105,989
  • 1970年  98,937
  • 1975年  89,427
  • 1980年  80,797
  • 1985年  75,923
  • 1990年  70,637
  • 1995年  66,203
  • 2000年  65,045
  • 2005年  63,714
  • 2010年  61,583
  • 2015年  59,116
  • 2020年  57,260
  • 2021年  57,300

教育機関

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九州工業大学工学部正門

大学

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高等学校

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県立
市立
私立

中学校

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市立
私立

小学校

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市立
私立

幼稚園

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私立
  • 一枝幼稚園
  • 教学寺幼稚園
  • 戸畑天使園
  • ハレルヤ幼稚園
  • 宝福寺幼稚園
  • 明泉寺幼稚園
  • 第二明泉寺幼稚園

保育園・保育所

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  • ナオミ愛児園
  • さんろく こどもえん
  • 牧山保育園
  • さかい川保育園
  • 戸畑保育所 わかば園
  • はつねほいくえん
  • ぷあぷあ保育園
  • 北九州市立 天籟寺保育所
  • 天籟寺保育所
  • 中原保育所
  • 西戸畑保育所
  • 沢見あやめのもり保育所
  • 千防保育所

交通

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  • 人口こそ5万人程度であるが、前述の通り昼間人口が多い都市であり、通勤通学需要、また若松区の玄関口としてJR戸畑駅の利用者は多く、平成23年度の乗車人員(降車客は含まず)は9963人で九州13位[2]。また区内には非常に高度なバス路線網が形成されている。

鉄道

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廃止路線

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  • 西日本鉄道(西鉄)
    • 北九州線
      • 戸畑線
        • 中原 - 工大前 - 三六 - 幸町 - 元宮町 - 戸畑(1985年(昭和60年)10月20日廃止)
      • 枝光線
        • 幸町 - 浅生 - 沖台通 - 牧山(1985年(昭和60年)10月20日廃止)

バス

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  • 西鉄バス北九州 - 西鉄グループ。戸畑区内および北九州市内各地と戸畑区を結ぶ路線を運行。区内に戸畑営業所を持つ。
  • 北九州市交通局 - 若戸大橋を通り戸畑区と若松区を結ぶ路線を運行。区内に営業所はない。

船舶

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道路

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有料道路
一般国道
主要地方道
地域高規格道路
  • 新若戸道路(若戸トンネル、北九州市道安瀬戸畑1号線)

経済

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区内に本社を置く主な企業

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区内に事業所を置く主な企業

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日本製鉄九州製鉄所、八幡地区戸畑構内

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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通信・放送

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JPグループ

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大きな事業所は、区内には以下が存在する。

電話

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以下に示す市外・市内局番は総務省公開情報 による。近年、通信自由化で従来のパターンが通用しなくなっている。

西日本電信電話
  • 戸畑…(093)86x (x=1-3)、87x (x=1-3)、88x (x=1-4)

以下、エリア分類不明。

なお参考までに、西日本電信電話における一般的な割り当てルールは以下の通り。

  • 2xy…中間市・遠賀郡
  • 3xy…門司区
  • 5xy…小倉北区
  • 7xy…若松区

携帯電話については、NTTドコモau by KDDISoftBankとも区内ほとんどの地域で利用可能となっているが、山間部で繋がらない地域がある。世代交代が進められていることもあり、3G(第三世代)以降のサービスのみについてエリア拡大のため基地局整備等が進められている。

新聞社

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区内に拠点は無く、小倉北区にある重要拠点が直接取材を行う。

放送

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区内に放送局は無い。放送波受信については、テレビとFMラジオ放送は皿倉山八幡テレビ・FM放送所から出される電波を、AMラジオ放送は、若松区響送信所から出される電波を、直接受信する。

地理的条件からテレビが受信しづらい地区のために、NHK北九州放送局が戸畑・牧山両中継局を設けている。アナログ時代はTVQ九州放送を除く民放4社も中継局を設けていた。

出身有名人

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脚注

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  1. ^ 浅生スポーツセンターのオープンについて”. 北九州市. 2016年7月1日閲覧。
  2. ^ ■ 駅別乗車人員上位30位(平成23年度)”. 九州旅客鉄道. 2015年6月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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