恵比須快速線(えびすかいそくせん)は、神姫バスが運行する路線バスである。阪神高速道路を経由するが、同社では路線バス扱いである。兵庫県内都市間高速バス・短距離高速バスと位置づけることもできる。

恵比須快速線に使用されるエアロバス

概要

編集

停車停留所

編集
  • ▼ - 下りは乗車のみ、上りは降車のみの扱い
  • ▲ - 上りは乗車のみ、下りは降車のみの扱い
  • ◆ - 乗降制限無し
  • | - 通過
  • ∥ - 経路外
  • 神戸空港・神戸空港海上AT(アクセスターミナル)停留所は上りのみ停車(降車専用)。三宮 → 神戸空港海上AT間のみの乗車はできない。
停車停留所名 停留所所在地 三 宮 | 恵 比 須 駅 三 宮 | 恵 比 須 駅 三 宮 | 三木営業所 神 戸 空 港 ↑ 恵 比 須 駅 三 宮 ↑ 自由が丘中公園 三 宮| 青山5丁目 備考
      上りのみ 上りのみ  
神戸空港海上AT 兵庫県 神戸市中央区            上り便のみ停車
神戸空港            上り便のみ停車
三宮 乗車は神姫三宮バスターミナル
降車は三宮バスターミナルミント神戸1F)
見津が丘4丁目 神戸市西区  
神戸複合産業団地口  
神戸複合産業団地東  
見津が丘6丁目  
見津が丘5丁目  
木見中央公園前  
見津が丘3丁目  
産団協前  
木幡  
栄駅  
押部谷駅  
緑が丘駅 三木市  
緑が丘中1丁目  
自治会館前  
緑が丘公民館前  
三木北高校前  
センター前  
青山3丁目
中央公園前
上りは青山3丁目に停車
下りは中央公園前に停車
青山5丁目  
緑が丘西1丁目    
緑が丘西1丁目西    
東自由が丘    
東自由が丘2丁目    
あかねが丘    
東自由が丘3丁目    
五叉路    
自由が丘中公園    自由が丘中公園始発上り便のみ設定
中自由が丘      
西自由が丘2丁目      
吉田公民館前      
恵比須駅     恵比須駅ロータリー内
エビス         恵比須駅ロータリー外
上の丸            
福有橋          
三木営業所          

※「市役所前」と「中央公園前」は三田特急線のうち「ゆりのき台郵便局前」発着便にも同名の停留所がある。三宮から木幡までの現運賃は三宮からフルーツフラワーパークまでの旧運賃と同じく600円である。三宮〜吉尾インター・フルーツフラワーパークまでの現運賃は三宮〜栄駅前・押部谷駅前までの旧運賃と同じく620円である。三宮から緑が丘駅までの現運賃はイオンモール神戸北・神戸三田プレミアムアウトレットまでの旧運賃と同じく660円である。三宮からイオンモール神戸北・神戸三田プレミアムアウトレットまでの現運賃は恵比須駅・青山5丁目までの旧運賃と同じく670円である。三宮駅から恵比須駅・青山5丁目までの現運賃はUSJ・舞洲此花大橋西詰までの現運賃及び弥生が丘5丁目・狭間が丘県住前・フラワータウンセンター・三田市立図書館前・三田駅までの旧運賃と同じく700円、三宮〜伊川谷インター前〜宮下1丁目までの現運賃は三宮〜神戸複産団地口・産団協前までの旧運賃と同じく560円である。

運行回数

編集

平日102便(往復合計) 土休日85便(往復合計)

沿革

編集
  • 2001年9月1日 - 恵比須快速線、三ノ宮 - 恵比須駅間開業。(平日30便・休日26便)[1]
  • 2002年4月15日 - 神戸複合産業団地口バス停の新設。
  • 200x年x月x日 - ダイヤ改正により増便する。(平日63便・土休日56便)
  • 2004年11月1日 - 一部便を三ノ宮 - 三木営業所間に延長。これに伴い市役所前、福有橋、三木営業所での乗降の取り扱い開始。
  • 2005年9月1日 - ダイヤ改正により増便する。(平日73便・土休日71便)
  • 2006年2月16日 - 神戸空港乗り入れ開始。
  • 2008年4月1日 - 三木営業所発着便が廃止となる。これに伴い市役所前、福有橋、三木営業所での乗降の取り扱い廃止。
  • 2009年10月1日 - ダイヤ改正により増便する。
  • 2010年12月2日 - 阪神高速 布施畑西 - 箕谷間の最高制限速度が80km/hに引き上げられる[2]
  • 2011年6月1日 - ダイヤ改正による増便(平日87便・土休日81便)と神戸空港発の下り便が休止(神戸空港着便は従来通り運行される。)
  • 2012年7月1日 - 木見公園前バス停の新設。また、一部便を神戸空港・三ノ宮 - 三木営業所間に延長。これに伴いエビス、上の丸、福有橋、三木営業所での乗降の取り扱い開始。(西脇急行線と異なり三木本町、三木中町は通らない)
  • 2014年4月1日 - 自由が丘中公園バス停の新設(三ノ宮・神戸空港方面行きの一部の便が停車)
  • 2014年7月1日 - 三ノ宮 - 青山5丁目運行開始(緑が丘駅 - 青山5丁目間はクローズドドア制)。合計平日95便・土休日88便となる。
  • 2015年10月1日 - 神戸複合産業団地東、見津が丘5丁目バス停の新設。
  • 2016年7月15日 - 見津が丘6丁目バス停の新設。平日朝に三ノ宮 → 産業団地行の便を新設。産業団地内経由便の増回。土休日1便減便。
  • 2016年12月1日 - 平日夕方に産業団地 → 三ノ宮行の便を新設。(平日98便・土休日87便)
  • 2017年4月1日 - 平日早朝時間帯増発、一部時間帯減便(平日103便・土休日85便)
  • 2017年10月1日 - 見津が丘4丁目バス停新設。平日の朝の三ノ宮 → 産業団地行を休止。(平日102便・土休日85便)。
  • 2018年4月1日 - 三ノ宮 - 青山5丁目線(緑が丘駅 - 青山5丁目間)のクローズドドア制を撤廃。
  • 2020年4月1日 - 平日の朝に三宮 → 社(車庫前)行を新設(押部谷駅前発車後は三木中町に停車)。

経路

編集
  • 三宮発着
国道2号 - 阪神高速32号新神戸トンネル - 阪神高速7号北神戸線箕谷出入口 - 阪神高速7号北神戸線藍那出入口 - 兵庫県道52号小部明石線 - 兵庫県道22号神戸三木線 - 三木市道緑が丘青山線 - 三木市道自由が丘緑が丘線 - 兵庫県道514号志染土山線 - 兵庫県道38号三木三田線
  • 神戸空港行き
(三宮行きと同じルート) - 国道2号 - 三ノ宮バスターミナル - (以降三宮発着便と同ルート)神戸港港島トンネル - 神戸スカイブリッジ
  • 三木営業所行き
(恵比須駅行きと同じルートだが、恵比須駅を通らずエビスで停車) - 兵庫県道38号三木三田線 - 兵庫県道20号加古川三田線 - 兵庫県道23号三木宍粟線

阪神高速7号北神戸線が通行止のときは山麓バイパスまたは国道428号 - 兵庫県道85号神戸加東線 - 神戸市道を経由する。

なお、平成27年台風第11号による土砂災害で、兵庫県道52号小部明石線が不通になったときは、阪神高速7号北神戸線・神戸淡路鳴門自動車道布施畑ジャンクション - 神戸淡路鳴門自動車道神戸西インターチェンジを経由した。

車両

編集
現在

以前は三菱車が主力となっていたが、現在は日野・セレガといすゞ・ガーラが主力車両となっている。

三木営業所社営業所2022年5月31日までは西脇営業所)が担当

過去

車内設備

編集
  • エアロエース・エアロバス・セレガHD・ガーラHD
    • 4列リクライニングシート
    • 補助席
    • 読書灯
    • コンセント(一部車両)

運行状況

編集
  • 三宮 - 緑が丘中1丁目間では1時間あたり2 - 11(平日朝ラッシュ時三宮方面)便、緑が丘西1丁目 - 恵比須駅・エビス間では1時間あたり2 - 7(平日朝ラッシュ時三宮方面)便運転。日中と通勤時間帯の本数の差が大きく、通勤利用者が多い。
  • 平日の三宮午後6時発、午後10時40分発の最終便は2台で運行される。
  • 運行状況については、高速バス バスロケーションシステムで確認できる。
  • 緑が丘駅ロータリー等に、続行便用のバスを待機させている場合もある。

鉄道との競合

編集

途中、神戸電鉄粟生線と併走する区間がある。

  • 三宮駅から押部谷・三木市内方面に向かうときに、神戸電鉄を利用すると、運賃面では神戸電鉄運賃に加え、神戸高速鉄道分が上乗せされる上に新開地駅で乗り換えが必要になる。三宮駅 - 緑が丘駅間では、新開地駅経由で神戸電鉄を利用するよりもやや安いが、所要時間は神鉄を使った方が短い[3]。このため志染 - 木幡間ではかなりの利用者が転移する[4]など、沿線住民の鉄道離れの原因の一つとなっているとともに、粟生線廃線危機の原因となる。

[5]

  • 緑が丘駅から恵比須駅までは三木市内ニュータウン内の各停留所に停車しており、三宮への直通サービスとして設定されている。
  • 座席定員制のため、必ず着席できる(逆に満席だと乗車拒否される)。

ただ、ほぼ満席のため、乗ろうとしても乗れないのが現状 このような理由から、神戸電鉄と競合するにもかかわらず一定の需要があり、特にラッシュ時の便数が開設当初に比べて増加している。粟生線は、1998年度から2007年度の10年間だけでも、約102億円もの累積赤字を計上している。

2001年9月1日の開業時は往復合計で平日30便(15往復)、休日26便(13往復)であったが、2015年10月1日時点で平日85便(上り44+下り41)、土休日81便(上り43+下り38)となっている。(三ノ宮 - 青山5丁目線除く)

但し、併走区間最終の木幡停留所を平日の21時00分、土日祝の21時07分に発車する最終便[6]以降の時間は、神戸市内中心部へは神戸電鉄でのみ行くことができる[7][8]

関連項目

編集
  • 神姫バス
  • 西脇急行線 恵比須駅前には入らないが、近隣の「エビス」停留所に停車する。同停留所から恵比須駅へは徒歩数分。また、三宮 - 恵比須駅間の所要時間で比較すると、こちらが若干早い。また、三木市内中心部方面へは本数が多いこちらのバスが便利であるが、山陽自動車道を通らないために所要時間がやや長い。2019年4月(平成31年4月)1日改正のダイヤでは、平日の12時台・14時台、土日祝日の13時台・16時台にエビスに停車する便の設定がないため[9]、この時間帯は恵比須快速線のみ利用可能である[6]
  • 山陽バス 垂水地区から三宮への近距離高速バスを運行している。

注釈

編集
  1. ^ 神戸新聞ニュース三木[1]
  2. ^ 阪神高速道路7号北神戸線の最高速度規制の見直しについて
  3. ^ 鉄道利用の場合、神戸三宮駅 - 押部谷駅は46分前後、運賃680円。バスの場合、神姫三ノ宮バスターミナル - 押部谷駅前は55分前後、運賃630円。さらに、神戸市発行の福祉乗車証所持者は三ノ宮 - 緑が丘間を無料で乗車できる(神戸市発行の福祉乗車証と身障者用「nicopa」の両方所持の場合、三木市内まで100円で行くことができる)緑が丘駅からは団地内路線バスを兼ねているため、バスで緑が丘駅や志染駅へアクセスする必要のあるエリアであれば、更に運賃差は拡大する。
  4. ^ 前回会議時にご指摘・ご要望のあったデータ・事項等について (PDF) - 2010年1月28日 神戸電鉄粟生線活性化協議会
  5. ^ 守る・結ぶ 地域公共交通再生へ - 神戸新聞 2010年12月6日
  6. ^ a b https://shinkibus.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiODA3MiIsInRhZ051bSI6OTl9
  7. ^ http://www.shintetsu.co.jp/railway/timetbl/table/170325/w_1.pdf
  8. ^ http://www.shintetsu.co.jp/railway/timetbl/table/170325/h_1.pdf
  9. ^ https://shinkibus.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiODA3NSIsInRhZ051bSI6OTl9

外部リンク

編集