平田寛
日本の西洋科学史家
平田 寛(ひらた ゆたか、1910年11月14日 - 1993年9月23日)は、日本の西洋科学史家。早稲田大学名誉教授。日本科学史学会会長[1]。
古代ギリシャの科学技術を研究し、西洋の科学史の文献の翻訳により、日本の科学史研究に貢献した[2]。また日本科学史学会の発起人となり、その創立にも尽力した[1]。
略歴
編集著書
編集- 『科学の誕生』(自文堂) 1947
- 『科學の生いたち ウェリタス君の背に乘って』(さ・え・ら書房) 1950
- 『科学むかしばなし』(昆野恒絵、筑摩書房、小学生全集) 1955
- 『真理をみつけた人々』(福田新生絵、さ・え・ら書房、ぼくたちの研究室) 1955
- 『科学の起原 古代文化の一側面』(岩波書店) 1974
- 『失われた動力文化』(岩波新書) 1976
- 『科学の考古学 その底辺を掘りおこす』(中公新書) 1979
- 『ガリレオの椅子 科学史とその周辺』(恒和出版、恒和選書) 1980
- 『錬金術の誕生 科学史とその周辺』(恒和出版) 1981
- 『図説科学・技術の歴史 ピラミッドから進化論まで』(朝倉書店) 1985
- 『科学の文化史』(朝倉書店) 1988
共編著
編集翻訳
編集- 『古代科学』(ハイベルク、創元社) 1940
- 『古代技術』(ディールス、創元社) 1943/ちくま学芸文庫 2024
- 『科学と空想 附・ベルフアースト講演』(ジョン・ティンダル、創元社) 1948
- 『古代人の発明 ヘロンの気体装置』(ウッドクロフト英訳編、創元社) 1949
- 『宗教と科学の闘争史』(ドレイパー、創元社) 1949、のち角川文庫
- 『古代中世科学文化史』全4巻(ジョージ・サートン、岩波書店) 1951 - 1957
- 『発掘入門 野外考古学の話』(L・ウーリー、創元社) 1953
- 「夢を発掘した人」(シュリーマン、創元社、『世界少年少女文学全集48 世界探検紀行集』) 1956
- 『図解 科学と実験の歴史』(シャーウッド・テイラー、稲沼瑞穂共訳、東京創元社) 1957
- 『ギリシア数学史』第1 - 2(T・L・ヒース、大沼正則, 菊池俊彦共訳、共立出版、共立全書) 1959 - 1960
- 「パピルスの国・粘土の国」(W・H・ブールトン、糸賀昌昭共訳、筑摩書房、世界ノンフィクション全集10) 1960
- 『魔法 その歴史と正体』(カート・セリグマン、平凡社、世界教養全集) 1961
- 『錬金術師 近代化学の創設者たち』(F.S.テイラー、筑摩書房、世界ノンフィクション全集12) 1961。新版(大槻真一郎共訳、人文書院) 1981
- 『技術の歴史』全10巻(チャールズ・シンガー, E・J・ホームヤード, A・R・ホール編、八杉龍一共訳編、筑摩書房) 1962 - 1964
- 「過去を掘る / 発掘物語」(C・L・ウーリー / D・マスターズ、大成莞爾共訳、平凡社、世界教養全集19) 1962
- 「数と数字」(D・E・スミス, J・ギンスバーグ、平凡社、世界教養全集30) 1962
- 『科学思想のあゆみ』(Ch.シンガー、伊東俊太郎, 木村陽二郎共訳、岩波書店) 1968
- 『魔法から科学へ』(Ch.シンガー、平田陽子共訳、社会思想社) 1969
- 『技術文化史』(T・K・デリー, T・I・ウィリアムズ、田中実共訳、筑摩書房) 1971 - 1972
- 『技術の誕生』(ヘンリー・ホッジズ、平凡社) 1975
- 『自然の秘密をあばいた人びと』(A・S・グレゴール、訳編、恒和出版) 1989
- 『古代の技術史』全4巻(フォーブス、道家達将, 大沼正則, 栗原一郎, 矢島文夫共監訳、朝倉書店) 2003 - 2011