国道208号
熊本県から佐賀県に至る一般国道
国道208号(こくどう208ごう)は、熊本県熊本市中央区から福岡県筑後地方を経由して、佐賀県佐賀市に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道208号 | |
地図 | |
総延長 | 120.6 km |
実延長 | 108.9 km |
現道 | 77.7 km |
制定年 | 1953年(昭和28年) |
起点 | 熊本県熊本市中央区 水道町交差点(北緯32度48分8.13秒 東経130度42分46.92秒 / 北緯32.8022583度 東経130.7130333度) |
主な 経由都市 |
福岡県大牟田市 |
終点 | 佐賀県佐賀市 佐大医学部入口交差点(北緯33度16分18.88秒 東経130度16分15.77秒 / 北緯33.2719111度 東経130.2710472度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道3号 国道209号 国道207号 国道34号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1] に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:熊本市(中央区、水道町交差点 = 国道3号上、国道218号・国道219号起点、熊本県道28号熊本高森線交点)
- 終点:佐賀市(佐大医学部入口交差点 = 国道34号(国道203号重複)交点)
- 重要な経過地:熊本県鹿本郡植木町[注釈 2]・玉名市・荒尾市、福岡県大牟田市・三池郡高田町[注釈 3]・山門郡三橋町[注釈 4]・柳川市・大川市(向島)、佐賀県佐賀郡諸富町[注釈 5]
- 総延長 : 120.6 km(福岡県 56.3 km、佐賀県 12.7 km、熊本県 33.1 km、熊本市 18.5 km)重用延長を含む[2][注釈 6]
- 重用延長 : 11.7 km(福岡県 - km、佐賀県 0.0 km、熊本県 - km、熊本市 11.7 km)[2][注釈 6]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 6]
- 実延長 : 108.9 km(福岡県 56.3 km、佐賀県 12.7 km、熊本県 33.1 km、熊本市 6.8 km)[2][注釈 6]
- 指定区間:熊本市水道町300番1 - 佐賀市南佐賀1丁目242番3(水道町交差点(起点) - 南佐賀交差点)[3]
歴史
編集路線状況
編集- 熊本県
- 熊本市中央区水道町が正式な起点であるが、起点から熊本市北区植木町の舞尾(もうの)交差点までは国道3号と重複しているので、実質的な起点は植木町である[注釈 7]。玉名市街や荒尾市の北部を除き丘陵地帯を走るため、起伏や見通しの悪いカーブが連続している。本区間は国道3号との重複区間を除き全区間2車線となっており、特に玉名市街では渋滞も発生しやすい。そのため、玉名バイパスが建設された。
- 福岡県
- 大牟田市街では4車線以上が確保されているが、南部や北部は2車線でともにロードサイド店舗が多いことから渋滞が発生することもある。みやま市に入ると広大な筑後平野の中を走行するが、沿道には民家が密集していて歩道幅も狭い区間も多い。みやま市と柳川市の市境にある浦島橋付近では、当国道の迂回路的路線の福岡県道・佐賀県道18号大牟田川副線が橋で重複することと、橋を柳川市側へ渡ってすぐに福岡県道83号大和城島線の起点があるため渋滞がたびたび発生していたが、2009年(平成21年)3月14日の有明海沿岸道路矢部川大橋開通により、交通量が3割以上減少し混雑が緩和された[5]。柳川市街では4車線になっているが、ロードサイド店舗の目立つ柳川市北部の矢加部交差点 - 枝光交差点付近、大川市街では2車線となっており、こちらも渋滞が発生しやすい。
- 佐賀県
- 筑後川を渡り、平坦な佐賀平野の中を走行する。しばらくは2車線区間が続くが、南部バイパスに入ると4車線になり、208号は佐賀市の環状道路の総延長の半分を構成し、市街地中心部への通過交通を抑制する渋滞緩和の重要な役割を担っている。沿道にはロードサイド店舗が多数立地している。
通称
編集バイパス
編集- 玉名バイパス 玉名市寺田 - 玉名市岱明町開田の区間で玉名市中心部をバイパスする。全長8.5 kmが暫定2車線で2011年(平成23年)2月26日開通。旧道は2019年(平成31年)4月1日に熊本県に移管され、熊本県道347号寺田岱明線に変更。
- 地域高規格道路 有明海沿岸道路(大牟田市 - 佐賀市)
経路変更区間と旧道
編集- 柳川市街地は城下町であり、道路が東西・南北に碁盤状になっているが、南東から北西に抜ける国道208号は直角に数回曲がりながら通る経路であった。バイパスは北東方向を迂回する経路となったが、むしろ西鉄柳川駅の近くを通るようになった。旧道は基本的には福岡県道770号枝光今古賀線であるが、さらに改築による県道の経路変更もされている。国道の名残として商店街の東端の掘割に架かる柳川橋には「国道橋」の通称名がある。
重複区間
編集- 国道3号(熊本県熊本市中央区水道町・水道町交差点(起点) - 熊本市北区植木町滴水・舞尾(もうの)交差点)
- 国道209号(福岡県大牟田市有明町(ゆうめいまち)1丁目・有明町交差点 - みやま市高田町濃施・濃施交差点)
- 国道443号(福岡県柳川市三橋町下百町・下百町交差点 - 大川市大字酒見・しげあみ交差点)
道路施設
編集橋梁
編集起点から
地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集交差する道路 | 都道府県名 | 市町村名 | 交差する場所 | ||
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国道3号 重複区間起点 国道218号 国道219号 熊本県道28号熊本高森線 |
熊本県 | 熊本市 | 中央区 | 水道町 | 水道町交差点 / 起点 |
熊本県道145号瀬田熊本線 | 南坪井町 | 明午橋通り交差点 | |||
熊本県道1号熊本玉名線 熊本県道31号熊本田原坂線 |
南坪井町 | 藤崎宮前交差点 | |||
熊本県道337号熊本菊陽線 | 薬園町 | 浄行寺交差点 | |||
熊本県道37号熊本菊鹿線 重複区間起点 | 北区 | 室園町 | 室園交差点 | ||
熊本県道37号熊本菊鹿線 重複区間終点 | 清水本町 | ||||
国道387号 | 山室2丁目 | ||||
熊本県道303号四方寄熊本線 | 下硯川町 | 大窪2丁目交差点 | |||
国道3号 / 熊本北バイパス | 四方寄町 | 四方寄南交差点 | |||
熊本県道231号託麻北部線 | 四方寄町 | 四方寄町交差点 | |||
熊本県道342号砂原四方寄線 | 四方寄町 | ||||
国道3号 / 植木バイパス | 植木町投刀塚 | ||||
熊本県道101号植木河内港線 | 植木町滴水 | 松原交差点 | |||
国道3号 重複区間終点 | 植木町滴水 | 舞尾交差点 | |||
国道3号 / 植木バイパス | 植木町鞍掛 | ||||
熊本県道55号山鹿植木線 | 植木町鈴麦 | ||||
熊本県道31号熊本田原坂線 | 植木町鈴麦 | 田原坂公園入口交差点 | |||
熊本県道191号部田見木葉線 | 玉名郡 | 玉東町 | 木葉 | ||
熊本県道302号稲佐津留玉名線 | 稲佐 | ||||
熊本県道170号肥後伊倉停車場田崎線 | 玉名市 | 田崎 | 玉名市田崎交差点 | ||
熊本県道347号寺田岱明線 | 寺田 | 寺田交差点 | |||
熊本県道16号玉名山鹿線 | 河崎 | ||||
熊本県道・福岡県道6号玉名立花線 | 河崎 | 新玉名駅入口交差点 | |||
熊本県道・福岡県道4号玉名八女線 | 玉名 | 冨尾橋際交差点 | |||
熊本県道165号玉名停車場立願寺線 | 立願寺 | 九看大南 | |||
熊本県道347号寺田岱明線 | 岱明町開田 | 開田交差点 | |||
熊本県道168号大野下停車場西照寺線 | 岱明町西照寺 | 岱明町西照寺交差点 | |||
熊本県道・福岡県道124号金山櫟野線 | 荒尾市 | 金山 | 荒尾市金山交差点 | ||
熊本県道46号荒尾長洲線 / 野原バイパス 重複区間起点[7] | 野原 | ||||
熊本県道46号荒尾長洲線 / 現道 熊本県道46号荒尾長洲線 / 野原バイパス 重複区間終点[7] |
野原 | 荒尾市野原交差点 | |||
福岡県道・熊本県道126号大牟田荒尾線 | 荒尾 | 荒尾市本村交差点 | |||
熊本県道314号平山荒尾線 | 宮内 | 荒尾市宮内交差点 | |||
熊本県道29号荒尾南関線 | 万田 | 荒尾市万田西交差点 | |||
福岡県道787号勝立三川線 | 福岡県 | 大牟田市 | 船津町 | 船津町交差点 | |
福岡県道789号一部三川線 | 八江町 | 八江町交差点 | |||
福岡県道790号黄金不知火線 | 不知火町1丁目 | 不知火町1丁目交差点 | |||
国道209号 重複区間起点 国道389号 国道501号 |
有明町1丁目 | 有明町交差点 | |||
福岡県道・熊本県道3号大牟田植木線 | 築町 | 築町交差点 | |||
福岡県道・熊本県道5号大牟田南関線 | 東新町2丁目 | 東新町2丁目交差点 | |||
福岡県道786号手鎌三池線 | 大字草木 | 草木交差点 | |||
福岡県道727号銀水停車場線 | 大字草木 | 銀水駅前交差点 | |||
熊本県道・福岡県道10号南関大牟田北線 | 大字甘木 | 元村交差点 | |||
福岡県道782号倉永三池線 | 大字倉永 | 西鉄渡瀬駅前交差点 | |||
福岡県道785号上楠田濃施線 | みやま市 | 高田町濃施 | 濃施南交差点 | ||
福岡県道726号渡瀬停車場線 福岡県道780号黒崎開濃施線 |
高田町濃施 | JR渡瀬駅前交差点 | |||
国道209号 重複区間終点 | 高田町濃施 | 濃施交差点 | |||
福岡県道94号高田山川線 | 高田町江浦町 | 江の浦本丸交差点 | |||
福岡県道・佐賀県道18号大牟田川副線 重複区間起点 | 高田町徳島 | 徳島交差点 | |||
福岡県道83号大和城島線 | 柳川市 | 大和町中島 | 浦島橋交差点 | ||
福岡県道・佐賀県道18号大牟田川副線 重複区間終点 | 大和町中島 | 中島郵便局前交差点 | |||
福岡県道714号高田柳川線 重複区間起点 | 大和町豊原 | 塩塚交差点 | |||
福岡県道714号高田柳川線 重複区間終点 | 大和町豊原 | 豊原交差点 | |||
福岡県道771号谷垣徳益線 福岡県道772号徳益蒲船津線 |
大和町徳益 | 徳益交差点 | |||
福岡県道767号本町新田大川線 | 三橋町今古賀 | 柳川警察署前交差点 | |||
福岡県道770号枝光今古賀線 | 三橋町今古賀 | 今古賀交差点 | |||
国道443号 重複区間起点 | 三橋町下百町 | 下百町交差点 | |||
福岡県道23号久留米柳川線 | 三橋町柳河 | 矢加部交差点 | |||
国道385号 福岡県道770号枝光今古賀線 / バイパス |
三橋町柳河 | 蓮蒲池交差点 | |||
福岡県道770号枝光今古賀線 | 三橋町枝光 | 枝光交差点 | |||
福岡県道769号新田西蒲池線 | 三橋町枝光 | ||||
福岡県道702号柳川城島線 | 大川市 | 大字坂井 | 大坂井交差点 | ||
福岡県道716号水田大川線 福岡県道765号鐘ヶ江酒見間線 重複 |
大字三丸 | 兼木交差点 | |||
国道443号 重複区間終点 | 大字酒見 | しげあみ交差点 | |||
国道442号 | 大字酒見 | 中原交差点 | |||
福岡県道734号若津港線 | 大字酒見 | 花宗大橋交差点 | |||
福岡県道47号久留米城島大川線 福岡県道767号本町新田大川線 |
大字向島 | 大川橋交差点 | |||
国道444号 佐賀県道・福岡県道19号諸富西島線 |
佐賀県 | 佐賀市 | 諸富町大字諸富津 | 諸富橋西交差点 | |
佐賀県道48号佐賀外環状線 | 諸富町大字為重 | 小杭(おぐい)交差点 | |||
佐賀県道401号佐賀環状自転車道線 | 諸富町大字山領 | [注釈 8] | |||
佐賀県道266号江上光法停車場線 佐賀県道285号大詫間光法停車場線 |
北川副町大字光法 | 光法交差点 | |||
佐賀県道333号佐賀環状東線 佐賀県道401号佐賀環状自転車道線 重複区間起点 |
南佐賀1丁目 | 南佐賀交差点 | |||
佐賀県道30号佐賀川副線 | 南佐賀1丁目 | 大崎交差点 | |||
佐賀県道49号佐賀空港線 | 本庄町大字袋 | 本庄町袋交差点 | |||
佐賀県道260号東与賀佐賀線 | 本庄町大字本庄 | 佐大南交差点 | |||
佐賀県道54号西与賀佐賀線 佐賀県道401号佐賀環状自転車道線 重複区間終点 |
西与賀町大字厘外(りんげ) | 平松交差点 | |||
国道207号 | 八戸1丁目 | 八戸交差点 | |||
佐賀県道267号松尾佐賀停車場線 | 八戸溝1丁目 | 八戸溝南交差点 | |||
国道34号 | 開成6丁目 | 佐大医学部入口交差点 / 終点 |
交差する鉄道
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ 2010年3月23日、熊本市に編入。2012年4月1日、政令指定都市へ移行して、北区の一部となる。
- ^ 2007年1月29日、三池郡高田町・山門郡瀬高町・山門郡山川町が合併して、みやま市発足。
- ^ 2005年3月21日、柳川市・山門郡三橋町・山門郡大和町が合併して、新柳川市発足。
- ^ 2005年10月1日、佐賀市・神埼郡三瀬村・佐賀郡富士町・佐賀郡諸富町・佐賀郡大和町が合併して、新佐賀市発足。
- ^ a b c d e f g 2021年3月31日現在
- ^ 舞尾交差点には208号の起点を示す標識も設置されている。
- ^ 国道208号の上を通過する。
出典
編集- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2022. 国土交通省道路局. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月21日閲覧。
- ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ^ “有明海沿岸道路(高田IC-大和南IC間)開通後の交通量について(速報)” (PDF). 国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所. 2013年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月21日閲覧。
- ^ a b 『市報さが』昭和60年4月号 p.1、佐賀市、1985年、2022年7月14日閲覧
- ^ a b “主要地方道荒尾長洲線野原バイパス供用開始のお知らせ”. 熊本県玉名地域振興局土木部 (2022年10月6日). 2022年10月16日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 国土交通省九州地方整備局
- 佐賀県
- 佐賀県佐賀土木事務所:佐賀県の指定区間外を管理。