品川 萬里(しながわ まさと、1944年昭和19年〉12月19日[1] - )は、日本政治家郵政官僚福島県郡山市長(3期)。元郵政省郵政審議官

品川 萬里
しながわ まさと
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1944-12-19) 1944年12月19日(80歳)
出生地 日本の旗 福島県白河市
出身校 東京大学法学部第3類
前職 国家公務員郵政省
法政大学教授
所属政党 無所属
称号 法学士
公式サイト 品川まさとは郡山市長をめざします!品川まさと連合後援会

郡山市旗 第14代 郡山市長
当選回数 3回
在任期間 2013年4月27日 - 現職
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来歴

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福島県白河市生まれ。小学生の時に福島大学附属小学校から郡山市立金透小学校ヘ転校、中学生の時に郡山市立郡山第五中学校からいわき市立植田中学校に転校。福島県立磐城高等学校卒業。1967年3月、東京大学法学部第3類(政治コース[2]丸山ゼミ[3])卒業[4]。同年4月、郵政省に入省。

大臣官房審議官や貯金局長、放送行政局長を経て、1999年より郵政審議官を務め、同職を最後に退官した。退官後は複数の財団法人理事長や株式会社の役員を務める傍ら、2000年より大阪大学客員教授2005年より法政大学IT研究センター学術担当教授などを務めた。

2009年郡山市長選挙

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2009年、小中学校の一時期を過ごした福島県郡山市の市長選挙に出馬したが、再選を目指す現職の原正夫に敗れ、落選した。

※当日有権者数:262,022人 最終投票率:51.54%(前回比:-5.89pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
原正夫65無所属72,235票54.05%
品川萬里64無所属61,401票45.95%

2013年郡山市長選挙

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2013年4月14日に行われた郡山市長選挙に再び出馬し、3選を目指す原正夫市長を破り初当選した[5]

※当日有権者数:59,088人 最終投票率:45.01%(前回比:-6.53pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
品川萬里68無所属61,468票53.32%
原正夫69無所属53,812票46.68%(推薦)自民党・公明党

2017年郡山市長選挙

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2017年1月、市議の浜津和子が自民党系の市議会最大会派「創風会」に推されて、任期満了に伴う市長選へ立候補を表明。告示直前に日本共産党の支持も得て反現職勢力の結集を狙うが、自民党の一部の県議が品川支持を明確にしたことなどから、自民党支持層が分裂。品川は4月16日に行われた市長選で浜津を破り、再選を果たした[6]

※当日有権者数:268,210人 最終投票率:38.05%(前回比:-6.96pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
品川萬里72無所属67,354票66.87%
浜津和子63無所属33,363票33.13%(支持)共産党

2021年郡山市長選挙

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2020年8月3日、任期満了に伴う郡山市長選挙に、前市議の馬場大造が立候補する意向を表明[7]。同年10月8日、品川は新聞の取材に、3選出馬の意思を固めたことを伝えた[8]。10月10日、自民党県議の勅使河原正之が出馬の意思を固めた[9]。11月11日、IT会社経営の高橋翔が出馬表明[10][11]。12月8日、品川は市議会一般質問の答弁において正式に出馬表明した[12]。12月20日、市議会の自民系最大会派「志翔会」の会長を務める市議の川前光徳が正式に出馬表明[13]。5人による選挙戦の見込みが報じられていたが3月18日、馬場が出馬を断念。3月22日に高橋が出馬を断念した上で両氏は勅使河原への支持を表明した[14]。 4月18日の投開票の結果、勅使河原、川前を破り3選[15]

※当日有権者数:265,245人 最終投票率:40.66%(前回比:+2.61pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
品川萬里76無所属43,944票41.18%
勅使河原正之69無所属40,907票38.34%
川前光徳54無所属21,850票20.48%

[16]

職歴

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  • 1971年 - 留萌郵便局郵便課長
  • 1972年 - 郵政省大臣官房電気通信監理官付条約係長
  • 1974年 - 関東郵政局郵務部服務課長
  • 1975年 - 東京郵政局人事部管理課長
  • 1977年 - 郵政省人事局管理課課長補佐
  • 1980年 - 東北郵政局郵務部長
  • 1981年 - 近畿郵政局郵務部長
  • 1982年 - 郵政省大臣官房文書課調査官
  • 1983年 - 郵政省電気通信政策局業務課長
  • 1984年 - 郵政省電気通信局電気通信事業部業務課長
  • 1987年 - 郵政省電気通信局電気通信事業部監理課長
  • 1988年 - 郵政省電気通信局総務課長
  • 1990年 - 郵政大臣官房文書課長
  • 1991年 - 郵政大臣官房審議官
  • 1993年7月 - 東北郵政局長[17]
  • 1994年7月 - 郵政大臣官房審議官
  • 1996年7月 - 郵政省貯金局長[17]
  • 1997年7月 - 郵政省放送行政局長[17]
  • 1999年7月 - 郵政審議官[17]
  • 2000年
    • 6月 - 大阪大学客員教授[17]
    • 7月 - 財団法人日本ITU協会理事長、財団法人ポスタルサービスセンター理事長
  • 2002年7月 - NTTデータ顧問
  • 2003年6月 - NTTデータ代表取締役副社長[17]
  • 2005年
  • 2006年
    • 8月 - ビズネット社外監査役
    • 9月 - 法政大学理工学部経営システム工学科教授[17]
  • 2013年4月27日 - 郡山市長に就任
  • 2017年4月27日 - 郡山市長(2期目)に就任

政策・人物

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  • 2018年6月4日、日本禁煙学会の学術総会実行委員長である医師が表敬訪問した際、「たばこ嗜好品ではなく薬物。私は市民の健康を守りたい」と発言した。6月19日の郡山市議会の定例会において、市議会議員である佐藤栄作や川前光徳らからこの発言に対する批判があったほか、7月10日には日本たばこ産業(JT)などの10団体からも「発言の撤回と謝罪を強く要望する」とした意見書が提出された。品川はこれらの批判に対し、「医学的所見に基づいてこのような発言をしたものでございます」「(発言内容は)専門家や辞書にも出ている。私が訂正や撤回できるものではない」として発言の撤回や謝罪要求には応じなかった[18][19][20][21]
  • 2019年7月1日、自治体によるSDGsの達成に向けた優れた取り組みを行う都市として、県内で始めて「SDGs未来都市」に選ばれた。また、SDGs未来都市の中でも、特に先導的な取り組みであって、多様なステークホルダーとの連携を通し、地域における自律的好循環が見込めるものとして、東北で初めて「自治体SDGsモデル事業」にも選ばれた。
  • 2020年5月29日、新型コロナウイルス対策の財源に充てるため、自身の6月期末手当を50%減額する条例案を市議会臨時会に提出した。副市長については30%、教育長と上下水道事業管理者と常勤監査委員については20%減額する[22]。同日、同条例案は全会一致で可決された[23]

脚注

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  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、62頁。
  2. ^ 郵政省名鑑』時評社、1995年発行、7ページ
  3. ^ 品川萬里(まさと) Twitter
  4. ^ プロフィール/郡山市
  5. ^ “郡山市長選:品川万里氏が初当選”. 毎日新聞. (2013年4月14日). http://mainichi.jp/select/news/20130415k0000m010043000c.html 2013年4月15日閲覧。 
  6. ^ “郡山市長に品川氏再選、新人・浜津氏を下す 投票率最低38.05%”. 福島民友新聞. (2017年4月17日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20170417-165045.php 2020年11月19日閲覧。 
  7. ^ “新人・馬場氏が出馬正式表明「市民目線の行政を」 郡山市長選”. 福島民友. (2020年8月4日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20200804-523376.php 2020年12月21日閲覧。 
  8. ^ “郡山市長選、品川氏立候補へ 2021年4月、選挙戦の公算大きく”. 福島民友. (2020年10月9日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20201009-545106.php 2020年12月21日閲覧。 
  9. ^ “勅使河原県議が立候補意思固める 郡山市長選、3人の選挙戦か”. 福島民友. (2020年10月11日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20201011-545690.php 2020年12月21日閲覧。 
  10. ^ “IT会社経営・高橋氏が出馬表明 郡山市長選、5人の選挙戦へ”. 福島民友. (2020年11月12日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20201112-556923.php 2020年12月21日閲覧。 
  11. ^ 髙橋翔Twitter
  12. ^ “現職・品川氏が出馬表明「ご縁や経験を全て投入」 郡山市長選”. 福島民友. (2020年12月9日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20201209-565626.php 2020年12月21日閲覧。 
  13. ^ “新人・川前氏が出馬正式表明 郡山市長選、現新5人の選挙戦へ”. 福島民友. (2020年12月21日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20201221-569546.php 2020年12月21日閲覧。 
  14. ^ “郡山市長選、高橋氏が出馬断念 勅使河原氏を応援へ”. 福島民友. (2021年3月23日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20210323-597330.php 2021年4月3日閲覧。 
  15. ^ “郡山市長に現職・品川萬里氏 新人2氏下し3選、投票率40.66%”. 福島民友. (2021年4月19日). https://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20210419-606601.php 2021年4月19日閲覧。 }
  16. ^ 投開票速報(令和3年4月18日執行:郡山市長選挙)”. 郡山市. 2021年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月18日閲覧。
  17. ^ a b c d e f g h プロフィール - 品川まさと連合後援会
  18. ^ “「たばこは薬物だ」発言の郡山市長にJTなどが撤回求める”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2018年7月10日). https://www.sankei.com/article/20180710-EPZWO64WNJP37G7KYYGHI4I3G4/ 2018年7月14日閲覧。 
  19. ^ “市長が「たばこは薬物」発言、JTなどが意見書”. 読売新聞 (読売新聞社). (2018年7月11日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20180711-OYT1T50022.html 2018年7月14日閲覧。 
  20. ^ “郡山市長の「たばこは薬物」発言が波紋呼ぶ 禁煙学会は「当然の発言」と擁護”. キャリコネニュース (キャリコネ). (2018年7月11日). https://news.careerconnection.jp/news/social/56551/ 2018年7月14日閲覧。 
  21. ^ “「たばこは薬物」発言にJTなど意見書「たばこは合法」”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2018年7月13日). https://www.asahi.com/articles/ASL7F41F4L7FUBQU00F.html 2018年7月14日閲覧。 
  22. ^ 令和2年第2回臨時会議案調査資料総務部 市長等特別職の期末手当の減額” (PDF). 郡山市役所. 2020年11月19日閲覧。
  23. ^ 令和2年第2回臨時会議決結果(5月29日)” (PDF). 郡山市議会. 2020年11月19日閲覧。

外部リンク

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公職
先代
原正夫
  福島県郡山市長
第14代:2013年 - 
次代
(現職)
官職
先代
長谷川憲正
  郵政審議官
1999年 - 2000年
次代
濱田弘二