仲通 (横浜市)
仲通(なかどおり)は、神奈川県横浜市鶴見区の町名[5]。住居表示は未実施で、現行行政地名は仲通1丁目から仲通3丁目(字丁目)[6]。
仲通 | |
---|---|
町丁 | |
鶴見沖縄県人会会館 | |
北緯35度30分05秒 東経139度41分19秒 / 北緯35.50147度 東経139.68864度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 横浜市 |
行政区 | 鶴見区 |
人口情報(2024年(令和6年)4月30日現在[1]) | |
人口 | 3,337 人 |
世帯数 | 1,968 世帯 |
面積([2]) | |
0.15 km² | |
人口密度 | 22246.67 人/km² |
設置日 | 1941年(昭和16年)4月1日 |
郵便番号 | 230-0042[3] |
市外局番 | 045(横浜MA)[4] |
ナンバープレート | 横浜 |
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地理
編集鶴見区の中央部、鶴見駅の南東方向に位置する。東西にやや長い町域を持ち、西から1~3丁目の順に字丁目が設けられている。北は潮田町2・3丁目、東は浜町1・2丁目、南は汐入町2・3丁目、南東は産業道路・首都高速横羽線を挟んで弁天町、西は本町通2~4丁目と接する。1丁目を南北に潮風大通り、1丁目から3丁目にかけて東西に仲通商店街が通る。仲通商店街を西に直進すると本町通商店街に通じ、潮見橋を渡り国道15号(第一京浜)・鶴見中央方面へと至る。
交通
編集仲通1丁目、仲通3丁目の停留所があり、鶴見駅前から横浜市営バスが運行されている。町内に鉄道駅はなく、1丁目から京急鶴見駅・京浜東北線鶴見駅までは1.5kmほど、3丁目から鶴見線浅野駅までは700mほどである。
歴史
編集元は橘樹郡潮田町の一部で、1927年4月に横浜市に編入。同年10月に区制施行により、横浜市鶴見区潮田町となる。1941年4月1日に仲通が分離新設された[7]。1962年9月18日に土地区画整理事業に伴い、浜町の一部を編入し、潮田町、本町通、汐入町との境界を変更した。町名は本町通と同時期に名付けられ、潮田町のメインストリートの意味であると考えられている[5]。旧潮田町の中心にあたり、大正時代以降には商店街が形成され、周辺には住宅が立ち並んだ。京浜工業地帯に近接した商業地区として賑わったが、公害反対運動がおこり1970年に日本鋼管の工場が扇島に移転すると、次第に勢いを失っていった[8]。
リトル沖縄
編集1899年から1903年にかけて、沖縄で土地整理事業実施。納税に苦しんで、土地を売りハワイに移住する人が相次いだが、移住できなかった人たちが沖縄に帰ることもできず、止むなく鶴見や川崎に移り住んだ。1913年に浅野総一郎・白石元治郎らにより鶴見川河口周辺が埋め立てられ工場が進出すると、沖縄出身者や朝鮮人が労働者として集まった。1927年、鶴見沖縄県人同士会が発足。1945年に空襲が激化すると、疎開できる者は疎開して、この周辺には沖縄出身者と朝鮮人が残された。終戦後の沖縄はアメリカ合衆国の統治下に置かれ、沖縄出身者であっても上陸することができなくなった。そうした人への支援のための全国組織「沖縄人連盟」が結成され、鶴見区にも支部が設けられた。1980年には仲通3丁目に鶴見沖縄県人会会館(おきつる青少年会館)が完成[8]。親睦活動や沖縄芸能が行われるほか、物産センターと沖縄料理店が入居する[9]。
世帯数と人口
編集2024年(令和6年)4月30日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
仲通1丁目 | 571世帯 | 1,044人 |
仲通2丁目 | 636世帯 | 1,037人 |
仲通3丁目 | 761世帯 | 1,256人 |
計 | 1,968世帯 | 3,337人 |
人口の変遷
編集国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[10] | 3,641
|
2000年(平成12年)[11] | 3,538
|
2005年(平成17年)[12] | 3,389
|
2010年(平成22年)[13] | 3,354
|
2015年(平成27年)[14] | 3,106
|
2020年(令和2年)[15] | 3,222
|
世帯数の変遷
編集国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[10] | 1,457
|
2000年(平成12年)[11] | 1,518
|
2005年(平成17年)[12] | 1,580
|
2010年(平成22年)[13] | 1,646
|
2015年(平成27年)[14] | 1,596
|
2020年(令和2年)[15] | 1,726
|
学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[16]。
丁目 | 番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
仲通1丁目 | 全域 | 横浜市立汐入小学校 | 横浜市立寛政中学校 |
仲通2丁目 | 全域 | 横浜市立潮田小学校 | 横浜市立潮田中学校 |
仲通3丁目 | 全域 | 横浜市立入船小学校 | 横浜市立寛政中学校 |
事業所
編集2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[17]。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
仲通1丁目 | 36事業所 | 260人 |
仲通2丁目 | 24事業所 | 178人 |
仲通3丁目 | 25事業所 | 146人 |
計 | 85事業所 | 584人 |
事業者数の変遷
編集経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[18] | 106
|
2021年(令和3年)[17] | 85
|
従業員数の変遷
編集経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[18] | 628
|
2021年(令和3年)[17] | 584
|
施設
編集その他
編集日本郵便
編集警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22]。
丁目 | 番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|---|
仲通1丁目 | 全域 | 鶴見警察署 | 本町通交番 |
仲通2丁目 | 全域 | 潮田交番 | |
仲通3丁目 | 全域 |
参考文献
編集- 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日。
- 横浜市市民局総務部住居表示課『横浜の町名』1996年12月。
- 屋良朝信『沖縄・思い遥か [川崎・鶴見・東京]ウチナーンチュ100年』AWAWA、2017年11月22日。ISBN 978-4-9909801-1-5。
- “横浜市町区域要覧” (PDF). 横浜市市民局 (2016年6月). 2022年9月6日閲覧。
脚注
編集- ^ a b “令和6(2024)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和6年4月” (xlsx). 横浜市 (2024年5月9日). 2024年5月10日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ 横浜市町区域要覧、1 - 3頁
- ^ a b “仲通の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ a b (角川 1984, p. 653)
- ^ “鶴見区の町名一覧” (PDF). 横浜市市民局 (2016年10月17日). 2018年11月18日閲覧。
- ^ (角川 1984, p. 142)
- ^ a b (屋良 2017, pp. 124–125)(巻末年表)
- ^ “鶴見の沖縄度合いはどれくらい?”. はまれぽ.com (2011年6月16日). 2018年11月17日閲覧。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
- ^ "小・中学校等の通学区域一覧(通学規則 別表)". 横浜市. 2023年4月1日. 2023年9月18日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “横浜仲通郵便局”. 日本郵便. 2021年11月6日閲覧。
- ^ “潮田支店”. 横浜信用金庫. 2021年11月6日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年5月3日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
- ^ “交番案内/鶴見警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年9月27日閲覧。