仙北市(せんぼくし)は、秋田県東部に位置する

せんぼくし ウィキデータを編集
仙北市
仙北市旗 仙北市章
仙北市旗
2005年9月20日制定
仙北市章
2005年9月20日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 秋田県
市町村コード 05215-9
法人番号 3000020052159 ウィキデータを編集
面積 1,093.56km2
総人口 22,085[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 20.2人/km2
隣接自治体 秋田市鹿角市北秋田市大仙市
岩手県八幡平市岩手郡雫石町和賀郡西和賀町
市の木 ブナ
市の花 サクラ
市の鳥
市の歌
イヌワシ
仙北市民の歌[1]
仙北市役所
市長 田口知明
所在地 014-1298
秋田県仙北市田沢湖生保内字宮ノ後30
北緯39度42分00秒 東経140度43分50秒 / 北緯39.70008度 東経140.73058度 / 39.70008; 140.73058座標: 北緯39度42分00秒 東経140度43分50秒 / 北緯39.70008度 東経140.73058度 / 39.70008; 140.73058
仙北市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

仙北市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置1
ウィキプロジェクト

地理

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カタクリ(仙北市で撮影)

秋田県の東部中央に位置し、東側は主に岩手県雫石町と接している。市のほぼ中央に田沢湖があり、東に秋田駒ヶ岳、北に八幡平、南は仙北平野へと開ける。

田沢湖地区は日本で最も深い湖・田沢湖がある[2]林業と観光業が盛んで、小規模な縄文遺跡が点在し、北部に位置する玉川温泉北投石は国指定の特別天然記念物である。角館地区は武家屋敷を中心とした重要伝統的建造物群保存地区があり、「みちのくの小京都」と呼ばれる歴史の町であるとともに、桜の名所である桧木内川堤を擁する。秋田新幹線開業後は更に観光客が増加し、東北有数の観光地となっている[3]。 西木町地区は、大きい西明寺栗や八津地区のカタクリの群生があり、自然と歴史の町となっている。

気候

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田沢湖#気候も参照
盆地特有の気候で明確な四季を持っているのが特徴。気温の年較差が40度以上あるため秋田県内では最も寒暖の差が大きく、特に冬季の気候に関しては全国の中で見れば北海道旭川市石狩市千歳市釧路市岩手県八幡平雫石町西和賀町青森県酸ヶ湯周辺、山形県大蔵村長野県北信地方(特に白馬村周辺)程ではないものの、仙北市全地域で平均気温が氷点下を下回る厳寒な地域である。

当地域の南北間では気候、降水量・降雪量ともに大きな差があるだけでなく、日本有数の豪雪地帯でも知られ、角館町を除くほぼ全域が特別豪雪地帯に指定されている。特に毎年、冬の2月頃(年によってはごくまれに初春の3月頃まで)の時期は北西風や線状降雪帯、果ては田沢湖周辺からもたらされた湖水効果による雪雲も手伝い、多量の湿雪が降りやすく平野部でも最深積雪が多い所で1m以上に達することも珍しくない。また、夏季の気候に関しては30℃以上の真夏日になることも少なくないものの、奥羽山脈駒ヶ岳、田沢湖周辺の冷涼な気候の影響を直接受けやすいためか、35℃以上の猛暑日酷暑日になることは極めてまれである。

角館(1991年 - )の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 10.0
(50)
18.8
(65.8)
21.8
(71.2)
30.4
(86.7)
33.3
(91.9)
34.5
(94.1)
37.8
(100)
37.7
(99.9)
35.8
(96.4)
29.5
(85.1)
24.3
(75.7)
17.8
(64)
37.8
(100)
平均最高気温 °C°F 1.5
(34.7)
2.7
(36.9)
6.9
(44.4)
14.7
(58.5)
21.1
(70)
25.2
(77.4)
28.1
(82.6)
29.7
(85.5)
25.5
(77.9)
18.7
(65.7)
11.1
(52)
4.1
(39.4)
15.8
(60.4)
日平均気温 °C°F −1.6
(29.1)
−1.1
(30)
2.1
(35.8)
8.5
(47.3)
14.8
(58.6)
19.4
(66.9)
23.0
(73.4)
24.1
(75.4)
19.7
(67.5)
12.9
(55.2)
6.3
(43.3)
0.8
(33.4)
10.7
(51.3)
平均最低気温 °C°F −4.9
(23.2)
−4.7
(23.5)
−2.1
(28.2)
2.9
(37.2)
9.2
(48.6)
14.6
(58.3)
19.0
(66.2)
19.8
(67.6)
15.2
(59.4)
8.1
(46.6)
2.2
(36)
−2.1
(28.2)
6.4
(43.5)
最低気温記録 °C°F −16.3
(2.7)
−16.7
(1.9)
−12.9
(8.8)
−8.8
(16.2)
−0.5
(31.1)
5.3
(41.5)
10.8
(51.4)
11.3
(52.3)
3.4
(38.1)
−0.9
(30.4)
−8.2
(17.2)
−13.0
(8.6)
−16.7
(1.9)
降水量 mm (inch) 171.6
(6.756)
140.5
(5.531)
135.7
(5.343)
129.1
(5.083)
148.7
(5.854)
152.3
(5.996)
273.6
(10.772)
254.9
(10.035)
180.5
(7.106)
171.5
(6.752)
202.5
(7.972)
197.8
(7.787)
2,158.4
(84.976)
降雪量 cm (inch) 218
(85.8)
175
(68.9)
95
(37.4)
7
(2.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
12
(4.7)
130
(51.2)
630
(248)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 22.3 19.6 18.0 13.9 13.0 11.2 14.2 12.5 13.3 15.2 18.8 21.8 193.8
平均月間日照時間 50.9 69.1 108.3 155.9 187.9 176.8 149.0 183.4 150.3 135.9 90.7 54.0 1,512.2
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]

人口

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仙北市と全国の年齢別人口分布(2005年) 仙北市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 仙北市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
仙北市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 39,216人
1975年(昭和50年) 38,830人
1980年(昭和55年) 39,098人
1985年(昭和60年) 38,348人
1990年(平成2年) 36,297人
1995年(平成7年) 34,945人
2000年(平成12年) 33,565人
2005年(平成17年) 31,868人
2010年(平成22年) 29,568人
2015年(平成27年) 27,523人
2020年(令和2年) 24,610人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

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名称決定までの経緯

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合併に関しては平成15年9月に「角館と田沢湖を連ねたものとする」という協議を行った[11]。協議会は名称の選定に住民アンケートを提案。その結果、最終段階で「みちのく」・「角館」・「田沢湖」・「北の都」が候補[12]となったが、「角館」「田沢湖」では両町の対立が解消できず、「みちのく」は周辺の東北各県(特に太平洋側)の自治体の反対(「みちのく」は陸奥国のことであり、旧出羽国にあたるこの地区は入っていない)によって、協議会議長が採決に持ち込めない事態に陥った。再度協議会の協議による名称決定により、3次選考でいったん候補から外されていた「仙北市」へと落ち着いた[13]

その後、旧田沢湖町と旧角館町の対立は深刻化し、旧角館町町長が協議会脱退を宣言[14]。しかし実際には旧角館町を含めた3町村による合併が成立した。

合併後の地名

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一部の地域によっては、地区名がはずされたり、小字がついたり離れたりしている。但し、旧田沢湖町だけ合併後は「仙北市田沢湖町」ではなく「仙北市田沢湖」と表記されている。

  • 仙北市田沢湖(旧田沢湖町)
  • 仙北市角館町(旧角館町)
  • 仙北市西木町(旧西木村)

行政

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市長

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  • 市長:田口知明(2021年10月30日就任、1期目)
氏名 就任 退任 備考
職務代行者 佐藤清雄 2005年(平成17年)9月20日 2005年(平成17年)10月30日 旧田沢湖町長
1 1 石黒直次 2005年(平成17年)10月31日 2009年(平成21年)10月29日 旧角館町長
2 2 門脇光浩 2009年(平成21年)10月30日 2021年(令和2年)10月29日 秋田県議会議員
3
4
3 5 田口知明 2021年10月30日 現職

市章

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一般公募1003点から福岡県在住(当時)者の作品が採用された。

  • 「Senboku」の頭文字である「S」をデザイン化したもので、黄緑色・橙色・藍色の三色を用いて、3町村の集結と新市への発展、広がりなどを表したものである。

議会

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市議会

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  • (初代議長)2005年(平成17年)12月:佐藤峯夫(旧・田沢湖町議会議長、元田沢湖町長)

合併当初の議員報酬は議長が月額408,000円、副議長が月額357,000円、議員は月額340,000円と定められた。旧町村時から比較すると、報酬額が大幅に増えて、2倍近くになっている。その他に年間12万円の政務調査費がある。

県議会

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  • 定数:1人
  • 選挙区:仙北市選挙区
議員名 会派名 備考
髙橋豪 自由民主党 元仙北市議会議員

衆議院

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産業

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金融機関

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郵便

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集配局

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無集配

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  • 羽後白岩郵便局
  • 上桧木内郵便局
  • 雲沢郵便局
  • 神代郵便局
  • 田沢郵便局
  • 中川郵便局
  • 桧木内郵便局

簡易郵便局

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  • 田沢湖高原簡易郵便局

教育

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高等学校

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中学校

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小学校

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特別支援学校

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姉妹都市・提携都市

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日本国内

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姉妹都市
提携都市
その他
  •  みちのくの小京都角館」として全国京都会議に加盟している。

交通

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鉄道

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
このうち角館駅と田沢湖駅は秋田新幹線の停車駅である。
秋田内陸縦貫鉄道

バス

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道路

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高速道路

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一般国道

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秋田県道

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主要地方道
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一般県道
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市道
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名所・旧跡・観光地

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温泉

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秋田駒ヶ岳

名所

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観光地

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角館町の武家屋敷通り

スポーツ施設

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祭事・催事

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火振りかまくら

角館の桜まつりの時期は毎年、百数十万人の観光客が訪れるが、[16] 東北地方太平洋沖地震後の2011年(平成23年)は花見開幕に際し「まつり」の言葉を自粛して「がんばろう東北 角館の桜」と名称を変え、夜間照明を控えて6日間の期間短縮と各日2時間の時間短縮をした上での開催を決め、またチャリティーイベントも計画した[17]

著名な出身者

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政治

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芸能・文化

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教育・学術

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スポーツ

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脚注

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  1. ^ 仙北市について
  2. ^ 『わたしのまちが「日本一」事典 市町村でくらべて新発見』PHP研究所24頁
  3. ^ 仙北市の観光の現状と課題” (pdf). 仙北市. 2016年3月20日閲覧。
  4. ^ 角館 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年4月7日閲覧。
  5. ^ 図典 日本の市町村章 p41
  6. ^ 供養佛地区で発生した土砂災害への対応について (PDF)
  7. ^ 秋田県仙北市田沢湖田沢供養佛地区における土石流災害に対する緊急工事の実施について (PDF)
  8. ^ 国家戦略特区 - 首相官邸
  9. ^ 広報せんぼく第311号付属 新角館庁舎パンフレット”. 仙北市 (2020年12月1日). 2024年2月18日閲覧。
  10. ^ 広報せんぼく第311号”. 仙北市 (2020年12月1日). 2024年2月18日閲覧。
  11. ^ 合併協議会だより第2号”. 仙北市. p. 2 (2003年10月10日). 2024年2月18日閲覧。
  12. ^ 合併協議会だより第8号”. 仙北市. p. 2 (2004年6月10日). 2024年2月18日閲覧。
  13. ^ 合併協議会だより第9号”. 仙北市 (2004年7月10日). 2024年2月18日閲覧。
  14. ^ 合併協議会だより第15号”. 仙北市 (2005年1月25日). 2024年2月18日閲覧。
  15. ^ a b 県道のうち、八幡平頂上付近の管理は鹿角地域振興局が行う。
  16. ^ 観光客数 各種統計・調査 行政情報”. 仙北市. 2011年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月18日閲覧。
  17. ^ 被災地を元気づけたい 東北・桜の名所、イベント開催へ知恵絞る”. 河北新報 (2011年4月6日). 2011年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月18日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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