リジー&Lizzie』(原題 Lizzie McGuire)は、2003年からディズニー・チャンネルで放送された海外ドラマ。オリジナルは2001年からアメリカで放送された。

リジー&Lizzie
ロゴ
ジャンル ティーン・コメディ
出演者 ヒラリー・ダフ
ラレイン
アダム・ランバーグ
製作
制作 Disney Channel
放送
放送国・地域アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本
放送期間2001年1月12日 - 2004年2月14日
放送時間22-24分
回数64
公式ウェブサイト
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概要

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リジー役のヒラリー・ダフ (2019年)

中学生のリジーが親友のゴードやミランダと共に送る学校生活を描いた作品。基本的には実写ドラマだが、リジーの心の声は、アニメキャラクターになったリジーがしゃべる。テレビ版全65話と、映画版『リジー・マグワイア・ムービー』(The Lizzie McGuire Movie)があり、日本では映画版と異なりバップビデオから、2005年から2006年にかけて全話のVHSDVDが発売された。

更に2020年には、事実上の続編でもあるリブート版も制作され、30代突入を目前に憧れの仕事であったデコレーターのアシスタントにつき、料理人の男性と交際・婚約し、絵に描いた様な素敵なニューヨークのアパートに住むと言うリジーが描かれる予定だった[1]

しかし、複数のショーランナーが突然降板した上に、主演のヒラリー・ダフが、内容や配信先を巡って制作元と対立した為、既に撮影に入っていたにも関わらず、制作中止となった[2]

キャンセルされた理由は、ストーリーを現在のリジーの年齢に合わせた大人向けの物にしたいと考えていたクリエイターのテリ・ミンスキの意見と、ディズニー側の考えが一致しなかった為だとされている。一方、制作キャンセルが発表された際には、ヒラリーが制作元と対立したことが原因と報じられていた。

2022年3月2日に『パパと恋に落ちるまで英語版』に出演した際の「The Cut」のインタビューに登場したヒラリーは、番組製作がキャンセルになった理由について、双方の考えの違い以外にないとした上で、「実はこの話あんまりしたくないの。この番組の話題になるとネットが炎上しちゃうみたいだから。」と語っていた。その一方で、他の形でリブート版を制作する話も持ち上がっていると言われており、「いつだって可能性はあると思っているわ。リジーがたとえ40歳になったとしてもね。みんな気にすると思えないもの。」と語り、「リジーがどんな人生を歩んでいるのか、視聴者にとって、それはいつだって興味深い事だと思うのよ。」と付け加えた[3]

更に同年5月12日にも米Women's Healthのインタビューに応じ、リブート版では大人になりすぎることなく、より成長したリジーを描きたいとスタジオに主張した。「彼女(リジー)は、30歳らしい事をする30歳でなければなりませんでした。マリファナを吸ったり一夜限りの恋をしたりする必要はないけど、物語に真実味がなければならなかったんです。だから、スタジオが怖気づいたのだと思います。」と発言。やはりヒラリーと製作側の望む方向性が食い違った事が原因の一つだと物語った。

ストーリーとおまけ

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中学生のリジーとその家族、そして親友のミランダとゴードとの友情を描くファミリー向けコメディー。

シーズン1第1話以外は、プロデューサークレジット後にボーナスパートが流され、シーズン1第10話では撮影の舞台裏、それ以外ではそのお話のNGテイクであり、いずれの中にもアニメキャラクターになったリジーのシーンもある。更にシーズン2第18話ではその後に後日譚が描かれている。

キャスト

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メインキャスト

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リジー・マグワイア (Elizabeth Brooke "Lizzie" McGuire)
演:ヒラリー・ダフ / 声:須藤祐実[4]
主人公。シャイな女の子。人気者になりたいと夢見る不器用なティーンエイジャーとして描かれており、心の声はアニメキャラクターになったリジーがしゃべる。
ミランダ (Miranda Isabella Sanchez)
演:ラレイン / 声:仙台エリ[5]
リジーの親友。3人の中では一番自己中。メキシコ人の家系だが、スペイン語は少ししか話せない。映画版及び最後の6エピソードには家族でメキシコ旅行に出かけているという設定で登場しない。
ゴード (David Zephyr "Gordo" Gordon)
演:アダム・ランバーグ / 声:小林良也
リジーの親友であり、幼馴染。普段は皮肉を言ったり、アドバイスをくれたりと頭が良い。
マット (Matthew "Matt" McGuire)
演:ジェイク・トーマス / 声:海鋒拓也
リジーの弟。
ジョー (Joanne "Jo" McGuire )
演:ハリー・トッド / 声:日野由利加
リジーとマットの母親。
サム (Samuel "Sam" McGuire )
演:ロバート・キャラダイン / 声:二又一成
リジーとマットの父親。

サブキャスト

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ケイト・サンダース (Katherine "Kate" Sanders)
演:アシュリー・ブリーロルト / 声:泉久実子[6]
リジーの元親友。テレビシリーズでは敵役だが、映画版でリジーと和解する。
イーサン (Ethan Craft)
演:クレイトン・スナイダー / 声:風間勇刀[7]
リジーとミランダがあこがれる同級生。後にケイトの彼氏であることが発覚する。
タッジマン (Lawrence "Larry" Tudgeman)
演:カイリー・ドーンズ / 声:浦田優[8]
リジーの同級生で、彼女に片思いをしている。その一方で、虫を食べるなどの奇行をみせる。
クレア・ミラー (Claire Miller)
演:ダヴィーダ・ウィリアムズ
ケイトの親友。ケイトと同じチアリーディング部に属する。
ラニー (Lanny Onasis)
演:クリスチャン・コープリン
マットの親友。喋れないのか、一言も言葉は発しない。
メリーナ (Melina Bianco)
演:カーリー・シュローダー / 声:細野雅世[9]
マットの友人。後にガールフレンドになる。テレビシリーズでは善人だが、映画版ではマットにリジーの秘密を探らせ、金儲けするよう提案するなど、あくどいところがある。
エイミー (Amy Sanders)
演:ヘイリー・ダフ
ケイトの従姉。
ディグ先生 ("Mr. Dig" Digby Sellers)
演:アーヴィー・ロー・ジュニア
リジーが通う中学の先生。リジーのパパと親友になる。
ケリー先生 (Coach Kelly)
演:ドット・ジョーンズ / 声:重松朋
リジーが通う中学の体育教師で、筋骨隆々の見た目をしている。
リジーに新体操を勧めるなど彼女を高く評価し、リジーの相談相手にもなる。
アンディ(Andy)
演: / 声:西村ちなみ[10]
エンジェル(Angel)
演: / 声:鈴木真仁[11]
クラーク・ペンソン(Clark Penson)
演: / 声:峯香織[12]
ヘイウッド
演: / 声:えんどうさや[13]

エピソード一覧

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話数
 
話数
 
サブタイトル 原題 放送日
 
1 2 悪趣味なセーター Picture Day 2001年1月12日
2 1 チアリーダーに挑戦 Rumors 2001年1月21日
3 5 わたしのとくい技 I've Got Rhythmic 2001年2月9日
4 3 わたしのママは世界一!? When Moms Attack 2001年1月26日
5 6 将来の夢 Jack of All Trades 2001年2月23日
6 8 ベビーシッターって大変! Misadventures In Babysitting 2001年4月6日
7 9 わたしに清き一票を Election 2001年4月20日
8 10 結婚プロジェクト I Do, I Don't 2001年4月27日
9 11 悪い子を直す方法 Bad Girl McGuire 2001年5月4日
10 12 あこがれのブラ! Between a Rock and a Bra Place 2001年5月11日
11 13 ラウンジ・ミュージックが最高 Come Fly with Me 2001年6月1日
12 14 迷女優!ミランダ Random Acts of Miranda 2001年6月8日
13 15 スーパー転校生マット Lizzie's Nightmares 2001年6月22日
14 24 ハロウィーン大作戦 Night of The Day of the Dead 2001年10月5日
15 16 地球環境にやさしく Obsession 2001年6月29日
16 30 映画監督ゴード Gordo's Video 2002年1月1日
17 7 アイドルに会いたい! Here Comes Aaron Carter 2001年3月23日
18 17 マットが離れない! Sibling Bonds 2001年8月3日
19 19 ゴードに恋人! Gordo and the Girl 2001年8月17日
20 18 ヒーロー・リジーはうそつき Rated Aargh! 2001年8月10日
21 20 イーサンの家庭教師 Educating Ethan 2001年8月24日
22 21 ボウリングは楽しい Lizzie Strikes Out 2001年8月31日
23 23 夢のスーパーモデル Last Year's Model 2001年9月28日
24 29 恋のキューピッド The Courtship of Miranda Sanchez 2001年12月7日
25 25 物知りはだれだ? Facts of Life 2001年10月12日
26 26 初デートのお相手 Scarlett Larry 2001年11月9日
27 22 いじわるなゴード The Untitled Stan Jansen Project 2001年9月21日
28 27 ふしぎなゲーム Gordo and the Magic Dwarves 2001年11月16日
29 31 大人になりたい! Gordo's Bar Mitzvah 2002年1月18日
30 28 思い出クッキング Lizzie and Kate's Big Adventure 2001年11月30日
31 45 あこがれのリジー Just Like Lizzie 2002年8月9日
32 48 ゴード 高校へ行く Movin' On Up 2002年9月13日
33 32 ファースト・キッス First Kiss 2002年2月8日
34 33 ゆかいなゲームショー El Oro De Montezuma 2002年2月22日
35 34 ママは親友! Mom's Best Friend 2002年3月8日
36 35 がんばれケイト! The Rise and Fall of the Kate Empire 2002年3月15日
37 42 すてきなライフプラン Over The Hill 2002年7月12日
38 47 ミランダの悩み Inner Beauty 2002年8月30日
39 49 ケイトの誕生日 Party Over Here 2002年9月20日
40 36 アルバイトに挑戦 Working Girl 2002年3月29日
41 37 本当の宝物 And The Winner Is 2002年4月26日
42 41 ミランダは悪い子?! In Miranda Lizzie Does Not Trust 2002年7月5日
43 38 本物はどっち?! The Longest Yard 2002年5月17日
44 40 マットになっちゃった! Those Freaky McGuires 2002年6月28日
45 57 ゴードの悩み A Gordo Story 2003年2月28日
46 44 涙のダンスパーティー You're a Good Man, Lizzie McGuire 2003年7月26日
47 43 なんでもベストワン Best Dressed For Much Less 2003年7月19日
48 39 ミステリアスに変身 Just Friends 2002年6月14日
49 58 家族旅行はウエスタン! Grubby Longjohn's Olde Tyme Revue 2003年3月14日
50 56 友好の壁画 Bunkies 2003年2月21日
51 65 大好き!ぬいぐるみショー Magic Train 2004年2月14日
52 50 胸騒ぎのカフェテリア She Said, He Said, She Said 2002年11月22日
53 46 お忍びデート Lizzie in the Middle 2002年8月23日
54 59 恋のスタンドプレー The Greatest Crush of All 2003年3月21日
55 64 リジーはモンスター!? One of the Guys 2003年11月21日
56 60 ゴードのおばあちゃん Grand Ole Grandma 2003年4月4日
57 61 なぞのシンデレラボーイ My Fair Larry 2003年3月16日
58 63 先生をご招待! My Dinner With Mr. Dig 2003年8月15日
59 52 卒業アルバム大作戦 Lizzie's Eleven 2003年1月1日
60 53 リジーの悩み相談 Dear Lizzie 2003年1月24日
61 62 ゴードの超大作映画! The Gordo Shuffle 2003年6月13日
62 54 ドキドキの推理ゲーム Clue-Less 2003年1月31日
63 51 最高のクリスマス!話 Xtreme Xmas 2002年12月6日
64 55 ステキな思い出 Bye Bye Hillridge Junior High 2003年2月7日
N/A[14] 4 あこがれのプールパーティー Pool Party 2001年2月2日

日本語版制作スタッフ

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  • 翻訳 - 原口真由美
  • 演出 - 岩見純一
  • 録音・調整 - 菊池悟史
  • 録音製作:ACクリエイト[15]

映画

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脚注

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  1. ^ 但し、アニメパートは13歳当時のまま。
  2. ^ Griffiths, George (2020年1月10日). “Hilary Duff’s Lizzie McGuire reboot is not what dreams are made of as creator quits over ‘creative differences'”. Metro. 2024年12月9日閲覧。
  3. ^ Stop Asking Hilary Duff About the Lizzie McGuire Reboot”. The Cut (2022年3月2日). 2024年12月9日閲覧。
  4. ^ プロフィール”. 青二プロダクション. 2023年10月9日閲覧。
  5. ^ プロフィール”. グリーンノート. 2023年10月9日閲覧。
  6. ^ プロフィール(PDF形式)” (PDF). 青二プロダクション. 2023年10月9日閲覧。
  7. ^ プロフィール”. アクセント. 2023年10月9日閲覧。
  8. ^ プロフィール”. アクセント. 2023年10月9日閲覧。
  9. ^ プロフィール”. マウスプロモーション. 2023年10月9日閲覧。
  10. ^ プロフィール”. 81プロデュース. 2023年10月9日閲覧。
  11. ^ プロフィール”. 青二プロダクション. 2020年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
  12. ^ プロフィール”. マウスプロモーション. 2010年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
  13. ^ プロフィール”. オフィス薫. 2023年10月9日閲覧。
  14. ^ 日本未放送エピソードで、2005年1月26日に発売されたVHS&DVD「ファーストシーズン Vol.1」(販売元 - バップ、規格品番 - VPVU-69484(VHS)、VPBU12218(DVD))に収録されている。
  15. ^ 日本語版制作リスト(放送用)”. ACクリエイト. 2006年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。

外部リンク

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