ネリカン
『ネリカン』(練鑑)は、東京少年鑑別所の俗称。
概要
編集東京少年鑑別所が東京都練馬区に存在する事から、『練馬の少年鑑別所』が略されるようになり、後述の映画/漫画/楽曲などで使用された。
用例
編集分類 | 作品名 | 特記事項 |
---|---|---|
漫画 | とべない翼 | 主人公が車で護送される途中、隣の席に座っていた少年に行き先を尋ね、訊かれた少年はそれが「ネリカン」と称される東京少年鑑別所であることを説明している。 |
漫画 | ワル | 『とべない翼』と同じく真樹日佐夫原作。 |
漫画 | あしたのジョー | 主人公・矢吹丈の友人である西の結婚式のシーンにおいて、自分たちの生い立ちについて語るシーン。 |
映画 | 非情学園ワル ネリカン同期生 | 1974年の映画[1]。 |
映画 | 不良番長 練鑑ブルース | 1969年の映画[2]。 |
映画 | 練鑑ブラザーズ ゲッタマネー! | 2001年の映画[3]。 |
楽曲 | ネリカンブルース | もともとは作者不詳の楽曲。藤圭子の歌唱盤は音源化されている。 |
楽曲 | 女番長(すけばん)ブルース | 1971年の映画「女番長ブルース 牝蜂の逆襲」の主題歌。「練鑑育ちの意地の花 太く短く狂い咲き」という歌詞がある。 |
漫画 | サバイバル | さいとう・たかをの漫画。主人公が過酷なサバイバル下で火を点けなければならない時、平時に不良の友人から教えてもらった、「ネリカン式マッチ」で火を点ける。 |
小説 | 限りなく透明に近いブルー | 村上龍の小説。登場人物の「ヨシヤマ」の言葉で、自分が今度警察につかまったら「ネリカン」では済まないだろう、という意味のセリフがある[4]。 |
自伝 | 怒羅権 初代 | 怒羅権の初代総長・佐々木秀夫の自伝。16歳のときに恐喝して人生で初めて逮捕されて収容された場所を、「東京少年鑑別所、通称ネリカン」と紹介している。 |
脚注
編集- ^ 非情学園ワル ネリカン同期生 | Movie Walker
- ^ 不良番長 練鑑ブルース | Movie Walker
- ^ 練鑑ブラザーズ ゲッタマネー! | Movie Walker
- ^ 『限りなく透明に近いブルー(講談社文庫)』株式会社講談社、1978年12月15日、p.111頁。