トヨタ・アイゴ
アイゴ(AYGO)はトヨタ自動車が欧州で製造・販売するAセグメント乗用車である。2022年に発売された3代目は車名がアイゴX(アイゴクロス、AYGO X)に改称された。
トヨタ・アイゴ | |
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アイゴX(2022年) | |
概要 | |
別名 |
プジョー・107(初代) プジョー・108(2代目) シトロエン・C1 |
製造国 | チェコ(コリーン) |
販売期間 | 2005年 - |
ボディ | |
ボディタイプ |
2/4ドア グラスハッチ 2/4ドア グラスハッチCUV |
概要
編集欧州における市場拡大を図るトヨタが、Aセグメントに低コストで車種を投入するために、思惑の一致したPSA・プジョーシトロエンと合弁会社であるTPCAを設立し、2001年からフランス政府の要請から新型車を共同開発する運びとなり[1]、開発されたヤリスよりも下のモデルがこのアイゴである。
初代 AB10系(2005年 - 2014年)
編集トヨタ・アイゴ(初代) AB10型 | |
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後期型4ドア フロント(2012年3月 - 2014年3月) | |
後期型4ドア リア | |
インテリア | |
概要 | |
別名 |
プジョー・107 シトロエン・C1(初代) |
製造国 | チェコ(コリーン) |
販売期間 | 2005年 - 2014年 |
デザイン | 蛭田洋 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 2/4ドア グラスハッチ |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 |
プラットフォーム | トヨタ・Aプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
1KR-FE型 998cc 直列3気筒DOHC VVT-i 2WZ-TV型 1,453cc 直列4気筒SOHC ディーゼルターボ |
最高出力 |
1KR-FE型:50 kW (68 PS)/6,000 rpm 2WZ-TV型:40 kW (55 PS)/4,000 rpm |
最大トルク |
1KR-FE型:93 N·m (9.8 kgf·m)/3,600 rpm 2WZ-TV型:130 N·m (13.3 kgf·m)/1,750 rpm |
変速機 |
5速MT 5速AMT(MMT) |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット |
後 | トーションビーム |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,340 mm |
全長 | 3,415 mm |
全幅 | 1,615 mm |
全高 | 1,465 mm |
車両重量 | 880 kg |
2005年2月28日よりチェコのトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコで生産が開始され、同年3月のジュネーブモーターショーで披露された。
エクステリアデザインは各社ごと独自となっており、差別化はされているが、インテリアは3車種共通であり、トヨタが開発の主導を握った[1]。
部品数の削減とブランドを超えた設計の共通化による徹底したコストダウンが図られており、特徴的な点として下記のようなものがある、
- リアサイドウィンドウが5ドアでも通常の上下巻き上げタイプではなく、フリップアウトタイプになっている
- バックドア全体がガラスハッチになっている
- ドアの室内側は一部の鉄板をむき出しに(セミトリム化)し、ドア形状の違う姉妹車(プジョー・107、シトロエン・C1)と内装トリムを共通化している、
- 室内灯(ドームランプ)のカーテシースイッチが運転席のみで、助手席とリアドアにはない
- フロントパワーウィンドウ(PW)スイッチは、左右各ドアそれぞれ1つのみで運転席にも助手席用PWスイッチがない
- 天井アシストグリップがない
- リアシートを前方に収納する際のロック解除が金属製のレバーや布製ストラップではなく、ゴム紐である
- リアトノカバーをハッチゲートから釣る紐が左側1本だけである
- など。
これらは軽量化にも多大な貢献をしており、アイゴと姉妹車の車両重量は最も軽いものが840 kgと、全車種が900 kgを大きく切っており、同クラスのスズキ・アルト/日産・ピクソ、フィアット・パンダなどと比べるとそれぞれ50 - 150 kg程度軽く、廉価なだけではでなく、燃費や動力性能の向上にも一役買っている。
2009年1月30日には最初のマイナーチェンジが行われ、フロントバンパーとテールランプの形状が変更された[2]。
2012年春に2度目のマイナーチェンジが行なわれ、フロントバンパーの形状が変更され、ディーゼル車が廃止された。
年表
編集- 2001年 - 開発を開始。
- 2005年2月28日 - 生産を開始
- 2009年1月30日 - 最初のマイナーチェンジ
- 2012年春 - 2度目のマイナーチェンジ
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前期型4ドア フロント(2005年2月 - 2008年12月)
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前期型4ドア リア(2005年2月 - 2008年12月)
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中期型2ドア フロント(2009年1月 - 2012年3月)
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中期型2ドア リア(2009年1月 - 2012年3月)
2代目 AB40型(2014年 - 2022年)
編集トヨタ・アイゴ(2代目) AB40型 | |
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前期型4ドア フロント | |
前期型4ドア リア | |
後期型4ドア フロント | |
概要 | |
別名 |
プジョー・108 シトロエン・C1(2代目) |
製造国 | チェコ(コリーン) |
販売期間 | 2014年 - 2021年 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 2/4ドア グラスハッチ |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 |
プラットフォーム | トヨタ・Aプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | 1KR-FE型 998cc 直列3気筒DOHC VVT-i |
最高出力 |
1KR-FE型: 51kW(69PS)/6,000rpm |
最大トルク |
1KR-FE型: 95N·m(9.7kgf·m)/4,300rpm |
変速機 |
5速MT 5速AMT(MMT) |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット |
後 | トーションビーム |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,340 mm |
全長 | 3,455 mm |
全幅 | 1,615 mm |
全高 | 1,460 mm |
車両重量 | 855 kg |
2014年3月のジュネーブショーにて 'go fun yourself' のスローガンと共に発表。外装は日本の若者文化に起因しておりチーフデザイナーのナカムラ・ノブオによると鉄腕アトムと箱に入った卵から発想を得たとしており、若者受けを狙ったものだとされている。初代に引き続きプジョー・シトロエンと3兄弟で生産はチェコで行われる。
3/5ドアボディは、先代と同じくリアがガラスハッチになっている。エンジンはこれも先代譲りの直列3気筒1L・1KR-FE型で、改良により1PSアップの69PSを発揮する。
2018年、マイナーチェンジ[3]。エンジン出力は72psにアップした。純正カーナビは、Android Autoに対応する[4]。
年表
編集3代目 AB70型(2022年 - )
編集トヨタ・アイゴX(3代目) AB70型 | |
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前期型 フロント | |
前期型 リア | |
概要 | |
製造国 | チェコ(コリーン) |
販売期間 | 2022年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 4ドア グラスハッチCUV |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 |
プラットフォーム | GA-Bプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | 1KR-FE型 998cc 直列3気筒DOHC VVT-i |
変速機 | 5速MT/CVT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット |
後 | トーションビーム |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,430 mm |
全長 | 3,700 mm |
全幅 | 1,740 mm |
全高 | 1,525 mm |
2021年3月17日、コンセプトカー「アイゴX プロローグ」を世界初公開[8][9]。
2021年11月5日、新型「アイゴX」を発表[10][11]。
2022年1月24日、スペインで予約販売を開始[12]。
2022年4月14日、ボディカラー「ジンジャー」を設定した[13]。欧州で発売される。
2022年11月2日、イギリスでキャンバストップを装備するエア エディションを追加[14]。オンライン限定で販売される。
2023年3月2日、東京の原宿発祥のアパレルブランド「UNDERCOVER」とコラボし、特別仕様車「UNDERCOVER」を世界初公開。ボディカラーは「セレスティングレー」と「アトラスグレー」のツートンカラーが採用された[15]。販売台数は5000台限定[16]。
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Edge 1.0 VVT-i(フロント)
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Edge 1.0 VVT-i(リア)
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リミテッドエディション 1.0(フロント)
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リミテッドエディション 1.0(リア)
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リミテッドエディション 1.0(インテリア)
車名の由来
編集英語の「I go」に由来する[17]。
脚注
編集- ^ a b 「気づいたら、ドライビングジャンキー!」第3回 トヨタ・アイゴ carview
- ^ トヨタ アイゴ、マイナーチェンジ…欧州販売スタート Response.
- ^ “トヨタのコンパクトカー アイゴ改良新型が欧州発売!そもそもアイゴって?”. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “Toyota の Android Auto”. Android. 2019年4月23日閲覧。
- ^ “トヨタの入門コンパクト、アイゴ にオレンジ強調の特別モデル…ジュネーブモーターショー2019で発表へ”. レスポンス(Response.jp). 2023年3月11日閲覧。
- ^ Na_Ya/Creative311 (2019年2月10日). “何か歌舞伎顔かみたい。トヨタが「Aygo(アイゴ)」の特別モデル”X-Cite/X-Style”の2種類をジュネーブにて発表へ”. Creative Trend. 2023年3月11日閲覧。
- ^ “赤アクセントがド派手! トヨタ「アイゴ」斬新デザインの特別モデルがスペインで登場!”. くるまのニュース (2021年5月16日). 2023年3月11日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2021年3月17日). “トヨタ、「アイゴ X プロローグ」を世界初公開”. Car Watch. 2023年3月8日閲覧。
- ^ “小さなイケメン!? トヨタ新型「アイゴXプロローグ」登場! ヤリス&ヤリスクロスの弟分?”. くるまのニュース (2021年3月20日). 2023年3月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2021年11月5日). “トヨタ、新型クロスオーバー「アイゴ クロス」世界初公開 5速MTやキャンバストップモデルもラインアップ”. Car Watch. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “トヨタ、新クロスオーバー車『アイゴX』発表…欧州Aセグコンパクト”. レスポンス(Response.jp). 2023年1月16日閲覧。
- ^ “トヨタの新型最小SUV「アイゴクロス」がタフ可愛い! 価格は約173万円から スペインで予約開始”. くるまのニュース. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “トヨタ『アイゴX』、スパイシー仕様の「ジンジャー」設定…欧州発売へ”. レスポンス(Response.jp). 2023年1月16日閲覧。
- ^ “トヨタの“屋根開き”「小型SUV」登場!? 「空が丸見え」の「アイゴ X」を英で新設定 オンライン限定で提供”. くるまのニュース. 2022年11月8日閲覧。
- ^ “「カオス」なトヨタ“最小級SUV”登場!? まさかの「裏原宿」系ブランドとコラボ! 意外すぎな「アイゴX UNDERCOVER」にユーザーの声は”. くるまのニュース (2023年3月7日). 2023年3月8日閲覧。
- ^ “欧州トヨタのコンパクトSUV「アイゴX」と裏原宿系アパレルブランド「アンダーカバー」がコラボ。ファッションショーで衝撃の初披露 - Webモーターマガジン”. web.motormagazine.co.jp. 2023年3月8日閲覧。
- ^ 【ジュネーブショー05】日仏合作のコンパクトカー「AYGO」「C1」「107」 WebCG
関連項目
編集- プジョー・107→プジョー・108/シトロエン・C1 - 姉妹車
- BYD・F0 - アイゴを無許可でコピー
- トヨタ自動車
- トヨタ・ヴィッツ
- トヨタ・パッソ/ダイハツ・ブーン
- トヨタ・iQ
- トヨタ・エティオス
- トヨタ・KRエンジン
- トヨタ・NDエンジン
- トヨタ・Aプラットフォーム