サバ州
サバ州(サバしゅう、ラテン文字: Sabah, ジャウィ: سابه)は、マレーシアの行政区画(州)のひとつである。
サバ州 Sabah سابه | |||
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標語: Sabah Maju Jaya | |||
座標: 北緯5度15分 東経117度0分 / 北緯5.250度 東経117.000度 | |||
ブルネイ | 16世紀 | ||
スールー王国 | 1658年 | ||
英保護国北ボルネオ | 1882年 | ||
マレーシア | 1963年9月16日 | ||
州都 | コタキナバル | ||
政府 | |||
• 政党 | 国民戦線 | ||
• 州知事 | Juhar Mahiruddin | ||
• 州首相 | ハジジ・ノール | ||
面積 | |||
• 合計 | 76,115 km2 | ||
人口 (2021年[1]) | |||
• 合計 | 383.33万人 | ||
族称 | Sabahan | ||
人間開発指数 | |||
• HDI(2021年) | 0.702 (中) | ||
郵便番号 |
88xxx ~ 91xxx | ||
電話番号 |
087 (内陸部) 088 (コタキナバル & クダッ) 089 (Lahad Datu, サンダカン & タワウ) | ||
ISO 3166コード | MY-12 | ||
ナンバープレート |
SA,SAA,SAB (コタキナバル & コタ・ブルッ) SB (Beaufort) SD (Lahad Datu) SK (クダッ) SS (サンダカン) ST (タワウ) SU (Keningau) | ||
ウェブサイト | sabah.gov.my |
概要
編集ボルネオ島にあるマレーシア領の東側3分の1を占める。州都はコタキナバル。マレーシア国内において高度な自治権を有しており、州外との行き来には入境管理が行われ、マレーシア国民であっても身分証明書(MyKadと呼ばれる国民身分証)が必要となる。
歴史
編集1881年、北ボルネオ会社が設立され、当初は経営もしていた。[2][3] [4][5]。 1888年、イギリスの保護国、イギリス保護国北ボルネオ(1882年 - 1963年)が成立した[6]。
1963年、サラワク州やシンガポールとともにマラヤ連邦と統合してマレーシアを結成した[6]。
北ボルネオ紛争
編集2013年2月11日、ラハダトゥ付近に「スールー王国軍」を名乗る武装勢力が不法上陸し(ラハダトゥ対立 (2013年))、治安部隊との戦闘で双方に死者が出た[7][8]。
地理
編集ボルネオ島東部、サラワク州・ブルネイ(陸路国境はないがブルネイ湾を挟んで接している)・インドネシアに隣接している。現在はマレーシア領であるが、かつてフィリピンが同地域の領有権を主張したこともある(スールー王国参照)。
州の大半がジャングルに覆われており、世界遺産にも登録されたキナバル国立公園や東南アジア最高峰のキナバル山(標高4,095m)もこのサバ州にある。なお、キナバル山は州の旗にも描かれている。
州政府の地域行政区分
編集サバ州は5つの広域行政地域(マレー語:Bahagian, 英語:Division)に分けられる。
- クダッ省 (マレー語:Bahagian Kudat, 英語:Kudat Division)
- 西海岸省 (マレー語:Bahagian Pantai Barat, 英語:West Coast Division)
- 内陸省 (マレー語:Bahagian Pedalaman, 英語:Interior Division)
- ビューホート郡 (Daerah Beaufort)
- ムンバクッ支郡 (Daerah Kecil Membakut)
- クニンガウ郡 (Daerah Keningau)
- ソック支郡 (Daerah Kecil Sook)
- クアラ・プニュ郡 (Daerah Kuala Penyu)
- ムヌンボッ支郡 (Daerah Kecil Menumbok)
- ナバワン郡 (Daerah Nabawan)
- パガルンガン支郡 (Daerah Kecil Pagalungan)
- シピタン郡 (Daerah Sipitang)
- タンブナン郡 (Daerah Tambunan)
- テノム郡 (Daerah Tenom)
- クマボン支郡 (Daerah Kecil Kemabong)
- ビューホート郡 (Daerah Beaufort)
- サンダカン省 (マレー語:Daerah Sandakan, 英語:Sandakan Division)
- タワウ省 (マレー語:Daerah Tawau, 英語:Tawau Division)
地方自治体
編集- 首都特別市
- コタキナバル首都特別市 (Dewan Bandaraya Kota Kinabalu)
- 町
- ビューホート町 (Majlis Daerah Beaufort)
- ブルラン町 (Majlis Daerah Beluran)
- クニンガウ町 (Majlis Daerah Keningau)
- キナバタンガン町 (Majlis Daerah Kinabatangan)
- コタ・ブルッ町 (Majlis Daerah Kota Belud)
- コタ・マルドゥ町 (Majlis Daerah Kota Marudu)
- クアラ・ペニュ町 (Majlis Daerah Kuala Penyu)
- クナック町 (Majlis Daerah Kunak)
- ラハ・ダトゥ町 (Majlis Daerah Lahad Datu)
- ナバワン町 (Majlis Daerah Nabawan)
- パパール町 (Majlis Daerah Papar)
- プナンパン町 (Majlis Daerah Penampang)
- ラナウ町 (Majlis Daerah Ranau)
- スンポルナ町 (Majlis Daerah Semporna)
- シピタン町 (Majlis Daerah Sipitang)
- タンブナン町 (Majlis Daerah Tambunan)
- テノム町 (Majlis Daerah Tenom)
- トゥアラン町 (Majlis Daerah Tuaran)
- クダッ町 (Lembaga Bandaran Kudat)
経済
編集州内で伐採される木材の多くは日本に輸出され、南洋材として重宝された。沖合では石油が生産されており、最近[いつ?]ガスも発見された。
交通
編集陸運
編集空運
編集- コタキナバル国際空港 (BKI)
- タワウ空港 (TWU)
- サンダカン空港 (SDK)
住民
編集民族
編集民族構成は、カダザン族、バジャウ族、en:Bruneian people、en:Murut peopleなど先住民族が多数。中国系(客家)もいる。近年フィリピンの不法移民が増加している。
言語
編集宗教
編集脚注
編集出典
編集- ^ BI 2.PNG (794×983) 2024年5月13日閲覧。
- ^ 国連条約第8029, マニラアコード間 フィリピン, マラヤ連邦 と インドネシア (1963年7月31日)
- ^ 国連条約第 8809, 契約は、マニラ合意の実施に関連する
- ^ 非自治準州の国連リスト, 北ボルネオ と サラワク州
- ^ 国連加盟国
- ^ a b 国連条約第10760, 契約は、グレートブリテン及び北部アイルランド、マラヤ連邦、北ボルネオ、サラワク、シンガポールのイギリスの間、マレーシアに関連する
- ^ “旧王国の末裔がボルネオ島に不法上陸 サバ領有権問題に脚光-フィリピンとマレーシア”. MSN産経ニュース. (2013年2月19日) 2013年5月15日閲覧。2013年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ “サバ州掃討開始から1週間 短期決戦阻まれマレーシア苦慮”. MSN産経ニュース. (2013年3月12日) 2013年5月15日閲覧。2013年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。
関連項目
編集外部リンク
編集- サバ州観光局オフィシャルサイト
- 会社統治領・北ボルネオ会社 - ウェイバックマシン(2006年2月12日アーカイブ分)
- 須山卓, 「華僑社会とコミュナリズム - 特に北ボルネオ(Sabah)の場合について -」『研究年報』 13号 p.65-88 1972年, 長崎大学 東南アジア研究所, ISSN 05471443