国際観光産業振興議員連盟
国際観光産業振興議員連盟(こくさいかんこうさんぎょうしんこうぎいんれんめい)は、カジノに否定的な3党(社民党、共産党、れいわ新選組)を除く日本の超党派国会議員による議員連盟[1]。略称:IR議連(アイアールぎれん)。2010年4月14日に参加者74人で発足した[2]。
概要
編集通称、カジノ議連(カジノぎれん)。
カジノの合法化による観光産業の振興を行うと同時に、パチンコの換金合法化を目的として発足[2][3]。参加議員は現在224名[4][5]。
カジノ導入に向けての動きは、2012年年明けにも起こり、民主党は超党派の国際観光産業振興議員連盟が検討している、カジノを核とした特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(IR推進法案)を内閣部門会議で1月31日に了承した[6]。
役員
編集- 会長
- 空席
- 副会長
- 最高顧問
- 小沢一郎(衆議院議員:立民)
- 顧問
- 茂木敏充(衆議院議員:自民)
- 幹事長
- 副幹事長
- 葉梨康弘(衆議院議員:自民)
- 柴山昌彦(衆議院議員:自民)
- 坂井学(衆議院議員:自民)
- 平井卓也(衆議院議員:自民)
- 玉木雄一郎(衆議院議員:国民)
- 田嶋要(衆議院議員:立民)
- 笠浩史(衆議院議員:立民)
- 事務局長
- 萩生田光一(衆議院議員:無所属)
- 事務局次長
主なメンバー
編集衆議院議員
編集自由民主党
編集- 逢沢一郎
- 赤沢亮正
- 石原宏高
- 石田真敏
- 井上貴博
- 井林辰憲
- 今枝宗一郎
- 上野賢一郎
- 遠藤利明
- 勝俣孝明
- 金子恭之
- 上川陽子
- 工藤彰三
- 河野太郎
- 古賀篤
- 後藤茂之
- 佐々木紀
- 鈴木貴子
- 武部新
- 津島淳
- 冨樫博之
- 永岡桂子
- 長坂康正
- 藤井比早之
- 船田元
- 星野剛士
- 堀内詔子
- 御法川信英
- 宮内秀樹
- 宮崎政久
- 武藤容治
- 山際大志郎
- 山田賢司
公明党
編集立憲民主党
編集日本維新の会
編集国民民主党
編集無所属
編集参議院議員
編集自由民主党
編集元メンバー
編集- 池坊保子(副会長・2012年に引退)
- 古賀一成(会長・2012年に落選)
- 石井一(2013年に落選)
- 麻生太郎(最高顧問・2014年に退会)[7]
- 安倍晋三(最高顧問・2014年に退会)[8]
- 泉原保二(2014年に引退)
- 石原慎太郎(最高顧問・2014年に落選)
- 田沼隆志(事務局次長・2014年に落選)
- 岩永裕貴(2014年に落選)
- 上杉光弘(2014年に落選)
- 坂元大輔(2014年に落選)
- 桜井宏(2014年に落選)
- 新原秀人(2014年に落選)
- 清水誠一(2014年に落選)
- 末吉光徳(2014年に落選)
- 高橋美穂(2014年に落選)
- 藤井孝男(2014年に落選)
- 松田学(2014年に落選)
- 山之内毅(2014年に落選)
- 青柳陽一郎(2015年に退会)
- 松田公太(副会長・2016年に引退)
- 柳澤光美(2016年に引退)
- 小池百合子(2016年に議員辞職)
- 鳩山邦夫(顧問・2016年に死去)
- 白石徹(2017年に死去)
- 上西小百合(2017年に引退)
- 亀井静香(2017年に引退)
- 鈴木克昌(2017年に引退)
- 樋口尚也(2017年に引退)
- 平沼赳夫(2017年に引退)
- 武藤貴也(2017年に引退)
- 保岡興治(2017年に引退)
- 石関貴史(副幹事長・2017年に落選)
- 今津寛(2017年に落選)
- 小沢鋭仁(2017年に落選)
- 河野正美(2017年に落選)
- 木下智彦(2017年に落選)
- 今野智博(2017年に落選)
- 椎木保(2017年に落選)
- 島田佳和(2017年に落選)
- 長崎幸太郎(2017年に落選)
- 松浪健太(2017年に落選)
- 松野頼久(2017年に落選)
- 園田博之(副会長・2018年に死去)
- 大見正(2019年に辞職)
- 中山恭子(副会長・2019年に引退)
- 丸山穂高(2019年に退会)[9]
- 遠山清彦(2021年に議員辞職)
- 吉川貴盛(副会長・2021年に議員辞職)
- 菅原一秀(2021年に議員辞職)
- 岩井茂樹(2021年に議員辞職)
- 河村建夫(副会長・2021年に引退)
- 秋元司 (2021年に引退)
- 荒井聰(2021年に引退)
- 大塚高司(2021年に引退)
- 加藤寛治(2021年に引退)
- 塩崎恭久(2021年に引退)
- 白須賀貴樹(2021年に引退)
- 竹本直一(2021年に引退)
- 冨岡勉(2021年に引退)
- 山本幸三(副会長・2021年に落選)
- 上野宏史(事務局次長・2021年に落選)
- 生方幸夫(2021年に落選)
- 門博文(2021年に落選)
- 金子万寿夫(2021年に落選)
- 神山佐市(2021年に落選)
- 小松裕(2021年に落選)
- 左藤章(2021年に落選)
- 中山泰秀(2021年に落選)
- 原田憲治(2021年に落選)
- 福山守(2021年に落選)
- 松本純(2021年に落選)
- 村上史好(2021年に落選)
- 北村誠吾(副幹事長・2023年に死去)
- 細田博之(会長・2023年に死去)
- 柿沢未途(副会長・2024年に議員辞職)
- 谷川弥一(2024年に議員辞職)
- 堀井学(2024年に議員辞職)
- 金田勝年(副会長・2024年に引退)
- 池田佳隆(2024年に引退)
- 大西英男(2024年に引退)
- 奥野信亮(2024年に引退)
- 越智隆雄(2024年に引退)
- 桜田義孝(2024年に引退)
- 杉田水脈(2024年に引退)
- 中川正春(2024年に引退)
- 林幹雄(2024年に引退)
- 下村博文(顧問・2024年に落選)
- 秋葉賢也(副幹事長・2024年に落選)
- 武井俊輔(事務局次長・2024年に落選)
- 鷲尾英一郎(事務局次長・2024年に落選)
- 青山周平(2024年に落選)
- 伊佐進一(2024年に落選)
- 大塚拓(2024年に落選)
- 小里泰弘(2024年に落選)
- 亀岡偉民(2024年に落選)
- 神田憲次(2024年に落選)
- 佐藤茂樹(2024年に落選)
- 高木宏壽(2024年に落選)
- 田中英之(2024年に落選)
- 中山展宏(2024年に落選)
- 西村明宏(2024年に落選)
- 牧原秀樹(2024年に落選)
- 細田健一(2024年に落選)
- 三ッ林裕巳(2024年に落選)
- 衛藤晟一(2025年に引退)
中国企業からの利益供与問題
編集2019年12月、中国企業500ドットコムによるカジノ汚職が報じられ、この議連から自民党の秋元司、白須賀貴樹、岩屋毅、宮崎政久、船橋利実、中村裕之、日本維新の会の下地幹郎の名が挙がった(秋元は収賄容疑で逮捕)。IR推進関係者は、2010年当時は民主党政権で民主党議員がトップだったが、このときは自民党ばかりで、利権好きの自民党に任せたからこんなことになったとぼやいた[10]。
2020年1月7日、下地が現金を受け取っていたことを認めた上で日本維新の会を離党届を提出[11]。一方、自民党では宮崎に関して週刊文春の報道[12]があった他、船橋に関しては領収書や差額に関する説明に地元から批判が噴出した[13]。
秋元司の保釈条件には白須賀貴樹と勝沼栄明前議員、500ドットコム社側が100万円ずつを渡したと供述した下地幹郎ら5議員も接触制限の対象とした[14]。
2021年9月7日、東京地方裁判所は、収賄と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪に問われた秋元司に対し、懲役4年、追徴金約760万円の実刑判決を言い渡した[15]。
アメリカ企業からの利益供与問題
編集脚注
編集- ^ カジノ合法化、新成長戦略に 超党派議連、秋に法案提出方針 - 産経ニュース
- ^ a b “超党派のカジノ議連が発足、カジノ合法化は観光立国の起爆剤” (日本語). 産経新聞. (2010年4月14日). オリジナルの2010年11月28日時点におけるアーカイブ。 2010年10月29日閲覧。(インターネットアーカイブ)
- ^ “カジノ議連きょう発足 パチンコ換金、合法化検討” (日本語). 産経新聞. (2010年4月14日). オリジナルの2010年4月15日時点におけるアーカイブ。 2010年10月29日閲覧。(インターネット・アーカイブ)
- ^ 安倍政権中枢に カジノ議連メンバーずらり/賭博合法化につきすすむ しんぶん赤旗 2014年9月9日
- ^ これがカジノ議連の候補者/共産党躍進で 合法化阻止を しんぶん赤旗 2014年11月28日
- ^ “カジノ法案を了承/特定複合観光施設区域整備/民主党内閣部門会議(日刊建設通信新聞)” (日本語). (2012年2月3日)
- ^ 麻生氏 カジノ議連退会/追及の大門議員に連絡 しんぶん赤旗 2014年6月11日
- ^ カジノ議連/首相「最高顧問やめる」/大門氏の追及に答弁 しんぶん赤旗 2014年10月9日
- ^ まあ年末年始ですし、同時に世論の動きも見てるかと。維新スピリッツなら党としても早々調査するべき。だいたい、幹部でない議員らはあのIR議連に党から言われて”ほぼ”強制加入(離党で脱退済)年間6000円の議連会費とられてたのに勿論当然だが先日のカジノ行くのも自腹。個人的にも本件許せませんね。 Twitter 2020年1月1日
- ^ IR疑獄さらに5人の議員浮上 カジノ強まる逆風に推進派東京スポーツ 2020年1月4日
- ^ 現金受領認めた下地氏が離党届 進退「国会までに結論」朝日新聞 2020年1月7日
- ^ IR汚職「資金提供業者」と2ショット入手! 宮崎政久法務政務官の説明に疑義週刊文春 2020年1月16日号
- ^ 船橋氏説明に疑問噴出 領収書出さず/差額気付かず/中国側同席濁す IR疑惑北海道新聞 2020年1月10日
- ^ https://web.archive.org/web/20200210031503/https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021000406&g=soc
- ^ “秋元議員に懲役4年の実刑判決 IR汚職・証人買収”. 朝日新聞. (2021年9月7日) 2021年9月7日閲覧。
- ^ 京都新聞2020年2月1日朝刊