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老舗防災メーカーのホーチキが新サービス、クラウドから火災情報を通知する「HOCHIKI as a Service」
2024年12月10日 14:30
ホーチキ株式会社は、防災クラウドサービス「HOCHIKI as a Service」(HCKaaS:読みは「ホーチキアース」)を、2025年4月から提供すると発表した。
サービスの標準機能として、アプリをインストールしなくてもスマートフォンや携帯電話に情報通知が可能な「SNS通知機能」、業務用のPCなどにも通知が可能な「Eメール通知機能」がある。企業など組織単位での加入が想定されており、組織の管理者は、管理画面から通知先の登録、変更、削除、一時停止などが可能。
そのほか、連携オプション機能として、現場警備員が平常時に使用するトランシーバーアプリに火災情報を文字と音声で通知する「RECAIUSフィールドボイスインカム通知」、地図画面火災情報とリスク情報を表示をする「FASTALERT統括監視」が提供される。
利用料金は、月額費用が一律2万円で、連携オプション機能の利用には、別途オプション費用が発生する(詳細は未発表)。ホーチキの総合操作盤を導入している場合、初期費用は無料。
同社は1918年(大正7年)設立の総合防災メーカー。社名にもなっている火災報知設備は、閉じたネットワークで、建物内で完結する設備が主流だが、HCKaaSには、こうした既存の枠組みにとらわれず、人々の安全に寄与する、という考えから生まれたという。
クラウドを経由して火災情報を共有することで、スマートフォンだけでなく旧来の携帯電話(ガラケー)を使用している管理者でも、簡単に導入できる。また、クラウド上の火災情報はAPIにより提供できるため、建物OSやほかの設備ベンダーと連携して、不特定多数の在館者に安全な避難を促すことも可能になるという。