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DNP、スマートグラスに「音の視覚化」機能を実装。風に吹かれる落ち葉は「カサカサ」…
聴覚障害者の補助などに。2025年1月末に「オノマトペ体験会」も開催
2024年12月10日 06:30
大日本印刷株式会社(DNP)は12月9日、周囲の環境音などを擬音語・擬声語としてテキスト化し、スマートグラスに表示する機能を実装したと発表した。聴覚障害を持つ人や、音が聞こえにくい状況に対し、日常生活での情報不足や不便さの解消が期待できるとしている。
DNPでは、株式会社アイシンとともに、2024年1月から観光スポットや展示施設での解説音声を、感情に合わせたフォントを字幕にしてスマートグラスに表示するシステムなどを手掛けている。
今回、周囲の物音や動物の鳴き声などをテキスト化し、スマートグラスに表示する機能を実装した。アイシンが開発した音声認識システム「YYSystem」を活用し、周囲の音を擬音語・擬声語に変換する機能をスマートグラスに追加。救急車のサイレンや落ち葉などの自然の音、動物の鳴き声など10種類の擬音語・擬声語をスマートグラスに表示する。
また、視覚効果として、言葉が表現する感情やイメージに合うフォントや色を適用して表示する「DNP感情表現フォントシステム」も活用。屋外の環境などで特に認識したい音を事前に機械学習させ、実際にその音がしたときに、最適な感情表現フォントで表示するという。