リンク集
クラウド時代の超・定番サービス! オンラインストレージを使いこなそう
(2013/9/6 06:00)
“クラウドの時代”が叫ばれて久しいが、それを体現するサービスと言えばオンラインズトレージが筆頭格だろう。文書、写真、動画などあらゆるファイルをネット上に保存しておき、サブPCやスマートフォンから簡単に閲覧できる。初心者から上級者まで、あらゆる層にとって利便性の高いサービスと言える。
機能の進化も著しい。無料で保存容量5GBすら当たり前。年額1万円程度の無制限保存プランが出てきたほか、OSとのより強力な統合という方向性も見えてきた。今回は、運営各社の最新サービス動向をチェックしていこう。
まずは無料で始めよう!
それでは最初に、無料プランの用意があるオンラインストレージから見ていこう。連携するアプリの仕様や、通信速度などの使い勝手を確かめて、その上で大容量有料プランの利用を検討したい。
なお、この項目で紹介しているサービスは、ほぼすべてスマートフォン用アプリをリリースしている。写真の保存などに便利なので、活用してみよう。
SkyDrive
https://skydrive.live.com/
マイクロソフトが運営するオンラインストレージサービス。無料プランを新規利用する場合の保存容量は7GB。10月リリースの新OS「Windows 8.1」では、インターフェイスレベルでSkyDriveとの連携が強化される。これにより、ローカルPCで作成した文書ファイルをダイレクトにSkyDriveへ保存するといったことが可能になるという。容量の追加は20GBで年額800円から。月額プランはいまのところ設定されていない。
Google ドライブ
https://drive.google.com/
Googleが展開するオンラインストレージサービス。ウェブメール「Gmail」やSNS「Google+」のフォト領域と合計で、最大15GBまで無料利用できる。有料プランは100GB追加時で月額4.99ドルから。なお、「Googleドキュメント」で作成したファイルは、保存容量を消費しない。
Yahoo!ボックス
http://box.yahoo.co.jp/
国際最大手ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」によるサービス。会員登録を行えば、5GBまでは誰でも無料で保存可能。また、月額399円のYahoo!プレミアムに登録していれば、容量が50GBになる。1月あたり700円のプラスで、さらに100GB増量することもできる。
Bitcasa
http://www.bitcasa.com/
米国発祥の新興サービス。日本ほかアジア地域での正式提供を8月28日に開始したばかり。最大の特徴は、月額10ドルもしくは年額99ドルの支払いで、保存容量が無制限になること。ローカルPCのドライブ一覧にBitcasa用保存領域を加えるためのサポートアプリも公開中。なお、容量10GBまでのプランは無料。
Amazon Cloud Drive
http://www.amazon.co.jp/clouddrive/
ショッピングや電子書籍でおなじみのAmazonも、オンラインストレージのサービスを展開中。Amazon.co.jpのアカウントでそのままログインできる(利用規約への同意が必要)。無料プランの保存容量は5GB。有料プランは20GBコースが年額800円から。
SugarSync
http://www.sugarsync.jp/
米国発祥のオンラインストレージだが、日本国内ではソフトバンク系のBBソフトサービスがサポートなどを行っている。無料プランの保存容量は5GB。7月1日付けで一部有料プランの価格改定が行われた。30GBコースは月額525円。年額払い時は2カ月分割安となる。
Dropbox
https://www.dropbox.com/
複数PC間のファイル同期を主眼としたサービスだが、オンラインストレージ的な用途にも十分対応する。無料プランは保存容量2GB。有料の「プロプラン」は100GBあたり月額9.99ドル。年額一括前払い時は約17%割引される。
ASUS WebStorage
https://www.asuswebstorage.com/
PC/タブレットのメーカーとしての知名度が上がってきたASUS(エイスース)。オンラインストレージも手がけており、無料のベーシックプランは容量5GB。50GBプランは年額4100円から。なお、ASUS製品のシリアルナンバーを入力すると、30%割引で使える特典も。
Pogoplug
https://pogoplug.com/ja/
こちらも米国系のオンラインストレージ。無料プランの保存容量は5GB。容量無制限プランは年額4980円だが、転送速度がそれほど速くないようだ。また、手持ちのUSBストレージにインターネット経由でアクセスするための専用ハードウェアも発売中。
マイキャビ
http://www.nifty.com/mycabinetv2/
大手プロバイダー「@nifty」によるサービス。インターネット接続サービスを有料契約していなくても、@nifty IDを取得すれば誰でも利用可能。無料コースの保存容量は2GB。有料コースは10GBあたり月額315円から。
ドライビー
http://www.drivee.jp/private/
保存容量3GBのオンラインストレージ。WebDAV形式でのアクセスが可能なため、OS標準のネットワークドライブとして利用できるのが特徴。スマートフォンからもWebDAV対応の汎用アプリが使える。
Box
https://www.box.com/
米Box, Inc.のサービス。ユーザーインターフェイスは基本的に英語だが、日本での知名度も比較的高い。なお、スマートフォンアプリ(iOS版)は日本語化されているので、いつかは日本市場参入もありうる? 無料プランは容量10GB。容量100GBでファイルサイズ制限などが大幅に緩和されるStarterプランは月額5ドル。
まだまだある! 有料高機能&特定用途向けオンラインストレージ
一口にオンラインストレージと言っても、そのサービス仕様は微妙に異なる。有料前提であったり、特定メーカー製品の利用者のみが無料できる、あるいは保存期限やファイル種別制限を設けることで無料ないし低価格を実現している場合もある。自分の用途に上手くはまれば、より便利に使えることだろう。
マイポケット
http://cocoa.ntt.com/
NTTコミュニケーションズ運営のオンラインストレージ。かつては「cocoaギガストレージ」の名称で提供されていた(URLにその名残がある)。無料プランはないが、月額315円で保存容量は64GB。PCやスマートフォン向けの各種サポートアプリも充実している。
iCloud
https://www.icloud.com/
アップルがiOSおよびMac OS X向けに展開しているクラウドサービス。対応ハードを利用していれば、1アカウントあたり5GBまでファイルを保存できる……が、基本的にはiCloudをサポートしているアプリ間でファイル同期やデータバックアップを行うためのサービスと考えた方がいいだろう。OSとの強力な連携が特徴だけに、今後の進化にも期待したい。
Adobe Creative Cloud
https://creative.adobe.com/
「Adobe Creative Cloud」は本来、写真集編集ソフト「Photoshop」最新版などを使うために必須となる月額制サービス。しかし、その一形態として無料プランがあり、容量2GBのオンラインストレージとしても利用可能。
Evernote
http://evernote.com/
http://evernote.com/intl/jp/contact/support/kb/#/article/23193667
メモ(文書)のオンライン保存・同期サービスとして知られるEvernote。データは「ノート」の単位で管理されるが、そこにファイルを添付することができる。ファイル種別制限もない。ただし、容量は1ファイルあたり25MBまで(プレミアム会員は100MBまで)。また、サービス全体での月間転送容量上限がある点にも注意しよう。
My Cloud ライブラリー
https://azby.fmworld.net/mycloud/library/
富士通運営のオンラインストレージサービス。2012年10月以降発売の富士通製PCから機種登録およびFMVサポートを申し込むことで、写真保存向けの容量5GBプランが無料で使える。ファイル種別制限なく保存したい場合は月額380円~の「My Cloud ライブラリー プラス」(容量は同じく5GB)を申し込もう。
AcerCloud
http://www.acer.co.jp/ac/ja/JP/content/acercloud-application
Acer製PC向けのクラウド連携サービス。リモートアクセスや写真同期サービスなど複数の機能があり、「Acer Docs」はその1つ。PCでMicrosoft Officeの文書ファイルを作成すると、自動的にアップロードされ、30日間保存される。その間に他のスマートフォンなどから参照可能。
フレッツ・あずけ~る
https://flets.com/azukeru/
7月に開始したばかりの新サービス。NTT東日本の光ファイバー接続サービス「フレッツ光」利用者向けのオプションという位置付けで、容量5GBプランは追加負担なし。また、「フレッツ光メンバーズクラブ」に加入すればさらに5GB追加され、10GBまでは無料。有料プランは月額105円(5GB追加時)から。
ServersMan@Disk
http://dream.jp/disk/
プロバイダーの「DTI」が運営。月額210円で保存容量は10GB。なお、SIMカード提供式のLTE通信サービス「ServersMan LTE 100」利用者は9月30日までに手続きを行うと、1GBプランが無料になる。
NTTドコモ データ保管BOX
http://www.nttdocomo.co.jp/service/convenience/databox/
NTTドコモのスマートフォンでspモードを契約している場合に、追加コストなしで使えるサービス。スマートフォンから各種ファイルをアップロードできるだけでなく、いったんクラウドに保存したファイルをPCから参照することもできる。有料での容量追加もサポートする。
auスマートパス
http://pass.auone.jp/storage/
auのアプリ使い放題サービス「auスマートパス」(月額390円)契約者は、「au Cloud」も利用することができる。保存できるのは写真と動画だけだが、容量50GBと非常に大容量。また、PCからも利用できる。
SafeSync
http://safe.trendmicro.jp/purchase/safesync.aspx
セキュリティソフト「ウイルスバスター」で知られるトレンドマイクロのオンラインストレージ。容量20GBプランが年額4480円から。30日間限定の無料体験版(容量20GB)もある。
ノートン オンラインバックアップ
http://jp.norton.com/online-backup/
PCバックアップに特化したサービスで、容量は25GB。6480円のダウンロード版を購入すると1年間の保存が可能。継続して利用する場合は、延長手続きを行う必要がある。
マカフィー オンラインバックアップ
http://www.mcafee.com/japan/home/pd/online_backup/
バックアップ専用のサービスだが、容量無制限を謳う。体験版が用意されている点も魅力。価格は1年1台版が7980円。
firestorage
http://firestorage.jp/
ロジックファクトリー運営のオンラインストレージ。1ファイルあたりのサイズ上限を250MBまで、保存期限7日という条件付きながら、無制限にファイルをアップロード可能。このため、大容量ファイルの受け渡しなどで使われることが多いようだ。有料プラン(月額990円~)もあり。
FileQ
http://fileq.lisonal.com/
いわゆるオンラインストレージとは異なり、メールでは送りきれない大容量ファイルの受け渡しに特化したサービス。1回あたり最大750MBまでファイルを預けることができ、期間は最大で5日。この間に、受取側はメールなどで通知されるURLからダウンロードを行う。