keyの『リトルバスターズ』がアニメ化らしい。
製作はJ.C.STAFFで、『キルミーベイベー』や『初恋限定。』の山川吉樹氏を監督に、シリーズ構成には『ジュエルペットてぃんくる』『ななついろ★ドロップス』の島田満氏、キャラクターデザインは『うみものがたり』や『オオカミさん』の飯塚晴子氏と、なかなか豪華なスタッフで個人的にはかなり期待できる人達を集めたなーという印象。
その辺のスタッフについての話はTwitterで既にしていて、Togetterでまとめておいたのでそちらを見ていただけると手っ取り早いと思う。
Togetter - リトルバスターズアニメ化についての話で、今日するのは上のまとめでも触れた「J.C.STAFFだから」と言う理由でお通夜ムードを演出している人達のお話。
最近「J.C.STAFFだから」と言う理由で一話もまだ始まってないのに、叩いている人がとかく多い印象がある。
今回のリトバスアニメ化でもやっぱりお通夜ムードになっているし、ラノベ原作のアニメに関してはこんな記事まで上がっている。
アニメ制作会社『J.C.STAFF』がラノベ→アニメ化でやらかした歴史なんというか。「そこまでして叩きたいのか」というしかない。
この記事でもそうだけど、「良かった!」と思えるアニメを完全に無視して「悪いところだけ見る」というのはどうなんだろう。俺にはただリトバスにかこつけてJ.C.STAFFを叩きたいだけにしか見えない。
J.C.STAFFは長く続いている会社なので、いい作品はいくらでもある。
例えば『あの夏で待ってる』はとても素晴らしい作品だったと思うし、『探偵オペラミルキィホームズ第二幕』もJ.C.STAFFだ。
また上のラノベアニメまとめでは意図的に外されているんだろうけど、原作ファンからも評価が高かった『オオカミさん』も製作はJ.C.STAFFである。
これは余談だけど、十年以上前のアニメになるけど、調べたら『ウテナ』もJ.C.STAFFだったし、新井里美を初めて認識した『まほらば』もJ.C.STAFFだったので何気に俺がそれなりに気に入っていたアニメはJ.C.STAFF率が高かった。余談終わり。
まあなんていうか一話はおろか、放送時期すらまだ発表されてないのに、「J.C.STAFFはいやだ!」というのはどうかなーと。ましてやこの記事のように、馬場社長に突撃して「変更してくれ!」というのはどうなんだろう。
いやどうなんだろうも何も、俺はそういう行動はどうかと思うからこういう記事書いてるんだけど。
【リトルバスターズ!】アニメ制作会社が『J.C.STAFF』に馬場社長に凸する鍵厨twitter民・泣き出す外国人・・・そんなにJC嫌なのか・・・!?まあこの記事でナニが言いたいかというと
あそこだから嫌だ!というのはやめようぜ!ってことなんだけど、俺は別に「全部見ろ」と言いたいわけじゃないし、「全部見たら叩いてもいい」といいたいわけでもない。
ただ「始まる前から嫌だ!」というのは、アニメを作っている人達が少なからずいる以上、その人達に対する最大限の侮辱であり、製作者のモチベーション維持にも関わってくる問題だということをよく認識すべきだということ。
制作する側も人間なんだから始まる前から自分の仕事が批判されていたら、そりゃモチベーションだって下がるだろうし、その下がったモチベーションで作られた作品が「ノリにノッてる時の作品」と比べて出来が下がるのは当然の話だろう。
本当にそんなアニメを見たいのだろうか。俺は少なくとも見たくない。
どちらかと言えばスタッフが全力で作った渾身の一本を見たいし、そういう作品が多ければ多いほどうれしくなる。(まあ視聴する時は体力をごっそり持って行かれるので大変なんだけども)
ただ「自分の好きな作品が評判がよくない制作会社が手がけることになったら」とか考えていくと、感情論で語りたくなる気持ちが分からないでもない。「愛すればこそ評価の高い制作会社がアニメ化して欲しい」と考える気持ちは俺にもある。
ただ「アニメを作ってる側も人間である」という前提は忘れないでほしいし、「評価が悪い製作会社=ダメな作品しかない」というわけではない。製作会社だって色んな人間がいて色んなアニメを作っているのだから、その一部の面白くない作品だけを抽出して叩き台として利用するのは、ちょっと大人げないんじゃなかろうか。
まあ最終的に叩くにしても「一話を見てから」と「見ていない」だと前者のほうがまともなわけで、全ては放送が始まってから判断すべき事案ではないかと思いますね。
俺は楽しみにしているよ!
[C902]