たほいや
今週のお題「ゲーム大好き」
さて
今週のお題が「ゲーム大好き」ということで、高校生時代にハマってやっていたゲーム、「たほいや」について語るとしよう。
「たほいや」のルール
「たほいや」は言葉遊びのゲームであるが、プレーヤーは4−5人程度、必要なものは広辞苑などの辞書と、筆記用具、あとはあれば物理的なチップ。所謂「紙ペンゲーム」の一つと言える。
ゲームの流れは
- 親を決める(親は参加者の中で順番に交代する)
- 親は辞書の中から誰も意味を知らなさそうな言葉を一つ選び発表する(これがお題となる)
- 子プレーヤー達は、お題の単語の意味として辞書にいかにも書いてありそうな事を紙に書いて親に提出。
- 親は辞書の中に記載されている単語の字義を紙に書く
- 子プレーヤー達の答えが集まったところで、親は自分の答え(正解)も含めて、各回答を順不同で読み上げる
- 子プレーヤー達はその中で正解と思われるものにチップを賭ける
- ベットが完了したところで、親が回答を発表し、清算する
- 正解者は賭けた枚数と同数のチップを親から得る。不正解者は、答えとして選んだ字義を書いたプレーヤーに賭けたチップを渡すとともに、親にもチップを1枚渡す。
- 親を交代して繰り返す
といったゲームだ。
言葉で説明するのも難しいので、YouTube動画をみつけたので貼っておく。魅力が伝わるだろうか。
昼休みには図書館で集まってたほいや
「たほいや」は、上に動画を貼った通りフジテレビの深夜番組で放送されていたらしい。自分はこの放送を一度も観たことがないのだが、テレビを見た友人がやってみようと言い始めて、やってみたら面白かったのですっかりハマってしまったのだ。
昼休みになるとさっさと昼飯を済ませては図書館に集まり、広辞苑を引っ張り出して毎日のように「たほいや」をプレイしていた。
振り返るとほの暗い青春だなぁと思う。
同じメンツで集まっているからだんだんと皆の回答のクセみたいなものが見えてきて、「ああ、この答えは彼奴が書いたな」ってのが分かってくるのも面白かった。
親になると普通は誰も知らないような単語(ゲームのタイトルにもなっている「たほいや」とか)を選んで出題するのが多いのだが、敢えて誰もが知っている単語を選ぶと言うのも引っかけ作戦としてあったな。
ちんこきり
あと、今思い出したけど珍題として「ちんこきり」ってお題があった。
広辞苑が手元にないからWikipediaから引用すると、
賃粉切り(ちんこきり)とは、賃金を取って葉たばこを刻む職人のことである。単に賃粉ともいう。賃金を取って葉たばこを刻むこと自体も賃粉切りという。
という、ちゃんとした言葉なのだけど。
これに対して、例えば
ちんこきりとは、中国の王朝において宦官の性器を切り落とすこと、またそれを行う役人の名称。
などと回答を書くのである。
たほいやの魅力
たほいやは、辞書と筆記具さえあれば手軽にできるし、なにより単語力が増すことと、言語感覚を磨くことも出来て教育上も非常によろしいゲームだったのではないかと今になって思う。
たほいやのお陰で無駄にいろんな単語を知ることになった。
数奇者が4人も集まれば出来るので、是非一度はプレイしてみてくださいな。ちなみに電子辞書でも多分出来ると思うけど、検索性を重視するとやっぱり紙の辞書のほうが良いと思う。
では