[33-2] 単語の途中でも改行させるCSS「word-wrap: break-word」
最終更新日:2017年11月05日 (初回投稿日:2012年01月31日)
今回は、単語の途中でも改行しちゃう「word-wrap: break-word」というCSSを紹介します。
長いけど別にどこで切ってもいい単語(URLなど)を表示する時に役に立ちます。
CSSプロパティ | word-wrap |
値 | break-word |
この word-wrapプロパティの他の値は、「normal(初期値)」だけ。
ブラウザは、word-wrap: normal なら 英語など外国語の場合、ブラウザは単語の途中で改行しないようになっています。「半角スペース」「-(ハイフン)」「/(スラッシュ)」などの直後で改行します。
ですが、URL やメールアドレスなど、どこで改行してもらってもOKな場合、手作業で <br> や <wbr> を入れるのも面倒です(ユーザの閲覧環境によって表示領域の幅は変わりますし)。
そんな時に、この「word-wrap: break-word」を指定しておくと、勝手に「1文字単位で領域幅に合わせて改行」できるようになります。
前回の<wbr>要素は、ブラウザに「単語を勝手に壊させず、改行していい所を指定」しました。
今回のCSS「word-wrap: break-word」は「単語を壊していいから、表示幅に合わせて改行」と指示します。
「word-wrap: break-word」を使ってみよう
サンプルを見てみましょう。あえて幅の狭いブロックを作っています。
break-word のほうは、単語の途中でも改行されています。
- break-word
- http://honttoni.blog74.fc2.com/blog-entry-21.html
- normal
- http://honttoni.blog74.fc2.com/blog-entry-21.html
HTMLはこちらです。
<dl>
<dt>break-word</dt>
<dd class="wrbreak">http://honttoni.blog74.fc2.com/blog-entry-21.html</dd>
<dt>normal</dt>
<dd class="wrnormal">http://honttoni.blog74.fc2.com/blog-entry-21.html</dd>
</dl>
CSSはこちらです。
#w-wrap {
border:1px solid #ccc;
padding:1em;
margin:1em 0;
width:150px;
}
.wrbreak {
word-wrap:break-word
}
.wrnormal {
word-wrap:normal
}
日本語の場合は注意が必要です。
日本語で「word-wrap: break-word」が指定されていると、「。」や「、」が先頭になるように改行されたり、「キャッシュ」といった促音や拗音が先頭になって「キ」「ャッシュ」と改行されたりします。
こんなときは「word-wrap: normal」に戻しましょう。
次回予告
次回はHTMLに戻って、<bdo>要素を紹介します。
<bdo>は、文字の表示方向を指定する要素です。
普通、文字の表示は「左から右」ですが、ヘブライ語など「右から左」に表示したい箇所に使います。
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