簡単なお知らせようなエントリーです。
日経新聞(9日付)11面の「私の課長時代」に双日の加瀬社長が登場していた。人事を担当していたとき、当時の社長から「何様のつもりだ」と怒られたそうだ。なぜ怒られたのかは記事をご覧頂きたい。日銀の人も手元に日経新聞あったら一応は目を通した方かいいかも、です。総裁になった方の知られざる一面。怒る人だとは思いもよらなかったです。 加瀬氏の人事政策は正しいと思うが、勇気ありますね。私は人事政策には疎いのだが、日本の大きな会社はしがらみも多いであろうし、縁故を完全に断ち切るというのは難しいように感じる。どうなんでしょう。 ・縁故採用についての改めての感想 私は縁は何もない人間だが、必ずしも「縁故=ダメ」とは思わない。身元がきちんとしている、というメリットもあるような気がする。なぜなら、真剣に人事政策を練っても採用した人間が必ずも適材であるとも限らないからだ。仕事への向き不向きもありますしね。だったら、採用基準をそこそこ満たしていれば、縁故はそれなりにプラス点になるような面もある。「縁故=フリーパス」はさすがにまずいと思うが、面接してしっかりした人材なら採るのもありかと。加瀬氏も記事では「内定者といっしょに酒を飲み、酔って本性が分かり、こんな軽いヤツを採ったのかと後悔したことも一度や二度ではない」と言っているし。 また、「持参金付き採用」も持参金の規模次第では採用した方がよいこともあろう。一人を人質に取ることで、それまで難攻不落であった超おいしい商売が取れるなら一人分の人件費など安い投資ではなかろうか。むしろ不採用にしたら「おたくの息子or娘は無能です」と通告したような格好となり、持参金を付けた取引相手から恨まれたりして、後が大変になるかもしれない。 私は大学を出てから今の会社に入るまで転々とした中で、多くの履歴書を送り、多くの面接を受けた。落ちたり受かったりした理由はいまだに良く分からない。面接のときの雰囲気とか、フィーリングとか、運とか、そういった要因が大きいのではないかと思う。
by bank.of.japan
| 2009-03-09 20:56
| 日銀
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Comments(24)
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at 2009-03-09 22:17
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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at 2009-03-09 22:17
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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小野(東京都港区)
at 2009-03-09 22:40
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ちょっとかんがえてしまったんですが上場企業、株式企業的にはそういったいわゆる「縁故採用」などなどは
いったいどういうとらえかたとなるんだろうか?株式全体の50%超独占する取締役兼特定上位株主は ともかく(それでもかなり問題ありそうだって気もなんだか??)まさか役員会とおすってわけにもいかぬ だろうし(笑)。それとも「裏では(上場企業まで含めて)かなり”だだっぴろく”とりおこなわれてる」様な ものなのかな?末端の瑣末な(?)採用不採用まではあずかり知らぬみたいな感じでもしかして?? けどまぁ今の御時世あのMUFGでさえ、それどころか上場もしてない農中や郵政までやいのやいの 言われる御時世ですしね(汗)縁故によるお金の入りや出がはたして一体いかなる勘定科目か?その辺も少々気になります。 たとえ50%超でもそれどころか同族でも平和6412位じゃさすがに「おおっぴらにはやれん」、せめてアルゼ6425 位じゃなきゃやれんのじゃなかろうか?親会社保有等も親会社等のご意向次第??
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小野(東京都港区)
at 2009-03-09 23:12
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例の西松の献金もチョット思い出しました、「口利きなしだったら、”背任”」・・・マジすか!?
週末TVで誰か忘れたがある政治家が言ってたようですが。あと先程投稿したあと(遅れ馳せながら汗)ふと 気がついた(?)のですが、たぶんああいった縁故を禁じる法律とかなんかは「存在しない」んじゃないですか多分。 先程の投稿の様な上場企業などほど「株主利益」等の観点から縁故採用等々やりにくそう、というのも あくまで(それら縁故などが)失敗、って前提で語ってる様なものにすぎませんね^^;そしてそうした株式上場企業 以外まで含めてああいった縁故等をどうとらえられるか?といえば、ニューマって言いましたか空気、漠然と とらえようも無い「(このばあいは)コネとか試験も無しで採用ダメよ」、みたぃな雰囲気や感情ではないかって 気もする。余談ですが、2005年の会社法施行により新規設立が認められなくなる有限会社に代わり急増中の 合同会社(Limited Liability Company、LLC)や有限責任事業組合(日本版LLP)等といったのも個人的には関心あります。
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飛車
at 2009-03-09 23:17
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中小企業における縁故採用の実態については、ずっと以前に拙ブログにて紹介した事があります。本石町日記さんの追記とほぼ同じ内容になります。
三国志演義やら日本の戦国時代の歴史モノなんかを見ていると、城を任せる相手が親類縁者なら基本的には裏切られませんが、中途半端に有能な人材に任せてしまうと、独立されたり裏切られたりと、色々忙しいことになるようです。まあ、中小企業はそんな問題の方が大きいという事で、縁故者が有能である事を祈っている経営者の方が多いかなと思います。 上場企業一般の例は知りませんが、有名どころの総合商社などの場合は(おっと、双日の前身企業も湯有名どころの総合商社でしたね)縁故者は積極的に落とされるようです。そのため親はM物産なのに、息子はI商事なんて例がザラにあります。就職人気企業は、そういう対応しても人材は豊富に来てくれるんでしょう。逆に人気企業で縁故がバリバリに働いている場合、大抵あまりよろしい事にはならないようですね。 というか、持参金付き採用なんて存在するのですね。それは知らなかった。
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モンテカルロ・モナコ
at 2009-03-09 23:47
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参考
1)Wiki 元日銀総裁の個人名 感じた方は個人の自由(私は結構、共感を覚えた) 2)やさしい経済学-巨匠に学ぶ シュンペーター 解説者 香西泰(当時日本経済研究センター会長) 2002年10月14・16・17・21・22・23・24(7回・完) ちなみに私は、原書を読む能力も気力もございません 3)某ブログによるとクル様がゼロ金利を否定したらしい ECBでも意見が対立しているらしい 4)創造的破壊 この言葉は、現在反面教師的響きを持っている。 非破壊的創造=制約による技術革新(典型例はレースのF1です)
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小野(東京都港区)
at 2009-03-10 00:11
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「みのもんた」さんのことなどもふと思い出してしまった(汗)、上位2位株主(※本名御法川法男で。)の
愛知時計機械(7723)ではなくて、なんでもご自身の会社でこの不況下採用増やされたとかなんとかってお話。 (名前に法人の法が2つもってなんかじつに経営者や株主っぽい?、それはともかく...) それと、米国ではなんか案件ごと、っていうのかな?チーム結成されそれ終わると解散、みたいなのも多いなどと もう10年以上前クリントン政権下ですが(笑)「私の知ってる地元中小企業」を担当されてらっしゃってたある 「元米国カーギル」の経営コンサルタントさんがそんな話してた。 帰国後例の「このたび公的資金申請した某地銀」傘下の経営コンサルタントになられたかた、しかも、私の知ってた 中小企業もまたのちに倒産しちゃったんですが(涙).....米国はドライな首切りもある一方会社や省庁や国、民間研究機関 等々自由に渡り歩くのもさかん、なんて話も今後激減しちゃぅのかな?シクシクッぁ、あと 米国でフリーランスといえばレスラー野球のイメージ強いが野球は破格の年金レスラーはWWEの終身雇用(?)も実は有名。
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zoomchaka at 2009-03-10 00:25
>一人を人質に取ることで、それまで難攻不落であった超おいしい商売が取れるなら一人分の人件費など安い投資ではなかろうか。
そのまま座敷牢にでも放り込んでしまえるならともかく、生身の人間を一人組織の中に組み入れることで、将来に亘って生ずるコストというのは中々計測しづらいものだと、あくまで一般論ですが、先日、弊社の人事副部長氏が言っておりました。それがまた本年度の採用面接委員を対象としたガイダンス後の居酒屋談義だったもんでございますから、酒がもうまずくてまずくて(笑)
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zoomchaka at 2009-03-10 00:29
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bank.of.japan
at 2009-03-10 00:30
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非公開さん、どうもです。ご指摘のような事情は何となく推察されます。今後ともよろしくお願いいたします。
飛車さん、どうもです。企業規模によって縁故の捉え方は違うのかもしれません。大企業の場合、下手に縁故で取ると、そのときは良くても商売がうまくいかないときのエグジットが難しいという事情もあるのでしょうか。 モンテカルロ・モナコさん、どうもです。主張自体は共感覚える面はありますが、あの状況ではなかなかそぐわないと思いました。さはさりながら調的緩和をやったり、株を買ったり、政策的ジャンプはしています。 小野さん、どうもです。連投抑えて頂くと助かります。
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bank.of.japan
at 2009-03-10 00:39
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zoomchakaさん、どうもです。当該縁故者がどうにも使い物にならない場合には諸事情を考えるにコストは大きいのかもしれませんね。私がこの記事で一番驚いたのは、飛車さんも指摘されているように持参金付き縁故者でした。ちょっとぴっくりです。
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option
at 2009-03-10 00:47
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ビジネスに結びつくなら、縁故採用は極めて合理的な行動でしょうね。中には碌でもない人間もいるでしょうが、メリットとのバランスを考慮すればいいことです。
ただ、そういうのって社会的にどうなんでしょうね?能力のある人間が絶対に報われるべきだ!とまでは申しませんが、そういった本人の能力と無関係なところでゲタが履かされる状況というのは、階級の固定化に繋がり、縁故の無い人間のやる気に水を差します。経済的に合理的な行動であることは認めますが、抑制的になるよう各社心掛けるべきですね。カネさえ儲かれば何でもいい、というわけではないでしょう。
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飛車
at 2009-03-10 01:53
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>>zoomchakaさん
総合商社のM社は3社あるんですが(汗) 想定されている2社がどれかわかりますがw >>option 社会的にどうかは知りませんが、資格を持っていたら就職に有利だと考える程度の扱いでよろしいかと思います。縁故採用は門戸の一部に過ぎないのが通常というか、そこまで門を狭くしちゃうと採用人数に足りません。オールオアナッシングで考えすぎだと思います。 また、逆に、親等制限は本人の能力によらず門前払いになるわけで、そのほうが職業選択の自由的に見てどうなのかと思ったりします。いずれにせよ、本人についてるレッテルには、本人は嫌でも付き合わなければならないものです。 それと、縁故の無い人間のやる気に水を差すのが事実なら、「カネさえ儲かれば何でもいい」という原則に照らして、親等制限をつけるべきでしょう。むしろ、問題になるような縁故採用というのは、カネ儲け以外の理由で行われる組織への背信行為の一種なのではないでしょうか。 >>本石町日記さん というわけで、大企業の場合は低コストでガバナンスを回復するために最初から親等制限をつけているのかも知れませんね。
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飛車
at 2009-03-10 01:54
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>>oputionさん
「さん」を付け忘れました。失礼しました。
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Non日銀
at 2009-03-10 10:50
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森総理は産経新聞(日本工業新聞)に勤めていました。 小泉総理は不動産会社に籍を置いて、福田赳夫邸で書生をしていました。 阿倍総理は神戸製鋼に勤めていました。 福田康夫総理は丸善石油に勤めていました。 麻生総理は(家業の)麻生産業に勤めていました(社長にもなりました)。 小沢次期総理候補については、書生・サラリーマンの経験はないようです。 大学院生から国会議員になったようです(1969年)。 もっとも、学生から国会議員になって総理になり立派な業績を残した人もいるような気がします。 しかし、縁故・特別枠・家業入社でも一般人と同じ給料袋をもらった経験のある政治家の方が安心します。 まぁ、日銀勤務経験者が総理になるとどうなるか・・・
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PK
at 2009-03-10 13:30
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やはり小沢はダメだな
経歴を見比べてみると、首相になってからでも、その人の人生のコースは反映されると思うな 中小企業の人事は、 入るものを拒まず、適応できるものだけが生き残る 不況時には非道の賃金カットと解雇 うまく行った時の報酬は大きい 大企業出身の人間はなるべく取らない(不平不満が多い)
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O山O
at 2009-03-10 14:16
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ワタシの日記が内容被ってしまった・・・(笑)
スーツ姿の学生さんが目立つ季節になってきましたね。 自社くらいでは、逆に コネの方が優秀ですね、ちゃんと教育されてるし 大きなフィールドで物事を見れる子も多いです。 某S社の娘さんがいますけど、優秀すぎて ウチなんか 君の能力を活かせるフィールドじゃないよって 断りましたが 入ってきちゃったし・・・・(笑) まま、中には黒塗りの車で出社してる子もいますけど。
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PK
at 2009-03-10 16:02
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結局、大企業は社会資本が整って分業が進んでいるので、ひ弱な人間でも誰でもできる仕事が多いので縁故採用はシステムとして価値があるのだろうけれども、商社だと日本型の投資銀行だからリスクテイクできる人材を揃えないといけないところが特殊なんでしょうね。
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あああ
at 2009-03-10 17:07
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そうじつはコネだめでも早稲田実業はどうなんですかね?やはりダメなんでしょうねぇ。
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お伊勢参り
at 2009-03-10 17:17
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本石町日記さん、こんにちは。
日経新聞の記事、見ていました。思い切ったことするなぁ~、と思いました。 速水さん(のちの日銀総裁)は、顔も広いでしょうが、日商岩井の前身、鈴木商店(昭和恐慌の項目で教科書にデテた)の娘婿さん(たしか)ですから、速水さんに頼めば日商岩井は大丈夫と、いろいろなコネクションから頼まれることは、普通の社長以上にあったんでは? 日銀国際局長だったから、内紛で社長が決まらなかった総合商社のトップになった、というだけではないので斟酌の必要があるでしょう。人間、俗世間で生きてるので、理屈通り”試験管”の中にみたいにはいきませんよね。
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bank.of.japan at 2009-03-10 22:17
みなさん、引き続きコメントいただきありがとうございます。いろいろな考え方があり、参考になりました。
それにしても黒塗りでの出社は豪快ですね(笑)。 偉くなるほどいろいろなしがらみがあって大変だなあ、と思います。速水さんもそうですが。
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option
at 2009-03-11 01:14
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>>飛車さん
コメント有難うございます。勿論、縁故などは一部に過ぎない、真の実力者であれば排除されない、というのは理解できる話です。あくまで相対的な問題を懸念していました。私立学校の裏口入学と同じ感覚で本件捉えています。親等制限も賛成ではないですね。 「やる気に水を差す」というのは、学生時代における「頑張って勉強していい会社に入ろう!(古臭い考えですが・・・)」という意欲に関するものを想定していました。縁故が無いなら、「自分は縁故が無いからより頑張るべきだ!」と前向きに昇華するのが本来望ましい姿勢ではあると思いますが、もし縁故採用が蔓延し、当たり前のこととして人口に膾炙した場合、精神的に後ろ向きな層はやる気を失うことでしょう。あまり健全な社会とは思えません。 なお、私は現状の縁故採用の程度は、それほど問題では無いと思っています(マスコミ、地方企業及び地方公務員除く)。ただ最近、「経済合理性」の観点に焦点を当て、縁故採用を正当化する論調が見受けられるイメージがあるので、一言書いてみたくなりました。色々言葉足らずだったと思います。すみません。
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小野(東京都港区)
at 2009-03-19 23:40
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汐留の「海側の」ある外資系ホテル(?)、で以前バイトしてたってかたから先日ちょっと聞いた
話だが、頻繁に利用してる企業の宿泊客が、気に入った(?)女性従業員に社員にならないかと (「秘書」だったかな?)・・・そこにかぎらず結構しばしばある話だとか、言ってた様な気も するが。まぁ、しょせん噂程度に過ぎないのかもしれないが。ただ、そうした企業の各部門、部署 ごとに気に入った女性採用する、なんてのも(あるとすればだが)なんだか凄いだろな~っと。 > 末端の瑣末な(?)採用不採用まではあずかり知らぬみたいな感じでもしかして?? 繰返しになるが、採用等に関しては、縁故でも何でもそれらが「法的にダメ」っていうのは多分存在 しないでしょうね。会社に損害生じるとか、そうした事も、結果として業績upに貢献すりゃ何の文句 も無いハズ。でも、その点官は、「税」って観点上縁故等々絶対ダメって事かな?(笑)
娘か誰か、自分の特殊法人(つまり独立行政法人以前)に採用してたって話なども(先程とはまた別な)ある
知人から、聞いた事あるが(知人が付合ってた女性だったか?)。まぁ、今みたいに世界中 超財政出動「国のお金で保護されまくり」って状況では、結果として民間までもがいわば「税金」の官と 同様に(縁故であれ何であれ)採用さえも自由に何の抵抗もなくおこなえ、”なくなってしまう” んではないかと。 (まして > 部門、部署ごとに気に入った女性採用...など何をかいわんや!?)そんな気もするワケです。あと、 少し前の農業(少女?)の話にも繋がる感じもするが、なぜ(職に)就く事ばかり取沙汰されるのか? (どんな職好むか?ではなく)職が人を求めるのだ。映画山猫は眠らないトムベレンジャー。また 一方、たとえどんな評価低い仕事(?)でも続け(てられ)る事それ自体に大いなる価値あるって見方も存在する! SAPIO3/25号22P、実は「正社員の解雇規制緩和」こそ失業率改善の“特効薬”という本当の話(池田信夫氏) 派遣村騒動で「心の病」社員復職続出!、なんて記事も少し前みられましたが。(=URL :)
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