おうちの設計(6) 断熱と遮熱
住宅の省エネ性能について、断熱材の構成などは確認はしましたが、一部を除き標準構成のままとしました。
標準仕様は以下のような感じでした。
1.外気に接する壁の断熱材は、t90 熱抵抗値2.4の製品
2.外気に接する天井の断熱材は、t155 熱抵抗値4.1の製品
3.外気に接する床の断熱材は、t80のMSフォーム
標準仕様で断熱等性能等級4を満たしていると思われる。
マンションにお住まいの方が、念願の一戸建てに引っ越し、冬がとても寒い。という話はよく聞きます。
マンションは集合住宅なので周りにも部屋がある上、分厚いコンクリートの塊で隙間もありません。それに比べ、木造住宅では周りに部屋はなく、マンションのコンクリートにあたる部分は、合板が1枚あるのみです。
もちろん、合板の裏には断熱材はありますが、それは内断熱のマンションも同じです。
熱容量に大幅な差があるはずで、一戸建てをマンション並みにするには、現実的ではないコストや対策が必要になるのではないかと思います。
設計上のQ値(断熱性能)で言うなら、我が家には大きな吹き抜けがあるので、数値だけを見れば悪くないかもしれません。
ですが、どんなに断熱や気密が良くても、建築基準法の換気量は0.5回/hですので、法定どおりの換気運転を行えば、2時間で家全体の空気は入れ替えることになります。
それに、大きな吹き抜けがあるため、冷暖房効率は相当に悪くなっていることでしょう。
夏は涼しく冬は暖かい家が理想だとは思いますが、数値で快適性を判断できないことと、断熱や気密に大きな費用をかけた分の性能向上が図れるような気がしません。
後ろ向きであることは理解しつつ、キリが無くなりそうでしたので、性能を追い求めないことにしたのです。
でもこれで、おしまいではありません(笑)
外周全ての合板と柱の間には「制振テープ」が隙間なく張ってあり、多少気密性が上がっているのではないかと予想しています。隙間が減れば遮音性能も上がっていると思われ、私にとって制振テープは、何役もこなしているイメージがあります。
冷暖房機能を強化するため、天井カセット形の業務用のエアコン単相200VのP80型(3馬力)を追加し、吹き抜けにはシーリングファンを2機設置してみることにしました。
「寒いより暑いほうが嫌だ」という意見で一致したため、ガラスは遮熱タイプ、屋根のスレート材に「遮熱グラッサ」を使ってみた。(色は性能が一番良いクールホワイト)
屋根サイズにもよるけど、比較的安価。おすすめです。
電気床暖房は最後の最後まで悩んだが、ランニングコストが高そうでしたので断念。
必要ならホットカーペットで良いやという判断です。
どれくらい効果があるのかは、乞うご期待?