ヒナギクちゃんねる！！

「今日は暗くなってから、怖がりの後輩に怖い話を５連発で話してあげました」

「あげました、って・・・迷惑でしょ」

「まず『何か今日ちょっと部屋暗くない？』から始めて、雰囲気作りから」

「かわいそうに・・・」

「そして帰りに『こういう話したら寄ってくるらしいから気をつけて帰りなよ』って優しく言ってあげました」

「何が優しくなの！？どんだけドＳなのよ」

「どんな話したか聞きたいで・・・」

「遠慮しておくわ！」

「そ、そんな食い気味に・・・ひょっとしてビビッてます？」

「そ、そんなわけないわよっ！どうせしょうもない話なんでしょ？みきてぃの事だからっ」

「ふ～ん・・・・・」

「な、何よ！？」

「これはある俳優さんの実体験らしいんですけど、あの日、その俳優さんは・・・」

「やっ、ちょっ、あ～～～～っ！」　

「な、何ですか！？」

「そ、そうだ、みきてぃアイス食べたくない？食べたいわよね！うん、私買ってきてあげる！」

「え？ちょっ・・・」

「じゃあ、ちょっとコンビニ行って来るから待っててね」

「ちょっと待って、ヒナギクさん！」

「な、何？」

「こういう話したら寄ってくるらしいんで・・・もう夜だし、気をつけて行ってきて下さいね？」

「うっ・・・」

「どうしたんですか？行かないんですか？」

「・・・に・・・てよ」

「はい～？」

「もうっ！わざとやってるでしょっ！！・・・一緒に来てよ」

「もう～仕方ないですね～、って言うか無理していかなくてもいいんですよ？」

「いや、その、私もちょっとアイス食べたくなっちゃって・・・」

「もぉ、ホント可愛いですね、苛めがいがあるっていうか」

「うぅ、みきてぃって本当にイジワルね」

「う～ん、まぁ、ドＳですから」

「さっき、私が言ったんだったわね・・・」

「それにしても、怖いなら怖いって言えばいいのに」

「こ、怖くはないわよ、あの・・・そう、ビックリしちゃうだけよ！」

「ちょ、どんだけ負けず嫌いですか！・・・・・・略して『ドＭ』ですね」