ビートたけし 三億円事件
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1968年に起きた府中での三億円事件は世間を震撼させたが、いまだに犯人は逮捕
されていない。
この事件がいまだに語り継がれているのは、その鮮やかな犯行手口だけでなく、
誰一人殺害していないことがある。
つまり犯罪者には違いないのだが、一種のトリックスターのような扱いを受けている
のだ。
この事件はこれまで、多くの映画やドラマになっているが、その中でも2000年12月に
単発ドラマとして放映されたビートたけし主演のドラマが異色作であり、なかなか
面白い。
このドラマは、正体不明のジャーナリスト一橋文哉の原作をベースとしており、
現実に虚構を混ぜたドラマとなっている。
ルポライター沢渡(渡部篤郎)は三億円事件に興味を持ち、様々な資料を集めたり取材を
重ね、ついにアメリカ在住に実業家松田(ビートたけし)が犯人であるとつきとめた。
沢渡はアメリカにわたり、松田に接触して取材をするが松田は容易に口を割ろうとは
しない。
実は松田は元白バイ警官で、警官時代に知り合った不良少年のジョー(長瀬智也)とロク(松田龍平)
を仲間に引き込んで大きな犯罪を計画する。
その計画とは銀行の現金輸送車を襲い、現金を強奪することだった。ジョーとロクは松田を先生
と崇めていて、そのとんでもない話を聞いて驚愕するが、松田の話にのることにした。
現金輸送車強奪計画は松田が綿密にシナリオを作り二人の若者と何度もシュミレーションを
行った。しかし若者たちにシュミレーションやらせてみるとどうにも頼りない。
そこで松田が考えたのは、単独で計画を実行することだった・・・
ビートたけしの白バイ警官に扮した姿は板についており、どしゃぶりの中
現金輸送車をとめて、発煙筒を爆弾に見立てて銀行員たちをだますシーンは
リアリティがある。
この作品もDVDは発売されておらず、なんとかDVD化してほしいものだ。
VHSは出ています。
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