血液型性格占いは差別を生みます
「週刊!木村剛」血液型で性格は決まらない!で血液型と性格の話題を取り上げてりる。
しかし、いまだに血液型と性格を結びつける風習がはびこっているのか。私はもうとっくにブームは去ったと思っていた。ふた昔くらい前かな、血液型の組合せを工夫したチームで仕事をして上手くいった。みたいな話題がニュースになったことがあった。まあ、血液型と性格の関係は根拠の無いものなのですぐに話題に上らなくなった。しかし、占いのような形で生き残ったようだ。星座を聞いて運勢を占うのと同じような感覚で血液型を聞いて性格を占うわけだ。
占っているうちはいいのだが。そのうち性格と血液型の関係が本当にあるような話になってきたのだろうか。
ふた昔くらい前に血液型と性格の関係が世間で話題になった時に、まじめにその関係を調べた医学関係者がいた。その結果を本で読んだ記憶があるのだが、当然結果は「血液型と性格の相関関係はない」であった。統計的に関係があるという優位差が出なかったわけだ。
さて、私が読んだその研究の中に、面白いことが指摘してあった。それは、対人口比率が低い血液型ほど性格が悪く言われる傾向があるということだ。これは、いろいろな差別問題で起こることで少数派が多数派から差別されるという現象でだ。
実際最近はB型の旗色が悪いらしい。かなり酷い性格といわれるようだ。B型は日本人では2割程度でAB型についで少ない。一番少ないAB型(日本人の1割程度)が悪く言われないのは、芸能界にAB型が多いからではないかと、私は推測している。つまりテレビ番組などで出演者の芸能人の血液型を調べていろいろ話題にするときに、B型が一番少なくなる可能性が多いから、B型が一番悪く言われる可能性が高くなっているのだという推測だ。この推測が正しいかどうなのかは分からないが、日本で一番多いA型の性格が悪く言われることは無いだろう。
それで、私は血液型は差別用語として登録されて、マスコミでは医学関係の話以外では登場しなくなると予言していた。実際に木村氏のブログへのトラックバックによると、血液型バラエティー番組に自粛要望がでているようだ。予言は一部当たったわけだ。しかし、予言した文章はNIFTY上に残っているのだろうか。
血液型占いをするためか、血液型を聞かれることがあるが、私はRH+と答えることにしている。これは血液型はABO型の1種類だけではないよという意味を込めているのだが、あまり意図は伝わらないみたいだ。自分の知らない部分は無いことにしてしまうような人が占い好きみだいだ。
血液型占いをやりたがる人にはぜひ少数派差別に関する現状を説明して馬鹿なことはやめるように訴えるべきだと思う。考えて欲しい、血液型で性格をうんぬんすることと肌の色で性格をうんぬんすることは、もって生まれたものでその人の一面を決め付けるという点で同じものなのだ。
「これは投稿です」