■最終日



「みんなー起立、起立。教室の真ん中に集まってー♪」

知恵先生がレナからの電話を受け取り、学校から出て行く。大人が誰もいなくなった教室にレナが大鉈を女の子の首に当て現れた。教室篭城事件の始まりである。

【補足】レナは学校の二階にある営林署に潜んでいて、そこから一階の知恵先生に電話をかけて誘い出した。彼女にとって一番の障害になるだろう知恵先生を排除するため。学校に校長先生がいないのも確認済み。
圭一は皆で取り押さえにかかれば状況を脱することができるかもしれないと思っていたが、誰かが犠牲になるリスクもあったし、何よりレナにこれ以上罪を負わせたくなかったので指示に従い隙を伺うことに決めた。【補足終】


■警察把握




教室篭城事件の通報を受け学校の周りを警察が取り囲む。レナは教室のカーテンを締め切り中の様子が見えないようにし、大石に電話で連絡を取る。大石は何とか圭一とコンタクトを取り中の様子を聞き出そうとする。




「遅すぎる！何をのんびりとした事を！！」

レナは細菌テロの秘密基地の捜索が進んでないことに激怒する。彼女にとっては一刻を争う事態なのだ。自分の見立てでは今夜中に自分は喉を掻き毟って死んでしまう。それまでに何としてでも解毒剤を手に入れないと！
【補足】もちろんこの蛆虫はレナにしか見えていない【補足終】

大石が「証拠が欲しい」と言うとレナは圭一に鷹野のスクラップ帳を持っていかせる。その接触の際に大石は圭一に盗聴器と催涙スプレーを渡す。



レナは教室にガソリンをばらまく。大石達はそれを盗聴器から聞いて驚愕する。気化したガソリンに点火すればこの学校など吹っ飛んでしまうのだ！大石達はスクラップ帳の中に挟まれていたレナからの手紙を読み、タイムリミットの19：00まで１時間しかないことに焦る。やるべき事は二つ。『竜宮レナの確保』と『時限爆弾の解除』。残された時間で達成するにはあまりに絶望的な目標。実際に中にいる圭一に希望を託すしかなかった。
【補足】この場面、原作では詳しい科学考証が入ります。ガソリンってリアルにヤバイんだよって事がわかるくらいのものですが。ちなみに原作だと盗聴器の電源入れとくのもヤバイってくらいでした。【補足】


「信じてたのに！信じてたのに！！」

「やめろ！やめてくれぇぇぇ！！」

Ｕ字鍵を付けられ身動きが取れない魅音に怒りをぶつけるレナ。
圭一はレナを止めようとするがライターで脅されどうにもできない。

（ここの作画がちょっと‥‥崩しすぎ。勢いのある動画なんだけど、さすがに中割りの画のインパクトが凄すぎ。クレヨンしんちゃんワロタwwwww）


「トラップは私の専売特許でしてよ！レナさんにお株を奪われるなんて死んでも死にきれませんわ！」
「それじゃあ‥‥我が部、最高のトラップ名人に聞くぜ？この部屋を爆破するにはどこに時限発火装置を仕掛ける？」
大石達の機転により時限発火装置の存在を知る圭一。その話を聞いていた沙都子と梨花。ついに奇跡の逆転劇が始まる。

「仕方ありませんわね‥‥本気の私の前にはレナさんのトラップなんて問題にならないということを証明してさしあげましてよ！」

沙都子かわいいお沙都子(*´д`*)


■もう10分も無い




沙都子からのアドバイスで時限発火装置のケーブルを探す事にした圭一。レナに「不審な音がした」と嘘をつき教室外へと探索に行く。そこで圭一は職員室から倉庫に伸びるケーブルを発見するが‥‥‥それはレナが仕組んだ罠だった！



「圭一君の事、信じてたのに‥‥ヒドイよ圭一君！！」


━━━━━━━━━━殺される。そう思ったとき“彼女”が駆けつけた！




「圭一！早く沙都子のもとへ行くのです！」
「‥‥‥圭一、これは初めてではないのです。
前のとき、ボクにあとわずかの頑張りがあれば‥‥‥だから、今度こそ！！」

梨花の攻撃でライターをレナから奪取することに成功した圭一は梨花の身を気づかいながらも、時限発火装置を見つけた沙都子のもとへ駆け出す。


「あはははは！！梨花ちゃんは殺されちゃうよぉ！
怒ったレナに！きっと殺されちゃうよぉぉ！！！」


「遊んであげるわ。おいで、鉈女。」

名台詞ｷﾀﾜｧ*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜(n‘∀‘)ηﾟ･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*


「時限発火装置は雨どいの中ですの！」

沙都子の名推理により装置の場所が判明する。
沙都子かわいいお沙都子(*´д`*)



そして沙都子は圭一へ託す‥‥‥兄、悟史の形見のバットを。


「にーにー‥‥‥」

圭一を信じ、圭一の無事を祈り、ふと口に出た言葉だった‥‥‥
沙都子かわいいお沙都子(*´д`*)



残り一秒！間一髪のところでタイマーを止めることに成功した圭一。



ほぼ同時に教室の方では窓からみんな脱出していた。
（このあたりのcutを担当された方の絵が凄くカワイイのが印象的でした。
特に沙都子、魅音！動きも良かったしＧＪです！！！）

【補足】魅音のＵ字ロックを外したのはもちろん沙都子の妙技。原作では「北条沙都子にとって、U字ロックのUは、”うわ！こんなの楽勝！”のUでございましてよー！ 」のセリフなどが入る。【補足終】




学校の屋根の上。ついに二人は対峙する。手には金属バットと鉈。
部活のルールにのっとり二人は勝負する。今度は本当に命をかけて！！


「勝った方が正義ということだね！」
「あぁ！そういうことだ！」









圭一は自分が勝ったら専属メイドになって毎日奉仕しろと言ってくる！レナはそれが妙に楽しく思えた。こんなときでも普段の圭一と変わらない。実に圭一らしい。




交わす剣戟は一撃必殺。しかし二人は躊躇なく踏み込み、そしてぶつかり合う。



そんな二人の姿にある者は見とれ、ある者は応援しだす。これはゲームではなく本物の殺し合いだとわかっていても、満月を背景に戦う二人の姿はあまりにも美しく、神秘的に感じられた。屋根の上の非日常の空間に誰もが心を奪われていた。


「彼なら‥‥圭一なら、出口無き惨劇の迷路を打ち破れるかもしれない。」
梨花は圭一に可能性を感じていた。



圭一はレナが勝ったときはレナの話を信じると言う。レナが喉を掻き毟って死ぬのをちゃんと看取ってやると。しかし、レナはそれでは楽しくない。自分が勝っても圭一と同じが良いと答える。気付き始めていた。自分の矛盾に。
ただ一緒にいたかった。幸せなときを守りたかった。それなのになぜ自分はこんなこと
━━━━大好きな仲間たちを危ない目にあわせているんだろう。


「朝は私にオハヨウって言って、夜は私にオヤスミって言ってほしい。いっぱい私に優しくして‥‥いっぱい私を楽しくさせてほしい。‥‥アレ？これじゃあ私が勝っても圭一君が勝っても私達ずっと一緒なんだね？あはは‥‥」




「先に言っとく！楽しかったぜ！」
「私も！だよ！」











━━━━決着。
レナは圭一に勝利した。圭一はトドメをさすまで勝負は終わらないと言うがレナにはもう‥‥‥殺す気なんてなくなっていた。後悔の念にかられ涙が溢れてくる。


「どうしてこんな事になっちゃったんだろう。どこで変になっちゃったんだろう。私は‥‥みんなを信じてたハズなのに。どこで信じられなくなっちゃったんだろう。大好きな仲間達にこんな恐ろしいことを！」


「気付けたのかよ‥‥！！お前やっぱり凄ぇよ！お前は自分自身の間違いに気付けたんだよ！さすがだ！さすがだよ！レナ！！」

レナの回復に驚き、歓喜する圭一。別の世界で自分が打ち勝てなかった疑心暗鬼。これに打ち勝つことがどれほど凄いことなのか彼には心底わかった。強固な意志は運命さえも変えられる。奇跡だっておこせる。まさに圭一とレナはそれを体現した。


「簡単なことだったんだ！誰でも思いつくとても簡単なことをすれば良かったんだ！」
「え？」
「何かやばかったり、疑いそうになったり、辛いことがあったときはな、仲間に！仲間に相談するんだよ！」
「そう‥‥‥だよね。」

「‥‥‥そうだよね！うぇぇぇぇぇん！！」

仲間に相談する‥‥‥たったそれだけのことだったのだ。レナの泣き声が夜空に響いた。



そして古手梨花も泣いていた。今夜の奇跡がどれほど尊いか‥‥彼女自身が一番わかるから。しかし、今は魅音や沙都子にはその涙の意味は分からなかった。


そして惨劇は繰り返される
END


■感想まとめ

個人的にはかなり良かった！！
いやマジで。別にスタジオディーンに同情して言ってるとかじゃなくて（笑）。

最終回にふさわしくカット数も多いし、良い原画マン揃えてきて作画も最高でした。みんなかわいすぎですよ！圭一もカッコイイし！特に沙都子最高！サトコサイコウ！もう滅茶苦茶カワイイじゃないですか！！たまんなかったです！！沙都子かわいいよ沙都子(*´д`*)

脚本とか構成に関してはもはや言うまい。全話通して説明力不足だったんですけどアニメーションとしては楽しかったのでもうどうでもいい（ﾏﾃ。全世界待望の「遊んであげるわ。おいで、鉈女。」をカットしなかった点はとても評価できる。むしろこれやってくれたから今までのこと全部許す。俺はお前を許す！（ﾏﾃ

さて、最終話は圭一とレナの屋根上バトルが最大の見所だったわけですが‥‥
アニメ組はいきなりバトルアニメになってお茶漬け吹いたんでしょうねwww俺は原作組なので以前からどんな見せ方してくれるのかなとwktkしてましたけど良い意味でも悪い意味でも期待裏切られました。

まさか作監「沼田誠也」とは。いや、予想できたことだけどさ。この人の作画って、もう沼田作画と呼んでいいんじゃないかってほど個性ありますよね。（例のベルカ式みたいな感じで）。

人間の造形にとらわれない動きというか何というか。個人的にはゾイドジェネシスとかで衝撃を受けました。今回原画でも参加されてたみたいで各所で猛威を奮ってましたねw
ゾイジェネのときも思ったんですけど涙の描き方が非常に上手かったです。ホレボレしました。また、屋根の上の決闘シーンですが動いてるときの人間のデフォルメ具合は俺的には許容できる範囲内でした。あそこは綺麗に描くというよりも、生々しく描いた方が合ってると思ったので。でももう少しスピード感にはこだわって欲しかったかな。あとボリューム的にもう少し欲しかった。

多分一回目の視聴って印象深いところが残ってしまうから、あの独特の動画しか覚えてなくて「作画やばかった」とか思う人多いかもしれないですけど全体を見れば作画は非常に良かったです。上のキャプ見てもらえればわかると思うけど。本当にヤバイと思う作画は魅音叩くときのレナだけ。
これはマジで擁護できません。動いてるとこ見るとあまり大したことないんだけど中割り見たらクレヨンしんちゃんで腹筋がぶっ壊れるほどワロタwwww


「凄ぇよレナ！お前やっぱすげぇよ！！wwww」

中割りキャプは不公平だとわかっていても、やっぱこのインパクトは(;^ω^)

あと、話題になりそうな画をいくつかあげると

こんなの全然平気じゃん！ん？俺の感覚おかしいか？
右のカットの解釈はとても難しそうなので専門の研究サイト様にでもまかせてだなぁ（ﾏﾃ

半年間見てきたひぐらしもこれで終わり。最後の最後で沼田作画大暴れなんて伝説（誉め言葉）を残しながら終わりました。原作と比較するとやっぱり全然再現できてないんだけどアニメとしては普通に面白かったです。とても楽しませていただきました！（原作未プレイ組は最後まで意味不明だったかもしれないですけど）

スタジオディーンの皆様、キャストの皆様、本当にお疲れ様でした！もし機会があれば是非とも沼田作画で皆殺し編と祭囃し編をＯＶＡ化して欲しいです。きっと超絶面白い作品になること間違いないですからw

最後になりますが、





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