PlantUML Web APIをSpark Framework + Kotlinなウェブアプリにしてみた

PlantUML を使うとき、 java -jar plantuml.jar だとほんの小さなダイアグラムの生成にも数秒かかってしまいます。ローカルではそれでいいかもしれませんが、ウェブアプリに組み込むのはちょっとイマイチですよね。

PlantUMLはJava製ツールなのでJavaのウェブアプリにしてしまえば高速になるはず、と思ってやってみました。

リポジトリ: https://github.com/gfx/plantuml-service

ウェブアプリといってもパスが /svg/:source しかないような最小限のものです。 :source はPlantUML Text Encodingでエンコードされたソース、または生のPlantUMLソースです。特にキャッシュなどはしませんが、手元のMBAだと小さなダイアグラムの生成で70msほどになったので実用に耐えそうです。

PlantUMLは plantuml-serverというウェブアプリも存在しますが、これはどちらかというとデモなので、純粋にもう少し小さなものが欲しかったのでした。

ウェブアプリケーションフレームワークとしては、SinatraライクなSparkを使ってみましたが、この程度の小さなものだとJettyを直接使っても大差ないかもしれません。Kotlinで書いたのは完全に趣味です。またビルドツールとしてはmavenではなくgradleを使っています。

これはデモも兼ねてHerokuにデプロイしています。Gradleで依存性の解決を行っているので特にKotlin由来の問題はありません。いつものHerokuアプリのように以下のファイルを用意するだけですね。

  • app.json
  • Procfile
  • system.properties (Java8を明示するため)

あとは Deploying Gradle Apps on Heroku | Heroku Dev Centerにしたがって、 build.gradlestage というタスクを用意して、そこでビルドを行うようにします。

以上。まだこれ自体はプロダクションに導入しているわけではありませんが、当初の目的であった高速化は達成できました。PlantUMLをJVMで動くウェブアプリにするというアイデアは効果がありそうです。