2012.07.25

シリーズ「スタートアップの肖像」 vol.1
スペイン語学習サービス「スパニッシモ」創業者 有村拓朗

「スパニッシモ」創業者の有村さん(幡ヶ谷・サクラカフェにて)

 ソーシャルウェブを始めとする新しいテクノロジーは、「スタートアップ」と呼ばれる新興企業を続々と生み出している。日本のみならず、世界中でスタートアップ企業が増加しており、著名なテックメディア「TechCrunch」は「スタートアップのカンブリア爆発」という表現でこの時代を語っている。

 本取材シリーズでは、「スタートアップ」に関わる人材たちはいったい何を考え、どのようにしてイノベーションを起こそうとしているのかを解き明かしていく。シリーズ第一弾として、世界一周の最中に起業するという稀有な取り組みを行っている、「スパニッシモ」創業者の有村拓朗さんのお話を伺った。

「スパニッシモ」のHP

世界一周中に発見したビジネスの種

 「スパニッシモ」は、グアテマラのスペイン語教師から、スペイン語会話のレッスンをSkype経由で受けることができるサービスだ。物価の安いグアテマラを拠点にしているため、 50分500円~という破格の価格でレッスンを提供している。現在のところ、1レッスン500円という価格は、業界最安値のマンツーマンスペイン語レッスンとのことだ。

---世界一周中に起業したというお話ですが、起業に至った経緯をぜひ教えて下さい。

 シェアハウスをしている新卒2年目のとき、住人と将来について話をしていて、自分のこれからについて考えました。そして、その年の夏に会社を辞めることを決めて、仲間と一緒に世界一周プロジェクトの企画を始めました。

 どうせ世界一周に行くのだから、ビジネスの種も見つけたい。そのためには、単に観光しに行くだけでは不十分だと思いました。旅をしながらその国の現状を直視し、課題を見つけていくにはどうしたらいいか。いろいろ調べていくと、どうやら「JICA」がマジですごいらしい、中南米に多くの支社を持っていて、現地の事情に詳しいらしい、ということが分かりました。

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