どうも、しがないみちるP、吉田アブソルです。
パン作りアイチャレお疲れ様でした。三人が仲良く教える姿はとても素晴らしかったですね……穂乃香先生……穂乃香先生にご本読んでもらいたい……
はてさて、そんなパンチャレのオープニング第一声がこちら。

これです。
「まずお前がわからない」
と泣きながらパンを貪り食った方も多いと思います。
その後も「パンはどこから来てどこに行くんだろう?」「あたしは……ううん、人類はパンの意味をまだ何も知らない」と続きます。オープニングからこの飛ばしようです。
とはいえ、そこは我らが大原みちる。彼女の数々の奇行を知っている方なら「相変わらずやばいな……」くらいの感じで受け止めたことでしょう。
けど、僕はこのオープニングを見て最初にこう思いました。
「みちるってこんな事言う子だっけ?」
……と。
僕だけかも知れませんけど、少しばかり違和感があったわけです。少なくとも、こういう台詞を言ったことは今まで記憶にないなぁ、などと思いながら見ていました。
まあなんか、そんな感じのことをつらつら書いていきます。
そもそも、何をもって違和感としたのか?それは、彼女のパンとの関わり方にあります。
大原みちるは誕生日にケーキでなくパンを用意する、フランスパンで釘を打とうとする、パンがあれば宇宙でも生きていけると主張する、など基本的にパンに関してやりたい放題です。
他にも何かとパンにこじつけたダジャレを言いたがったり、パン以外の物でも噛み付いたりなどパンへの傾倒っぷりは凄まじいもの。
こんな風に一つの物に熱中するアイドルは他にもいます。椎名法子であったり、上条春菜であったり。
しかし、僕はこれまで彼女らとみちるの大きな相違点としてこう主張していました。
「大原みちるにとってパンは単に食べ物であって、哲学や概念ではない」と。
過去の台詞を大原みちるwiki、通称パンサイフゴペディア(皆見てね!)で確認すると分かりやすいかもしれません。
彼女は意外にも、何かをパンだと呼んだり、パンとアイドルを直接関連付けることなどをあまりしません。
アイドルに関しても「パンみたいな美味しいアイドル」を目指していますが、あくまでも比喩。
つまり彼女にとってパンは、
パン=美味しい
美味しい=幸せ
つまり、パン=幸せ
という実にシンプルな図式であり、それは物であって概念ではないのです。
……というような事を主張しつつ今回のイベントを始めたわけですが。
パン哲学連発。
この「お前は何を言っているんだ」の嵐にみちるPは脳の許容量を超え粉塵爆発を起こし宇宙へと飛びたったことでしょう。
……ですが、ここで僕は気付きました。この手の発言をしたのはこのイベントが始めてではありません。
それは、イベントが始まる三週間ほど前。総選挙の中間発表後に追加されたアイドル紹介の項目です。
イベント前にみちるはこのようにアイドル達を「パンかも?」と表現しています。ちょっと何言ってるか分からないですがそれは置いておいて、注目して欲しいのは「かも」の部分。この時点ではまだ断言には至っていません。
それがあって、今回のイベントが始まりました。パンを作るという、彼女にとって原点のお仕事。序盤でみちるはこう発言しています。
今回のお仕事は彼女にとって、今まで当たり前に存在していたパンと向き合うイベントでした。パンを一から作り直し、小さな子供たちと向き合うことで、彼女はパンの答えを知りました。
パンかも?という新しく芽生えた考え方は、ついにパンだと断定出来るまでに至ったのです。
ここで僕はある一つの結論に至りました。
すなわち、このイベントは
『総選挙の時期から伏線を張った、大原みちるがパンと向き合うこれまでの集大成的なイベントであった』
ということです。まじかお前。
そう、大原みちるは変わりました。その証拠に、哲学的な発言は園児と触れ合った以降の後半に集中しています。
彼女は、パンに対して自分なりの答えを出しました。
生まれたときからそこにあって、ただなんとなく幸せな物であったパンと改めて向き合って。
みちるはパン屋さんの娘です。生まれた頃からパンと共にあったでしょう。彼女にとってパンはいつもそこにある幸せで、日常でした。
そんな彼女が、一からパンに触れて、答えを探した。
自分なりに模索して、そして、ついに見つけたわけです。
パン作りアイチャレは大原みちるの4年間に一つの区切りをつけ、新たな一歩を進ませるイベントでした。それも伏線まで付けて。
「違和感がある」などとあたかも不満のように書いてしまいましたが、彼女の事を深く理解していないと書けない素晴らしいストーリーだったと思います。
みちるPとして、本当に最高のイベントでした。
結論としては「すげえよアイドルマスターシンデレラガールズ……」です。いや、まじで。
最後に今回のイベントで一番「こいつやべえな」と思ったみちるの発言を貼って締めたいと思います。
パワーワードが過ぎる。
ではでは、ご覧くださりありがとうございました。