ダウンの次に買うのはムートンがおすすめです!
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第127回目は「ムートンジャケット」。あたたかくてリッチ、オトコらしさも楽しめる最強アウターみたいです!
長い残暑を経て、一気に冬に突入した今日この頃。慌ててアウターを探している人は、ムートンジャケットなんていかがでしょう。
「冬のヘビーアウターの定番といえばダウンですが、ここに来て天然素材への注目も高まっています。ムートンはまさにその筆頭。元々定番アウターでしたが、さらに注目度が高まっています」
ムートンのジャケットといえば、ミリタリーのフライトジャケットが有名。だからこその魅力があると干場編集長は力説します。
「フライトジャケットのムートンと言えばB-3が有名です。ミリタリーが出自とあってかつてはバイカーなイメージでしたが、ムートンはライダースなどと比べて軽くてやわらかいので、無骨一辺倒で着なくてもOKなんです」
オトコらしい一方でボアになった襟から漂うリッチ感も楽しめるとあって、意外に着こなしの幅は広いのだとか。
「さらにレザーとあって色気もあるんですよね。シンプルなデザインやカラー物も出ているので、チョイス次第では様々な着こなし方が可能ですよ」
もちろんあたたかさはお墨付きとあって、ダウンを既に買った人も追いアウター買いの有力候補として是非検討されたし!
1945CA / 1945 シーエー
ワイルドにしてリッチ、モードかつ色気も楽しめる!
ニット6万3800円/トレンタセッタンタ(第一ニットマーケティング)、デニム3万8500円/マインデニム(マインド)、ブーツ8万2500円/デュカルス(トヨダトレーディング プレスルーム)、他スタッフ私物
色落ちしたブルーデニムと合わせるとさすがに渋カジな雰囲気になりがちですが、ブラックデニムとならむしろリッチでモードな雰囲気に。
「ミリタリーのB-3に着想を得ているこんなタイプのムートンジャケットは、モノトーンでスタイリッシュにまとめるのが正解。オトコらしさとリッチ感の共演がミソです」
リッチ感演出と防寒性アップの一挙両得な襟
イタリア屈指のレザーブランドが手がける1着とあって、本体のラムムートンはもちろん、トリミングに使用するカーフも上質。
「襟が大きめで、さらにチンフラップ付きなのでスタンドカラーにもできます。リッチ感に加え、防寒性もアップします」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
サングラスは濃度の選びに気をつけるべし
サングラスには、視線がわかるぐらいの薄いブルーレンズを採用した1本をチョイス。
「ワイルドな雰囲気にも着こなせるムートンなので、濃い色のレンズだとちょっと近寄り難い雰囲気になってしまいます。フレームの色はムートンと合わせて茶のデミ柄を」
干場編集長のアドバイス②「ブーツ」
キャラ強ムートンに対して足元はミニマル路線で
同じデニムとブーツという組み合わせでも、色落ちインディゴ×編み上げに対して、黒×サイドゴアでは印象が真逆に。
「B-3に着想を得たキャラ濃いめなムートンを、スッキリとした足元がモードに見せてくれます。脚が長く見える効果も期待できますよ」
GIORGIO BRATO / ジョルジオ ブラート
ワイルド&リッチを最も楽しめるブラック
ダブルになったチンフラップにミリタリーな面影を残しつつ、トリミングのレザーテープを無くすなど、シンプルでスタイリッシュな顔つきに仕上げたこちら。一見すると重厚感がありますが、いざ袖を通すと着心地は実に軽やか。ボリュームも比較的控えめで、サラリと着こなせます。
ALTACRUNA / アルタクルーナ
大人ムートンにおける最終到達点がここです
一流メゾンのレザーウェアを長年手がけている実力派ファクトリーが展開するブランドとあって、ムートンの質は極上。フランス産のライトウェイトムートンを採用することで、軽くてやわらか、素肌に着たくなるほどの繊細な肌触りを披露します。シンプルなデザインも実にリッチ。
CINQUANTA / チンクワンタ
ヴィンテージなディテールがオトコ心を刺激
長めのベルトや脇下のアイレット、またダブルジップなど、機能的なディテールが目を引く1着。1940年代の英国空軍のフライトジャケットからインスピレーションを得たと聞けば、納得かと。一方でムートンは極上にやわらかく、マッシュルームカラーのボア部分が落ち着いた印象を与えます。
TAGLIATORE / タリアトーレ
その手があったか! そう思わせてくれる絶妙配色
ムートンジャケットを既に持っているという人でも、気になること間違いなしなカラームートン。無骨な印象になりがちなブラックも、ブルーとの組み合わせなら一転して都会的な印象に。ボアの繊細な毛足も、その印象を後押しします。ここらしいスリムなシルエットも、もちろん要因です。
EMMETI / エンメティ
モテを最大限に意識するならこんな色が狙い目
女性においても人気のムートンジャケット。こんなホワイト一色のクリーンで上品なカラーリングなら、そんな女性ウケも抜群でしょう。実はこちら、干場編集長とのコラボ企画H(アッカ)シリーズからの1着となるH-アビエイター。チンフラップやベンチレーションなど、無骨要素もひっそりと。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Takashi Sakurai
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
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