せっかく買うなら毎日使えるダウンがいいですよね!?
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第126回目は「最新ダウンジャケット」。リアルにヘビロテできるダウンを買うなら、今断然ショートが狙い目です。
気づけばもう12月ですが、秋が暖かかったせいで冬アウターをまだ買っていない人も多いのでは? 冬アウターの主役といえばダウンですが、今年はショートに注目が集まっています。
「ダウンと聞くと、その暖かさからどんな冬山でも行けそうなイメージがありますが、実際にはダウンによって暖かさのレベルは違います。まずはそこを押さえておきましょう。一般的な基準となるのがFP値。フィルパワーといって、ダウンの嵩高から算出されます。数値によって保温力が変わり、500フィルパワー以下だと低く、700フィルパワー以上だと高いと言えます。FP値が高いダウンはハイスペックとあって金額も高くなります」
とはいえ、高ければすなわち優れたダウンアウターと言えるかといえば、そうではないとのこと。
「目的に応じて選ぶのが賢明です。700フィルパワー以上のダウンを使用したアウターを都会のど真ん中で着れば、暑く感じる時があるでしょう。気温やシーンによって上手に使い分けるべきなんです」
では、都会で着るダウンアウターの理想的な条件とは?
「例えば都内なら、よほど寒くなければ500フィルパワー以下でも十分。さらに嵩張るコートでなく、ショート丈の方が着回しやすいでしょう」
ただし、スポーティな印象が強まるので、ベーシックな色を選ぶのがオススメとか。そんなダウンなら、ヘビロテ確実です!
LARDINI / ラルディーニ
街で着るなら脱ナイロンという選択肢もアリ
ニット4万4000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、パンツ4万9500円/ジャブス アルキヴィオ(菅原靴店)、他私物
スポーティな印象になりがちなダウンを、シックで落ち着いた大人の日常着に溶け込ませる。色と素材によって、それは可能になります。
「クリーンな白は、ニットやグレスラといった大人の冬の日常着にマッチ。さらにウールにシルクをブレンドした生地を採用したこんな1着なら、上質感もバッチリです」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
品がいいだけではちょっと物足りない時に
クリーンで品良い白のウール混生地を採用したダウン。とはいえ、品が良いだけでは退屈です。
「そこで使えるのがサングラス。濃レンズのサングラスを合わせることで、クリーンな中にもちょっとした色気を滲ませられます」
干場編集長のアドバイス②「バッグ」
スポーティな中にもちゃんと上質感を意識
ジッパープルがさりげないアクセントになったバックパック。モノトーンでまとめることで、大人顔に。
「スポーティでありながらシック。その両立が大人のダウンコーデの極意です」
干場編集長のアドバイス③「時計」
キラリと高級感を、その中にさわやかさも
手元にはラグジュアリースポーツウォッチ、略してラグスポウォッチをチョイス。
「白のウール混生地に対して、ステンレスシルバーのキラッと感が映えます。そしてブルーのダイヤルが冬らしいカラーリングに」
干場編集長のアドバイス④「スニーカー」
ウールブレンド生地ならスニーカーでも大人顔に
足元は革靴やブーツではなく白のスニーカーを合わせて、軽やかさとさわやさをアピール。
「せっかくダウンが白なので、重たいブーツなどではなく軽さを意識するのが正解です」
Loro Piana / ロロ・ピアーナ
これぞまさに究極のラグジュアリーダウン
実に品の良いキャッスルグレーカラーに染められたのは、ナイロンでもウールでもなくスエード。極上にソフトで軽く仕上げられたスエードは、言うまでもなくラグジュアリー感たっぷりです。撥水加工を施してあるので、急に雪が降ってきても安心です。
ZEGNA / ゼニア
スノーリゾートに着ていくならこんな1着
止水ジップやフード後ろにツイストストッパーを採用するなど、機能的に仕上げられた防水・防風仕様のこちら。素材はナイロン。袖にロゴをさりげなくあしらうもシンプルに徹したデザインは、スポーティな中にも高級感をしっかりと楽しませてくれます。
SEASE / シーズ
リッチな素材と高い機能性を両立
ロロ・ピアーナの創業一族が立ち上げた注目のイタリアブランド。こちらのトライベッカダウンは、コットン×カシミア生地を採用。メンブレンと組み合わせることで、耐水、防風、通気性を備えます。リサイクルダウンを採用するなど、サスティナブルな一面も。
DUNO / デュノ
ハイスペックをあくまで街顔に落とし込む
フロントのジップラインが特徴のキロ。アウトドアシェルに匹敵する耐水性を誇る生地に加え、サイドにはベンチレーションジップも採用する機能派です。素材はポリエステルとレーヨンをブレンドしたものですが、光沢感を抑えることでシックな印象に。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Takashi Sakurai
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
ロロ・ピアーナ ジャパン 03-5579-5182
ゼニア カスタマーサービス 03-5114-5300
アマン 03-6805-0527
菅原靴店 019-651-4969
リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238