日本のアパレル製品の国産比率は、過去30年で驚くほど減少しています。1991年には50%を占めていた国産比率は、現在ではわずか1.5%にまで落ち込みました。 しかし、そのわずかな数字のなかには世界の一流ブランドから生産を依頼されるような高い技術を持っている工場があります。 たしかな技術をもち、長く愛用できる洋服を作りたいという情熱をもった職人とその工場をわたしたちは守りたい。ファクトリエでは国内800以上の工場に直接足を運び、100年後もともに歩んでいきたい工場のみと提携しています。
工場に還元できる適正価格を ファクトリエは一般的なアパレルブランドとは異なり、中間業者を介さず、工場と直接提携して商品を作り、お客様にお届けしています。そのため高品質な商品を、適正価格で提供することができます。 ファクトリエの提携工場は、自らの“工場希望価格”を提示できる仕組みを採用しているため、工場は適正な利益を確保することができ、妥協なしに技術やこだわりをつめこんだものづくりを追求することできます。そしてお客様は“本当にいいもの”を適正な価格で購入することができるという、使い手も、作り手も、笑顔になれる新しい仕組みです。
5年先も、10年先も 使い続けたいと思えるものだけを 毎日の生活のなかで使いやすく、長く寄り添えるものは何か。 ファクトリエでは、お客様に長く愛用していただける商品づくりを心がけています。トレンドに左右されず、2年、3年後も着られるベーシックなデザインを重視。また、商品開発の段階で10回以上の洗濯試験をクリーニング工場で行い、シワや縮み、色落ちの有無を徹底的に品質を管理。品のある大人の方が着ていただいても遜色ないよう、上質な生地や美しいシルエットを追求しています。
コロナ禍以降の経営状況 提携工場におけるコロナ禍以降の経営状況は、黒字が83.3%と大半を占め、赤字は8.3%にとどまっています(8.3%の工場が未回答)。また、経営状況が「良くなっている」と回答した工場が58.3%である一方、黒字ではあるが「悪くなっている」の回答は33.3%(8.3%の工場が未回答です)。 ファクトリエは一般的なアパレルブランドとは異なり、商品のデザイン・仕様について一緒に作っていくことを大切にし、お客様からのレビューも共有しています。そのため、どうすればお客様が喜んでいただけるかがわかり、前向きに頑張れる工場が多いのではと思います。
工場としての課題 現状の課題としては、副資材などの材料価格の上昇を懸念する工場が約30%、燃料や光熱費の増加に課題を感じる工場が23.1%、人件費の上昇が同じく23.1%と最も多く、加えて職人の高齢化が15.4%と課題を感じています。 材料の中でもファスナーは価格が上がり、納期が1ヶ月以上かかるなど生産が大幅に遅れています。 このように材料費のコスト増の中でも工場は価格転嫁できておらず、利益を圧迫している状況が続いています。そのため給与は上げられず若手人材の不足といった問題を生み、負のスパイラルに陥りやすくなっています。
ファクトリエとの取り組みは 経営にプラスに働いているか ファクトリエとの取り組みが経営に「プラスに働いている」と回答した提携工場は91.7%にのぼり、「どちらともいえない」は8.3%でした。 ファクトリエは「工場希望価格」として工場側に価格の決定権があるため、利益を生み出しやすい環境となっています。また、「繁忙期以外の閑散期にも生産を調整できる」ことが経営に良い影響を与えているようです。 同時に自社ブランドを持つことが工場スタッフのモチベーション向上や誇りにつながっている点が、プラス評価の理由とされています。
ファクトリエとの取り組みでよかったこと ファクトリエとの取り組みにより、提携工場では「生活者視点のものづくりが可能になった」と31.3%の方が評価し、顧客ニーズを意識した商品作りに取り組めるようになっています。 また、「他工場とのつながりが生まれ、業界内のネットワークが広がった」ことを約30%の方がメリットと感じられるようになっているようです。 続いて、「自分たちの仕事が人や社会の役に立っていると実感しています」と15.6%の方が回答しています。 さらに、技術力の向上や新たな収入源の獲得といったポジティブな変化も挙げられており、工場にとって大きな成長機会となっています。
ファクトリエを購入するようになって変わったこと 「ファクトリエを購入するようになって変わったこと」の質問に対して、約85%の方が「どこで作られたか(誰が作ったか)を意識するようになった」と回答しています。ファクトリエを通して、服だけでなく購入するものに対して意識するようになったという方もいらっしゃいました。 「長く洋服を着るようになった」「丁寧に洋服のケアをするようになった」の回答も多く、作り手が見える安心感や大切にしたいという愛着を持って使っていただけていることが見受けられました。
平均で何年ほど着用しているか 「長く洋服を着るようになった」と回答した方にお聞きしました。 半数の方が5年以上、9割の方が2年以上着用していました。耐久性があることはもちろんですが、ベーシックなデザインなので流行に左右されず、どの年代になってもご愛用いただけていることが伺えます。 また、「洋服を選ぶ基準が変わった」「丁寧に洋服のケアをするようになった」の回答から、気に入ったものを長く愛用したいという傾向の高まりを感じました。
洋服を選ぶ基準の変化 「洋服を選ぶ基準が変わった」と回答した方にお聞きしました。 「どこで作っているか(誰が作っているか)を意識するようになった」という回答が多くみられたように、作り手の顔が見えることへの安心感、丁寧な縫製、ものづくりの背景など様々な想いをもって購入されていらっしゃるようです。
同梱してある「工場からの手紙」を読む頻度 ファクトリエでは、商品と一緒に工場からの手紙をお届けしています。 お手紙は工場の方の写真や商品を縫製している写真・手書きのメッセージを添えて工場ごとに作成。 100%の方が毎回読む・時々読むと回答。工場ごとに今までの手紙をすべて保管していらっしゃるお客様も多くいらっしゃいました。 「作り手の顔が見えて嬉しい」「大切に着たいと思う」など、手紙を通してそのような想いを持つ人たちが少しでも増えていくことを願っています。
過去に購入した商品の工場を覚えているか 従来のアパレル販売では作っている工場の名前は一切表に出ませんでしたが、ファクトリエの事業モデルは「メイドインジャパンの工場直結ブランド」ですので、商品を作っている工場名を出し、工場と二人三脚でものづくりをしています。 作り手と使い手を結ぶ伝え手として、約90%の方が購入した商品の製造工場を半分以上覚えてくださっているのは大変に光栄です。
商品を着用することで工場のことを感じるか 日本のものづくりが衰退している中、「この状況を何とかしたい」「自分にできることをやりたい」とファクトリエだけでなく、日本製のものを選んで購入する傾向が多く見られます。 技術力だけでなく、誇りや独自のこだわりをもち、もっといいものを作りたいという熱い情熱をもった職人とその工場をわたしたちは守っていかなければならないと強く感じています。
生産からお届けまで 作り手(工場)とはフェアな関係を目指しています。創業時より工場希望価格を導入。工場が適正な利益を確保し、持続可能な経営を行える環境を整えることに努めてきました。また環境負荷を軽減するため、生地の選定時はリサイクル素材や循環可能な天然繊維を積極的に取り入れ、資源の無駄を削減します。 お客様に商品をお届けする際の梱包材や配送材も環境負荷を軽減するために簡易包装と配送袋の活用を2023年より取り組み始めました。また手元に届くダンボールも廃棄がしやすい形状への改善を進めております。
環境を配慮した商品開発の例 シンプルシック裏毛プルオーバー 最終加工時の水・CO2排出量を30%以上削減 フードダウンジャケット 表・裏地にリサイクルポリエステルを使用 Castor Stool Plus Pad Factelier Limited Edition 廃棄される虫食いナラ材とリサイクルポリエステル100%の生地を使用 10 Years 26ゲージ スムースコットンTシャツ 10年間は着続けられる耐久性に優れたコットン100%と丈夫な縫製仕様 汚れをはじくホワイトパンツ 薬品の使用量90%・水使用量70%削減 ※PFASフリーで人体・環境にやさしい 12th Anniversary Limited 水平リサイクルTシャツ Tシャツを使い古したら、新しいTシャツに生まれ変わる水平リサイクルされるTシャツ
かゆみ対策インナー 代表山田自身がアトピー性皮膚炎であることから、国立成育医療研究センター・アレルギーセンター長の大矢先生と相談し、実際に悩んでいるお客様10名にインタビューして肌に優しいインナーを開発しました。 かゆみの原因となる汗を吸収し、保湿剤を肌に残す効果のある素材となっております。 2024年11月に開催されたアレルギーライフ展にはアパレル企業として唯一協賛し、ひとりでも多くの「安心して眠れる」「安心して洋服が楽しめる」方を増やしていきたいと思います。
能登半島地震へのチャリティ活動 能登半島地震へのチャリティ活動として、24年1月4日より保有ポイントの寄付とTシャツの販売を致しました。 北信越地方にはファクトリエの提携工場が多数あります。株式会社ティーエフシーでは水道管が破裂し、漏電する被害や30箇所以上ヒビが入り、天井が落ちる被害に遭いました。 寄付いただいたポイントと売上から制作コストを差し引いた分を全額、被災工場への見舞金と石川県へ寄付しました。 ポイントによるご寄付額:429,708円(851名) チャリティTシャツの売上:2,900,200円(580点) 今後も被災地の支援に力を尽くしてまいります。
年間100万人が愛用するブランドへ 「日本から世界ブランドを作る」というビジョンの向けて、一つのポジションを築くためには、年間100万人に愛していただくことがひとつのマイルストーンだと考えています。100万人は私たちが考える国内マーケットの1%ほどのシェアになります。1%のシェアを獲得するということは1/100の存在になるということであり、お客様、職人双方に対し私たちが広く認知され始める数値となります。このシェアを実現することで、5年後には10%、10年後には30%とシェア拡大を加速させることができます。
工場の自社比率30%による高収益化 現在提携している工場に対してファクトリエ(自社ブランド)の占める割合は多い工場で30%、少ない工場では数%という状況です。工場が黒字となり、時給が上がり、若い人材採用ができる、そのようなサステナブルな経営になるは下請け仕事に依存せず、自社売上の30%を自社ブランドで稼ぐ必要があります。 そのためにも、顧客に長く愛され、繰り返し購入される高品質で魅力的な商品を開発していくことが重要です。これこそが、安定的な収益基盤を築き、自社ブランドの持続的な成長を支える礎となります。
ファクトリエが目指す未来
日本のアパレル製品の国産比率は、過去30年で驚くほど減少しています。1991年には50%を占めていた国産比率は、現在ではわずか1.5%にまで落ち込みました。
しかし、そのわずかな数字のなかには世界の一流ブランドから生産を依頼されるような高い技術を持っている工場があります。
たしかな技術をもち、長く愛用できる洋服を作りたいという情熱をもった職人とその工場をわたしたちは守りたい。ファクトリエでは国内800以上の工場に直接足を運び、100年後もともに歩んでいきたい工場のみと提携しています。
工場に還元できる適正価格を
ファクトリエは一般的なアパレルブランドとは異なり、中間業者を介さず、工場と直接提携して商品を作り、お客様にお届けしています。そのため高品質な商品を、適正価格で提供することができます。
ファクトリエの提携工場は、自らの“工場希望価格”を提示できる仕組みを採用しているため、工場は適正な利益を確保することができ、妥協なしに技術やこだわりをつめこんだものづくりを追求することできます。そしてお客様は“本当にいいもの”を適正な価格で購入することができるという、使い手も、作り手も、笑顔になれる新しい仕組みです。
5年先も、10年先も
使い続けたいと思えるものだけを
毎日の生活のなかで使いやすく、長く寄り添えるものは何か。
ファクトリエでは、お客様に長く愛用していただける商品づくりを心がけています。トレンドに左右されず、2年、3年後も着られるベーシックなデザインを重視。また、商品開発の段階で10回以上の洗濯試験をクリーニング工場で行い、シワや縮み、色落ちの有無を徹底的に品質を管理。品のある大人の方が着ていただいても遜色ないよう、上質な生地や美しいシルエットを追求しています。
ファクトリエのあゆみ
2012年にスタートした私たちの事業ですが、提携工場は2社から60社へ、販売アイテム数は366に増加。日本各地の工場と作り出した累計アイテム数は1,000を超え、作った商品は最後の一点まで廃棄することなく、お客様の手元に届けております。
提携工場へのインパクト
2024年10月に弊社主催「ものづくり文化祭」イベントに参加した工場15社に当日アンケート形式で回答いただきました。
工場の男女比率は経営者はすべて男性で、従業員の9割は女性が占めています。
従業員数は30〜50名が6割、100名以上が2割となっています。
コロナ禍以降の経営状況
提携工場におけるコロナ禍以降の経営状況は、黒字が83.3%と大半を占め、赤字は8.3%にとどまっています(8.3%の工場が未回答)。また、経営状況が「良くなっている」と回答した工場が58.3%である一方、黒字ではあるが「悪くなっている」の回答は33.3%(8.3%の工場が未回答です)。
ファクトリエは一般的なアパレルブランドとは異なり、商品のデザイン・仕様について一緒に作っていくことを大切にし、お客様からのレビューも共有しています。そのため、どうすればお客様が喜んでいただけるかがわかり、前向きに頑張れる工場が多いのではと思います。
工場としての課題
現状の課題としては、副資材などの材料価格の上昇を懸念する工場が約30%、燃料や光熱費の増加に課題を感じる工場が23.1%、人件費の上昇が同じく23.1%と最も多く、加えて職人の高齢化が15.4%と課題を感じています。
材料の中でもファスナーは価格が上がり、納期が1ヶ月以上かかるなど生産が大幅に遅れています。
このように材料費のコスト増の中でも工場は価格転嫁できておらず、利益を圧迫している状況が続いています。そのため給与は上げられず若手人材の不足といった問題を生み、負のスパイラルに陥りやすくなっています。
ファクトリエとの取り組みは
経営にプラスに働いているか
ファクトリエとの取り組みが経営に「プラスに働いている」と回答した提携工場は91.7%にのぼり、「どちらともいえない」は8.3%でした。
ファクトリエは「工場希望価格」として工場側に価格の決定権があるため、利益を生み出しやすい環境となっています。また、「繁忙期以外の閑散期にも生産を調整できる」ことが経営に良い影響を与えているようです。
同時に自社ブランドを持つことが工場スタッフのモチベーション向上や誇りにつながっている点が、プラス評価の理由とされています。
ファクトリエとの取り組みでよかったこと
ファクトリエとの取り組みにより、提携工場では「生活者視点のものづくりが可能になった」と31.3%の方が評価し、顧客ニーズを意識した商品作りに取り組めるようになっています。
また、「他工場とのつながりが生まれ、業界内のネットワークが広がった」ことを約30%の方がメリットと感じられるようになっているようです。
続いて、「自分たちの仕事が人や社会の役に立っていると実感しています」と15.6%の方が回答しています。
さらに、技術力の向上や新たな収入源の獲得といったポジティブな変化も挙げられており、工場にとって大きな成長機会となっています。
ファクトリエの存在を一言で表すと
提携工場へのインタビュー
お客様へのインパクト
2024年10月に弊社主催「ものづくり文化祭」イベントに参加したお客様26名に当日アンケート形式で回答いただきました。
回答男女比率は男性11名、女性15名です。
ファクトリエを購入するようになって変わったこと
「ファクトリエを購入するようになって変わったこと」の質問に対して、約85%の方が「どこで作られたか(誰が作ったか)を意識するようになった」と回答しています。ファクトリエを通して、服だけでなく購入するものに対して意識するようになったという方もいらっしゃいました。
「長く洋服を着るようになった」「丁寧に洋服のケアをするようになった」の回答も多く、作り手が見える安心感や大切にしたいという愛着を持って使っていただけていることが見受けられました。
平均で何年ほど着用しているか
「長く洋服を着るようになった」と回答した方にお聞きしました。 半数の方が5年以上、9割の方が2年以上着用していました。耐久性があることはもちろんですが、ベーシックなデザインなので流行に左右されず、どの年代になってもご愛用いただけていることが伺えます。
また、「洋服を選ぶ基準が変わった」「丁寧に洋服のケアをするようになった」の回答から、気に入ったものを長く愛用したいという傾向の高まりを感じました。
洋服を選ぶ基準の変化
「洋服を選ぶ基準が変わった」と回答した方にお聞きしました。 「どこで作っているか(誰が作っているか)を意識するようになった」という回答が多くみられたように、作り手の顔が見えることへの安心感、丁寧な縫製、ものづくりの背景など様々な想いをもって購入されていらっしゃるようです。
同梱してある「工場からの手紙」を読む頻度
ファクトリエでは、商品と一緒に工場からの手紙をお届けしています。 お手紙は工場の方の写真や商品を縫製している写真・手書きのメッセージを添えて工場ごとに作成。
100%の方が毎回読む・時々読むと回答。工場ごとに今までの手紙をすべて保管していらっしゃるお客様も多くいらっしゃいました。
「作り手の顔が見えて嬉しい」「大切に着たいと思う」など、手紙を通してそのような想いを持つ人たちが少しでも増えていくことを願っています。
過去に購入した商品の工場を覚えているか
従来のアパレル販売では作っている工場の名前は一切表に出ませんでしたが、ファクトリエの事業モデルは「メイドインジャパンの工場直結ブランド」ですので、商品を作っている工場名を出し、工場と二人三脚でものづくりをしています。
作り手と使い手を結ぶ伝え手として、約90%の方が購入した商品の製造工場を半分以上覚えてくださっているのは大変に光栄です。
商品を着用することで工場のことを感じるか
日本のものづくりが衰退している中、「この状況を何とかしたい」「自分にできることをやりたい」とファクトリエだけでなく、日本製のものを選んで購入する傾向が多く見られます。
技術力だけでなく、誇りや独自のこだわりをもち、もっといいものを作りたいという熱い情熱をもった職人とその工場をわたしたちは守っていかなければならないと強く感じています。
今後ファクトリエに期待すること
お客様へのインタビュー
環境への取り組み
繊維・アパレル産業は国連貿易開発会議(UNCTAD)のレポートにて、石油産業に次ぐ「環境汚染産業」として挙げられました。大量生産・大量消費、大量廃棄により、製造にかかる資源やエネルギー使用の増加、ライフサイクルの短命化などから環境負荷が非常に大きい産業と指摘されるようになり、国際的な課題となっています。環境に配慮した素材活用やサプライチェーンの構築も必須です。ファクトリエ事業が成長すればするほど、環境・作り手・使い手・地球環境すべてにとってポジティブな影響を与えていく存在でありたいと考えております。
生産からお届けまで
作り手(工場)とはフェアな関係を目指しています。創業時より工場希望価格を導入。工場が適正な利益を確保し、持続可能な経営を行える環境を整えることに努めてきました。また環境負荷を軽減するため、生地の選定時はリサイクル素材や循環可能な天然繊維を積極的に取り入れ、資源の無駄を削減します。
お客様に商品をお届けする際の梱包材や配送材も環境負荷を軽減するために簡易包装と配送袋の活用を2023年より取り組み始めました。また手元に届くダンボールも廃棄がしやすい形状への改善を進めております。
環境を配慮した商品開発の例
Factelier Limited Edition
スムースコットンTシャツ
水平リサイクルTシャツ
2024年に実施した社会活動
かゆみ対策インナー
代表山田自身がアトピー性皮膚炎であることから、国立成育医療研究センター・アレルギーセンター長の大矢先生と相談し、実際に悩んでいるお客様10名にインタビューして肌に優しいインナーを開発しました。
かゆみの原因となる汗を吸収し、保湿剤を肌に残す効果のある素材となっております。
2024年11月に開催されたアレルギーライフ展にはアパレル企業として唯一協賛し、ひとりでも多くの「安心して眠れる」「安心して洋服が楽しめる」方を増やしていきたいと思います。
能登半島地震へのチャリティ活動
能登半島地震へのチャリティ活動として、24年1月4日より保有ポイントの寄付とTシャツの販売を致しました。
北信越地方にはファクトリエの提携工場が多数あります。株式会社ティーエフシーでは水道管が破裂し、漏電する被害や30箇所以上ヒビが入り、天井が落ちる被害に遭いました。
寄付いただいたポイントと売上から制作コストを差し引いた分を全額、被災工場への見舞金と石川県へ寄付しました。
ポイントによるご寄付額:429,708円(851名)
チャリティTシャツの売上:2,900,200円(580点)
今後も被災地の支援に力を尽くしてまいります。
ファクトリエの今後
年間100万人が愛用するブランドへ
「日本から世界ブランドを作る」というビジョンの向けて、一つのポジションを築くためには、年間100万人に愛していただくことがひとつのマイルストーンだと考えています。100万人は私たちが考える国内マーケットの1%ほどのシェアになります。1%のシェアを獲得するということは1/100の存在になるということであり、お客様、職人双方に対し私たちが広く認知され始める数値となります。このシェアを実現することで、5年後には10%、10年後には30%とシェア拡大を加速させることができます。
工場の自社比率30%による高収益化
現在提携している工場に対してファクトリエ(自社ブランド)の占める割合は多い工場で30%、少ない工場では数%という状況です。工場が黒字となり、時給が上がり、若い人材採用ができる、そのようなサステナブルな経営になるは下請け仕事に依存せず、自社売上の30%を自社ブランドで稼ぐ必要があります。
そのためにも、顧客に長く愛され、繰り返し購入される高品質で魅力的な商品を開発していくことが重要です。これこそが、安定的な収益基盤を築き、自社ブランドの持続的な成長を支える礎となります。
初めて作成しましたので、読みづらかった点などあったかと思います。また、今回のレポート作成においてご協力いただきましたお客様・工場の皆様に感謝申し上げます(特に工場さんは答えづらい質問もあったかと思いますが、レポートの意義から、回答いただけましたことに感謝です)。
日本のものづくりは1990年に50%あったのが、現在は1.5%と大きく減少傾向しています。コロナ禍では外出制限があったことから壊滅的な打撃も受けました。能登半島をはじめ自然災害もあり、厳しい状況が続いています。
それでも、ファクトリエとの取り組みに希望を持ってくださっているのは「お客様が喜んでいただく姿を見られるから」だと皆さんおっしゃいます。2代目、3代目も工場に戻ってきて、どんどん活気が戻ってきており、その温度を感じてもらえたらと今回レポート作成をすることにしました。繊維業界以外にも苦しい業界はあると思いますが、少しでも希望の光となれるよう今後も努めてまいります。