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  • 2009/04/19(日) 22:24:58

 証言の「断片」のみ放映―台湾の被取材者が怒る反日番組「NHKスペシャル/シリーズ・JAPANデビュー」

http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-716.html

 夏の終戦記念日近くになると、「証言 あの戦争はなんだったのか」とかいふ題で、インタヴューに基づいた番組が放送されています。インタヴューに基づいてゐるから、そのまま真実であるかのやうに思ひがちなのですが、上のやうな記事を読みますと、番組といふものは、善意であるか悪意であるかには関係なく、「ある訴え」を視聴者に伝へるために、巧みに作り上げられてゐる「作品」であることが判ります。

 つまりは「ドキュメント」「ノンフィクション」「ルポルタージュ」「密着取材」とか、派手な看板がぶら下がってゐるにしても、実際は初めから「結論ありき」として製作されてゐるわけで、「インタヴューをしてみたら、実はかうだった」といふどんでん返しなどもその演出の一つに過ぎないといふことを、よく知っておく必要があります。
 
 それにしても、この台湾の方、さぞかしがっかりされ、憤ってをられたのではないかと拝察いたします。戦争を体験された方が、なかなか口を開きたがらないのも、戦争そのものの傷痕によるものではなく、むしろこのやうな、「結論ありき」として「証言の都合のよいところ」しか採り上げないできたマスコミによる加害に原因があるのではないか、と思はれてなりません。
 

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