千葉県市川市の保育園の反対運動による開園中止はしょうがない
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市川で開園予定の保育園が近隣住民の反対を受けて開園中止したことに関しての話です。
現在、わが家には2歳児の男の子が居ます。
絶賛育児中の家庭なので、保育園の大切さ、ありがたさは身に染みて感じています。
都内や都市近郊の待機児童問題は深刻ですし、保育園については開園されるべきだと思いますが、今回の市川での保育園開園反対の動きについてはしょうがないかもしれないとも思ったので、少し書いておきたいと思います。
ニュースでは、近隣住民の反対を受けて2016年4月に開園予定の私立保育園が近隣住民の反対を受け、開園を断念したと報じています。
市によると、同県松戸市の社会福祉法人が3月に木造2階建ての園舎を完成させた上で、4月1日に定員108人(0〜5歳児)で開園する計画だった。予定地は市中心部に近い住宅街で、昨年8月に開園を伝える看板を立てたところ、反対運動が始まったという。
説明会も複数回開催されましたが、「こどもの声が騒音」「保育園が面する道路は狭いので危険だ」などの意見が寄せられたそうです。
「こどもの声くらいいいじゃないか」ってニュースを最初観たときは思いましたが、調べてみるとちょっと事情が違うかなって思いまして。
保育園予定地の周辺の住環境
開園予定をしていたのは、市川市のホームページによると、「ししの子保育園市川」という名称のようです。
※下記の施設については、整備を中止しました。
(仮称)ししの子保育園市川(平成28年3月31日更新)。
ほかに該当するものがないので、おそらくここのことではないかと思いますが、過去情報を調べると市川市菅野4丁目が予定されていたようです。
出典:Google マップ
開園予定地のすぐ近くに市川市立菅野保育園があるんですね。
今回開園を予定していたのは私立保育園です。ここは想像ですが、「近くに保育園があるのだから他の場所でもいいのではないか」という声が出ていても不思議ではありません。
出典:Google マップ
市川市の菅野といえば古くからある高級住宅街で、宅地の再開発もあまり行われておらず昔ながらの街並みを残しています。道は狭く入り組んでおり、自動車一台侵入するのもギリギリで離合もままならない道がたくさんあります。
「保育園が面する道路は狭いので危険だ」というのは決して大げさでもなく、このことを言っているのだと思います。
さらに菅野は賃貸の物件も市川の中では少ない方なので、近隣住民の方は古くから持ち家の方も多いのではないでしょうか。
持ち家だから反対してもいいというわけではありませんが、実際に持ち家に住んでいるとなると「騒音がうるさいから引っ越します。」と簡単に動けないのも事実です。
住宅街の真ん中に「保育園を作ります」と告知されたら、静かに暮らしたい住民の方たちが反対運動を起こしても仕方が無いことなのかもしれません。
さいごに
少子化問題や待機児童問題を考えると、1つでも多くの保育施設が作られる方がいいのかもしれませんが、そのために地域住民の生活を犠牲にしてもいいわけではありません。静かに暮らしたいという住民の意見も尊重すべきでしょう。
今回の件については、もっと開けた場所に開園すれば何の問題も無かったのではないかと思います。
とても残念なニュースではありますが、地元の住民を批判する気にもなれない難しい問題だと感じました。このことをきっかけに、事前に地域住民の理解を得ながら計画的に保育園施設を建設されるケースが増えていくといいなって思います。
それではっ!