「ネガティブブックマーカーは徒党を組んでいる！」……ということにはされたくないでしょ？

「ネガティブブックマーカーは徒党を組んでいる！」……ということにしたいのですね？の続き。

あなたのネガコメは徒党を組んだものですか？

ブックマークコメントを読んで考えたのは、元記事に対する反対意見を書いている人たちについて。（注・僕個人は「反対意見」を問題視すべきネガコメとは扱っていません）

さて、彼らは「ネガティブブックマーカーは徒党を組んでいる！」……ということにしたいのですね？をブックマークするにあたって、予めどこかで示し合わせて「そんなこと無いよ！　はてブのネガコメはやっぱり徒党を組んでいるよ！」というようなコメントを書こうと一致団結でもしたのでしょうか？

ここで「うんうん、俺たちスカイプで‘ekkenの書いている事はとんでもない間違いだよな、ブクマしようせ’って話し合ったよな！」と言うのならば、はてなブックマークでは実際に徒党を組んでいるユーザーがいるのでしょう。但し「自分がそれをやっているからはてブで徒党は組まれているのは確かだし、それは良くないことなので批判する」と言うのではなんとも滑稽な話です。

また「いや、そんなことしてないよ！　それってekkenの被害妄想でしょ！」と言うのなら、他人が行うネガコメは徒党を組んでいると見做すのに、自分のネガコメはその適用外にしてしまう都合の良いオレルールの持ち出しにしか見えません。

実際に「徒党を組んでいる」か否かに関わらず、はてなブックマークのコメントが、見る人によっては徒党を組んでいるように見えてしまうのが問題、という主張もあるでしょう。でもそれはネガコメに限った話ではなく、ポジティブなコメントが並んだ時にも適用されなければなりません。しかし生憎、僕は「ポジコメが多く並んだブクマコメント」に対して「馴れ合いキモッ！」というような物を見たことがありません。観測範囲が足りないかもしれないので、そういう実例があったらURLの提示をお願いします。今後の検討材料にさせていただきます。

そんなわけで、ネガコメの徒党性を批判する人は、存在の可能性の低い同調圧力を勝手に、しかも過剰に見出してしまう人なのだと思います。

ブックマークコメントの「空気」に従うムラビト思考

もう一点気になったものとして。

「既に寄せられたブックマークコメントにネガコメが多いと、似たようなコメントをしやすいのが問題」という意見もあったけど。

僕は周りの意見に合わせて自分の主張を変えるということをしないので、この発想は正直びっくりしました。こういうことが実際になされているのなら「はてブのネガコメは徒党性が高い」という主張には納得せずにはいられないのだけど、そんな主体性の無いユーザーってどのくらいいるんだろ？

みんな叩いてるから私も叩いちゃえという発想をしちゃう人は、恐らく自分自身が周りの空気を気にしすぎて、本音を言えていないのだろうな、と思った。

ネット上のコミュニケーションの魅力は、相手と自分との社会的地位の違いを気にすることなく本音のやり取りが出来ることだと思うので、アルファなんちゃらの意見に安易に同調するのはもったいないなぁ。

「ウェブサイト運営ツール」としてのブログサービスが出てきたときも似たようなことを感じたのだけど、はてなブックマークはさらに有名ウェブサイト運営者との距離感を縮める事に成功したツールだと思う。他者のコンテンツに対して気軽にコメントできるし、また、ブログの記事として面白いことを書けば、多くの人に注目してもらいやすくなった事を大きく評価したい。