売れてるSEO業者が行っているのはSEOでもSEMではなくHIO
サーチエンジン最適化、というのはよく言ったもので、SEO!SEO大事!SEOしなきゃカス!みたいな時代があったが、現在は終わりを告げそうでもある。
というかSEOという行為そのものが当たり前になっているし、これはもうサイト作成の基本であり、どのweb屋でも一つのパッケージとして捕らえている部分じゃないだろうか。
ただ、検索エンジンに対してサイトを最適化と一言で言っても、一昔前のやり方と手法は大きく変わっている。
今回は、現在SEO業者が最も使っているHIOについて考えていこうと思います。
『SEO』の背景
SEOという言葉が誕生した時は、ページに対して、『このページはこんな情報を持っています』という事をサーチエンジンに教える為に、HTMLタグをきっちっと使うとか、見た目がばらばらでも、CSSで上から順番にキーワードを配備するとか、逆リンクを増やすといった、小手先技術が評価された。
- タイトルをきちっとつけましょう。
- ディスプリクションはページに合わせて付けましょう。
- 画像はaltをつけましょう。
- h1、h2と言った見出しタグを有効に使いましょう。
- 被リンク数を稼ぎましょう。
Googleが誕生する前のロボット検索エンジンに対する最適化方法はさらに酷いもんだった。
ページに含まれるキーワードの数、とか。
昔のGoo検索エンジンで検索すると、それはもうSEO済みアダルトサイトや掲示板がわんさか出てきた。
『SEO対策、SEOパック、SEOなら、SEOほにゃらら』なんていうお経みたいな文字をフッターに大量に仕掛けたりする方法だけで、上位に表示されてしまう時代が確かにあった。
暗黒のスパム時代に突入した
『Googleの検索結果30ページ以内に表示されないと、そのページはwebに無いような物』っていう言葉を世界に広めたのは紛れもなくSEO業者。
そしてSEOに強いもんだから上位に表示される。たとえそれが、多くの人にとってあまり価値のない情報であろうとも表示されるものだから、SEO=スパムというイメージも実は強まっている。
もちろん小手先のテクニックを用いれば、ページランクという表示も実は偽装できたりした。0のサイトを5にする事もできたのだ。(これが直接上位表示されるテクというわけではない、あくまでユーザーを騙すテク)
そうした混沌としたweb検索から、現在はかなり整備されてきていると思う。
Yahooは自分達が登録したところを中心に検索エンジンにほどよく練りこむようにしてるし、Googleに関してはGoogleツールバーの統計や、同一のIPから、同一のキーワードを検索して、同一のサイトへ流れる動きも評価に使用していると聞く。
こうなると、あとはバックリンクの数になるけどこれも検索エンジン側で結構な対策が入っている。
小さな画像に無意味なリンクを詰め込んで行われる、リンクかき集め大作戦はもう意味がなくなった。
リンク販売なんかもスパムとして扱われてしまうようになる。
現在は、小手先のテクニックを全て出し切って出来上がったサイトほどスパムとして認定され、検索結果から消えるようになったわけです。
そして今、多くの売り上げを伸ばしているSEO業者が行っているSEOこそが、HIOテクニックなのです。
『HIO』こそがGoolgeやYahoo、そして多くのユーザーが望む方法だと言えます。
ちなみにHIOって言葉は今のところありません
私が今勝手につけただけだから。
human idea optimization の頭文字をとってつけた勝手な言葉です。
要するに、『人間の考え方』を考えて、サイトを最適化するって事ですね。
そんなの、キーワード対策か?とかそんな安易なものではありません。
最も重要なのは『ユーザーにとって望む情報があれば、検索結果の上位になる』という、まぁ当たり前のアルゴリズムの改良がされてきている為、売れてるSEO業者が行っている事は『サイトコンサルティング』に近いということです。
SEOについて全く考えていないサイトであろうとも、ユーザーに求められる情報があれば、上位に表示されちゃうくらいの勢いがある。
HIOの重要なポイントは、ユーザーにとっての価値をどのように作るかという点です。
企業にとって言いたいこと=ユーザーが求める情報という事にならないのは当たり前。
もちろん無料というキーワードを元に情報提供することがベストみたいな雰囲気はあるけど、そういうわけでもない。
商品の説明一つとっても、そこに価値を作れるかどうかは、いかにユーザーの視点で考えられるかという事になる。
もちろんユーザーが望む事というのは情報だけではない。
更新を望むユーザーも多数です。
だから更新するならどうやって更新するか、どういう情報を定期的に更新する事がユーザーにとって有益なのか、という事を考えていくのはHIOの重要な働きだといえます。
成功するサイト運営に現在必要とされるスキル
このほか、コンテンツを充実させるような動画マネージャーや、FLASHコンテンツマネージャーなんかもHIOに含まれますが、実際にはそれを作成し、表現する技術者も必要となります。
SEOとHIOを分けて考える
HIOの領域も、コンテンツを充実させて、検索エンジンの上位表示を狙うという点から、未だSEOと呼ばれちゃってるわけですが、もういっそのこと、完全に分けて考えるようにしてみるといいと思うんです。
アクセス解析からサイト診断をはじめ、ユーザビリティやデザイン、タグ使用の最適化等をSEOにし、診断結果から、ユーザーの動向を探り、ユーザーが求める情報を作っていく事をHIOと呼べばなんかしっくり来ます。
実際SEOテクニックに優れた技術者と、HIOを考える頭脳は別であると断言できるし、HIOスキルが高ければ高いほど、検索エンジン上位表示が楽になるのも事実だと言えます。HIOを行ったうえで、SEOを行う事でさらに最適化され、集客されるというものだと思うのです。
ここ最近、札幌のSEO会社さんとか、帯広のSEO会社さんの担当者とお話した結果こういう考えにいたったわけですが、『SEOだけじゃ上位にはならない、コンサルティングも含めて順位を上げなければならない』という見解が広まっています。
サイトの順位を上げるのはテクニックではなく、実際にサイトを公開している企業の努力とHIOスキルが最も重要だという事ですね。
どんなもんでしょ。
HIOとSEO、SEMの切り分けって必要だと思いませんか?
それでは、また。