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2009.11.22

北海道情報セキュリティ勉強会

久しぶりの更新になりますが。

第三回北海道情報セキュリティ勉強会というのに参加してきました。

第3回北海道情報セキュリティ勉強会 (北海道情報セキュリティ勉強会(おもに札幌)(通称:セキュポロ))

ここ数年巷で大流行の、IT系技術者が勝手に集まって行う勉強会のひとつです。テーマがセキュリティということで、詳細な中身についてはオフレコなものが多くてここでは書けないのですが、これだけは言える。おやつのチョコモンブランはたいへん美味かった。
 
 
個人的にもっとも面白かったのは、アカデミックな世界の「研究者」と現場の「技術者」の間の意識の断絶をテーマとした、横山さんのプレゼンですかね。研究者達は、自分たちの研究が現場の技術者に理解されないと嘆き、技術者達は、大学の連中は役に立たない研究しかやらないと怒る。たしかにこれは大きな問題です。

でも、特にIT系の技術の場合は、この勉強会に集まってくるような現場の「技術者」と「一般市民」の間にも、大きな大きな断絶があるんじゃないかなと思ったりします。これは園田さんのプレゼンにも関係するのですが、社会全体のセキュリティに関するリスクコミュニケーションがきちんと行われるためには、リスクに対する社会全体の雰囲気がかわらないといけないわけで、そのためには技術者が市民に対して情報を発信する必要があるのだけれども、技術者側がそれを行っているかというと、かなり疑問。市民から見れば、セキュリティ技術者という胡散臭い連中が、社会不安をあおっているとしか見えないわけです。

象牙の塔にこもっているのは、研究者だけではなく、現場の技術者だって同じなんですな。世の中のためには、研究者と技術者と市民の三者が適切なコミュニケーションをとることが必要なわけです。……というのは簡単ですが、じゃあ市井の技術者が実際なにをどうすればいいかというと、なかなか難しいわけですが。

最後になりますが、このような楽しい勉強会を開催していただいたスタッフのみなさまと講師の方々、ありがとうございました。
 
 

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