ドボ鉄148急勾配の改良
東海道本線の大津~京都間は、1880(明治13)年に開業したが、山科盆地を間にはさんでいたため、その南縁を大きく迂回していた。この区間には、延長664.8mの逢坂山トンネルが建設され、最急勾配は25‰であった。このため […] ...
ドボ鉄149日本最初の地下鉄道を実現した人々
日本最初の地下鉄道となった東京地下鉄道は、1927(昭和2)年12月30日に上野~浅草間(現在の東京メトロ銀座線の一部)で営業を開始した。開業前日には、朝香宮鳩彦(やすひこ)親王と竹田宮恒徳親王を招き、会社幹部の案内で […] ...
ドボ鉄147上越南線の建設
群馬県の高崎と新潟県の宮内を結ぶ上越線は、それまで信越本線で上田、長野、直江津、柏崎を経由していた新潟への鉄路を短絡し、太平洋側と日本海側を結ぶ新たなルートを構成した。上越線の建設は、最長の清水トンネル(延長9,702 […] ...
ドボ鉄146保津川下りとピントラス
京都府の亀岡から嵐山を経て淀川と合流する桂川は、嵐山付近までは保津川とも呼ばれ、保津峡には年間を通じて多くの観光客が訪れている。この保津川にそって線路を敷設したのは、京都鉄道という私設鉄道で、嵯峨~園部間は1899(明 […] ...
ドボ鉄145揖斐川を跨いだ複線トラス橋
濃尾平野を流れる木曽三川のうち、最も西側を流れる揖斐川は、岐阜県揖斐川町の冠山付近を水源とし、濃尾平野を潤して桑名付近で伊勢湾へとそそいでいる。1887(明治20)年に揖斐川橋梁を含む大垣~加納(現在の岐阜)間が開業し […] ...
ドボ鉄144山本卯太郎の跳開橋
わが国における可動橋の普及に貢献した山本卯太郎については、第46回の四日市臨港線・末広橋梁で紹介したが、今回は山本が設計した最大支間の可動橋である古川橋梁について紹介してみたい。古川橋梁は、東京の汐留から芝浦を結ぶ貨物 […] ...
ドボ鉄143新大阪駅の完成
東海道新幹線の終着駅である新大阪駅の新設にあたっては、①現大阪駅併設案、②東淀川駅付近案、③宮原操車場付近案、④梅田貨物駅併設案の4案を候補とし、市内連絡の利便性、在来線との乗換え、山陽新幹線への延長、用地確保の難易、 […] ...
ドボ鉄142トランケートトラスの採用
中央本線の岡谷~塩尻間は、1983(昭和58)年に塩嶺トンネルを経由する複線の新線が開業し、辰野経由の旧線は単線のまま、普通列車のみが運転される路線として存続した。岡谷~川岸間に架かっていた初代の第1天竜川橋梁は、支間 […] ...
ドボ鉄141大和川橋梁を渡る新ビスタカー
近畿日本鉄道の前身である大阪電気軌道は、1923(大正12)年に西大寺を経由して橿原神宮前へ至るルートを開業させたが、より短い距離となる大和八木を経由する路線を計画した。そして、最初の区間として1924(大正13)年に […] ...
ドボ鉄140大河津分水路を跨ぐトラス橋
長野県から新潟県へ流れ、日本海へと注ぐ信濃川は、日本一の長さを誇る川として越後平野を潤してきたが、しばしば水害をもたらす暴れ川でもあった。このため、大河津(おおこうづ)付近で分岐して日本海へ直接流下する分水路の開削が江戸 […] ...