企業の貸し出しや手数料収益といった銀行の本業の力を測る本業利益率。3期半分の財務データから関東の地方銀行16行の本業利益率を算出し、数字の低い順に並べたワーストランキングを作成した。特集『新・銀行サバイバル メガバンク 地銀 信金・信組』の#13でお届けする。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)
横浜銀行、千葉銀行、常陽銀行
つわものぞろいの関東で本業不振の地銀は?
銀行の本業は一般的に、企業や個人への貸し出しのほか、手数料収益が見込める金融商品の販売や企業へのコンサルティングなどだ。日本銀行は2024年3月にマイナス金利を解除し、さらに7月には追加利上げを実施。本格的に金利が上昇する時代に入り、銀行にとって本業で稼ぎやすい環境が訪れた。
そこでダイヤモンド編集部では、海外金利が上昇し始めた22年3月期から25年3月期中間決算までの3期半の、地方銀行の本業力を分析した。国内金利が上昇局面に転換した24年3月期以降の得点配分を2倍にし、50点満点で点数化。点数の低い順に並べ、ワーストランキングを作成した。
対象の銀行はメガバンクを含む都市銀行と地方銀行、第二地方銀行、埼玉りそな銀行、あおぞら銀行の合計103行で、財務データはQUICKの協力を得て、「QUICK Finer Compass」から取得した。
本稿では、関東に本社所在地がある16の地銀を対象にしたランキングをお届けする。
横浜銀行や千葉銀行、常陽銀行など、関東の地銀はつわものぞろいだ。しかし、その陰で本業不振が続く地銀も明らかになった。果たして3期半の本業利益率の序列はどうなったのか、次ページで公開する。