Widgets 1.0というドラフト文書がw3cから出ていました。

• http://www.w3.org/TR/2006/WD-widgets-20061109/

クライアントPCにインストールするソフトですが、実行環境はWebブラウザのようです。PCにインストールする以上、クライアントPCのローカルリソース(主にはファイル。あるいは外部デバイス)を利用させるのでしょうか。許さなければインストールする意味も無いので、たぶん許すのでしょう。許してしまえば、結局、表示にWebブラウザを使うだけで、今更w3cがスペック化する意味がよく分かりません。1.0の文書を見る限り、deployに関する標準化を目指しているのかもしれません。

ReferenceでAppleのDashboardへのリンクはありますが、GoogleにもYahooにもMicrosoftにもリンクはありません。この3者のDesktop widgetsを無視しているのは、浮世離れしている気がします。ぼくの読み方が悪いだけで、w3cの見ている世界は違うのかもしれませんが。

まとめているのはAnne van Kesterenさんです。アンちゃんです。脳内変換で杏ちゃんになりました。杏ちゃんはXMLHTTPRequestのスペック(http://www.w3.org/TR/XMLHttpRequest/)も書いています。2006年なので、単に既存実装を後追いして書いただけの文書ですが。もちろん、文書化に価値が無いと言いたいわけではありません。ただ、なんとなく、かつてのWebの技術の最先端を走っていた(少なくともぼくにはそう見えていた)w3cの仕事として、軽い失望があるだけです。

個人サイトを見ると、杏ちゃんは実は男でした。

• http://annevankesteren.nl/about

杏ちゃんは兄ちゃんでした。しかも1986年生まれの若い兄ちゃんです。さすがオランダ人。