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冠詞(aとthe)のプログラマ向け説明

アリエルでは毎週金曜に英語勉強会を開催しています。勉強会のつもりで始めましたが、事実上、完全に先生ひとり、生徒多数の状態になっています。ただし、先生はアマンダではありません。

先週、先生から冠詞(aとthe)の間違いを指摘されました。aと書くべき場所でtheと書いてしまったためです。先生はそこでtheは自然ではない、と言います。日本人には何が自然か分かりません。結局、先生も説明に苦労していました。

冠詞は日本人にとって鬼門ですが、プログラマにとっては馴染みの概念で説明できる気がしてきました。冠詞aは自由変数、冠詞theは束縛変数、を示す記号だと説明するのです。

教材に使っているLinusのスピーチから引用してみます。

この文にはふたつのtheがでてきます。最初のtheは"source control management system"に付随しています。この文脈では、これはgitという実体に束縛されています。なのでtheです。2番目のtheはkernelについています。これは文脈上、Linuxという実体に束縛されています。一般的なkernel、つまり特定の実体に束縛されていない、という文脈であれば、"the kernel"は"a kernel"になります。複数形(プログラマ的にはコレクション)にtheが付くルールも同じです。複数のkernelたち、要素は自由変数、という気持ちであれば"kernels"になります。一方、LinuxとSodexのように束縛された変数(シンボル)を束ねた気持ちであれば"the kernels"になります。

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