宇宙船や人工衛星の「スラスタ」と「アポジモータ」の違い(or 区別)について教えてください。

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cecil_scott_foresterさん わざわざ探していただいて、ありがとうございます。 pluto_erisさん ご丁寧な回答、ありがとうございます。 scull4999さん 詳細な解説、ありがとうございます。 用語に対して“視野狭窄”を起こしていました。名称本来の意味に戻れば良かっただけですね。すっきりしました。

お礼日時:2008/2/17 7:15

その他の回答(2件)

スラスターのうちである用途に使用するものがアポジモーターです。スラスターthrusterはthrustするものという意味ですね。thrustとは強く押し出すという意味がありますが、ガスを強く押し出して、その反動で姿勢を制御したり軌道を変更したりするわけです。まあ、ロケットエンジンと思えばよいでしょう。ではアポジモーターとは何か?apogee motorと綴りますが、motorはここでは電動機ではなく、エンジンの事だと思ってください(自動車のショーでもモーターショーと言いますよね)。スラスターと同義です。ではapogeeは?天文の世界でapogeeとは遠地点(軌道上で地球から最も離れる点)を指します。というわけで、アポジモーターとは遠地点で使用するスラスターを意味します。 ではアポジモーターは遠地点で何をやっているかというと、あなたが書いているとおり、多くは人工衛星を静止軌道に投入するという仕事をしています(勿論、それ以外の仕事もあります)。ここで人工衛星を静止軌道に投入する手順に少し触れてみましょう。発射された人工衛星は最初、高度数百km程度の軌道に乗せられます。この軌道は発射地点の緯度分、赤道に対して傾いた軌道を持っていますので、まず軌道面を赤道に合わせます。次にスラスターで加速し、遠地点が高度36000km程度の軌道に乗せられます(36000kmというのは静止軌道の高度です)。この時、スラスターを噴射した地点の反対側の高度が高くなるので、近地点高度が数百km、遠地点高度が36000kmという長楕円軌道になります。最終的に高度36000kmの円軌道に乗せるのですが、ここでいよいよアポジモーターの出番です。先述したとおり、スラスターで加速すると、加速した地点と反対側の高度が上がります。近地点の高度を36000kmまで上げないといけないわけですから、スラスターを噴射するのは遠地点です。こうして遠地点で使用するスラスターをアポジモーターと呼ぶようになりました。 余談ですが、ガンダムシリーズの中にはロケットエンジン全てをアポジモーターと呼んでいるものもあるようですが、必ずしも遠地点で使用しているわけでもなく、誤用です。

アポジモータは固体ロケットであるため、一度点火されると燃え尽きるまで止めることができないという性質を持っている。 そのため、衛星の寿命中1回だけしか用いられない。 この点が、衛星の軌道位置を保持したり姿勢を制御するために地上からのコマンドで何回でも噴射させることができるスラスタ(thruster)とは異なる。 と以下にありました。 http://www.sde.co.jp/terminology/hyper-dictionary/50-aa/aa/apogee_motor.html