国際大熊猫譜系というパンダの戸籍に相当するものがありますので、 この"戸籍名"に沿った回答をいたします。 (ちなみに、国際大熊猫譜系には中国語読みのローマ字で記載 されていますが、実際はほとんど漢字の名前を持っています。 ややこしいので、ここでは日本の漢字に変換して記載します。) 「戸籍上の名前については、同じ音を繰り返すとか、 文字数規制というルールは厳密にはありません。」 従来、確かに原則漢字２文字で表記できる名前が非常に多いですが、 ２文字以外の名前を持つパンダも２０頭近くいます※１。 但し、海外で生まれたパンダには、今までの例では全て戸籍名になっていますが、 漢字で書くと２文字以外は今のところありません。 ※１：黎明期には、"唐"、"宋"、"明"といった歴代王朝の１文字名を つけられていたり、"Grandma"、"Happy"、"Panduola"のように、 漢字にするのも難しい名前のパンダもいます。現存するパンダにも、 ”○○の子供なので小○○”等、３文字の名前を持つパンダも 意外にいます。 若干横道に逸れました。ご質問の本題に戻ります。 データで示した方が信頼性高まりますよね。 というわけで、世界中で2009年に生まれたパンダ２６頭 (１頭野生捕獲を含む)の名前のみを列挙すると、 ・同じ音を繰り返していないパンダ：１９頭 (林冰)(津柯)(銀柯)(文莉)(雅莉)(星徽)(星瑞)(香芦)(香林)(雲子) (博斯)(紳威)(紫煙)(紳賓)(淑琴)(芦琳)(姚蔓)(姚欣)(七仔) ・同じ音を繰り返しているパンダ： 7頭 (好好)(運運)(龍龍)(鳳鳳)(芝芝)(雅雅)(琪琪) ご覧の通り、同じ音を繰り返していないパンダの方が２倍以上いますよ。 ＰＳ：余談ですが、寄付を行うことによりパンダに名前をつけることの出来る 「里親制度」ですが、幼少時に占有里親になり戸籍名そのものを つけられる場合でなければかなり気軽に(交渉次第で)何でもＯＫです。 そもそも、有名な黒柳徹子さんも”小豆豆”という３文字名をつけています。 http://www.pandachina.jp/kaiin.html 他にもオーストリアにいるパンダは、現地で"Franz"、"Sissi"と呼称名がついています。 最後に、日本で暮らす(暮らしていた)パンダの場合、上野・アドベンチャーワールドのパンダたちは戸籍名ですが、王子動物園の２頭は戸籍名ではありません(興興⇒戸籍名：龍龍、旦旦⇒戸籍名：爽爽)。 もちろん、白浜から成都に渡った"雄浜"についても戸籍名で、何度もスポンサーが変わっており、"彬彬"、"敏敏"、"康康"とすでに３つも名前をもらっていますが、いずれも呼称名です。 国際大熊猫譜系を調べれば、戸籍名は"Xiong Bing(雄浜の中国語読み)"となっています。