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2006/12/19

事件の論評

Winny事件の論評がいろいろあるようである。
その多くは、とるに足りないようなものであるが、

小倉先生の論評を見た。

小倉弁護士は、ハイブリッド型ファイル共有ソフトファイルローグ事件の被告代理人として著名である。法的な切り口は概ね参考になる。

>送信可能化行為者の匿名性を高める機能をそのP2Pファイル共有プログラムに付して提供した。
わざわざ匿名機能を付与したのではなく、キャッシュ型ファイル共有(プロキシ型と言った方が良いかもしれない)には、それ自体匿名機能があるというのが正しいのであるが…。

>ただ、幇助の相手方が特定人であることを要するかについて触れた文献は目にしたことがないです。
「幇助の相手方は特定した者であることを要する」(大谷・新版刑法講義総論469頁)…。

>WinMXなどのピュア型P2Pファイル共有ソフト
原則はハイブリッド型とは思うのだが…。

>金子さんも技術顧問として関与して開発した「SkeedCast」が1つの答えでしょう。
あれはファイル共有ソフトではないのだが…。

以上は、おそらく、インタビューアーが聞き間違えたということで。

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